初めてのDIYで漆喰を塗ってみた!
私が暮らすマンションは不便な場所にあり、とても古いのだけれど、夫の親族所有なので、家賃がとても安くて助かっている。
しかし、自宅で過ごす時間が長くなるにつれ、壁紙の変色など、至るところが気になり始め、「どうにかできないものか」と思っていた。
とはいえ、リフォームする金銭的余裕などあろうはずもない。
そんなある日、突如「だったら、自分でやってみればいいんじゃない!」と思い立ち、夫の親族である所有者に、「DIYでプチ・リフォームをさせてもらえないか」と頼み込んでみた。
結果、部屋の構造を変えなければ、とお許しをいたき(説得はなかなか骨が折れたが、それはまた別の話…)、初のDIYに挑戦することになった。
最初は壁紙を張り替えようと思っていたのだが、夫が、「どうせなら漆喰を塗ってみたら?」と提案してきた。
「素人には無理じゃない?」と思いつつもネットで検索してみると、DIYで漆喰を塗っている人が想像以上に多いではないですか。
しかも色んな人の塗り方動画を見てみると、初心者でも結構できそうだし、何だか楽しそう。
とはいえ、自慢じゃないが、DIYは超初心者、しかも不器用で面倒臭がりという、DIYに思い切り不向きな人間である。
でも、定職についていない今を逃したら、永遠にタイミングは訪れない!
そう決意して、まずはネットで漆喰を購入。
選んだのは「コーラルテックス」という西洋漆喰。自然素材で、消臭性があり、湿度も調整してくれるという、いいこと尽くめ。
真っ白い部屋に憧れていたので、色はナチュラルホワイトにした。
コテや養生用のビニールシートなど、いくつか道具を揃える必要はあるし、たしかに手間はかかったが、塗ってみて大正解。素人でもまったく問題なく、仕上げることができた。
見た目に美しいし、自然素材に囲まれているせいか、精神的にも安らぐ。
とりわけ夜のライティングの下では、何とも言えないニュアンスが浮かび上がって、思わず見とれるほど。
何より、絵を描くような感覚で塗ることができたので、とても楽しい経験だった。
もちろん大変は大変だったが、漆喰塗りよりも、むしろ養生に苦労した。
漆喰で汚したくない床や天井を、「マスカー・テープ」という、マスキングテープと養生シートが一体になったものを使って覆い尽くしたのだが、その手の緻密な作業が苦手なので、途中でブルーな気分になるほどだった。
でも、仕上がってみたら、想像以上の出来栄えに報われた気がした。
DIYの良さは、お金をかけず安く上げることじゃなく、何かを作り上げる達成感を得られるところなんだな、と実感。
私はデスクワークで生きてきたので、体を動かし、現実に何かを作り上げることの喜びをすっかり忘れていた。
これを機に、モノづくりを趣味にしてみようかな。