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本当にすきなものこそ、誰にも言わないでいることがある
本当にすきなものこそ、なんとなく誰にも言わないなと思うことがある。
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日々を過ごしていると、なんてチャーミングな人なんだろうという人と出会う事がある。
そこには性別や年齢などの物差しは限りなくフラットになり、感性だったり、言葉だったり、行動だったり、その人の根底にあるものが、とてもチャーミングなのだ。
かわいい、だけでは収まりきらない、なにか愛されるような柔らかさを含んだかわいいを持つ人をチャーミングな人だ、と私は思う。
どれもキラキラとまるで海で見つけたシーグラスのような感性を持ち合わせている人ばかりだ。私はそういうものを自分の中にある本棚のお気に入りに、誰に話すでもなく、こっそりと集めている。
魅力的ですきにならざる得ないその人たちを、わたしはチャーミングな人だと思っている。
私はそちら側にはなかなか行けない人間であると自覚しているけれど、彼らのそういった感性をとても素敵なものだと感じるのだ。
本当にすきなものこそ、なんとなく誰かに言わないでいるのは、わたしにとってそういうものが酸素に近いものだからなのかも知れない。
独り占めしたいとか、誰にも知られたくないだとか、そういう話ではないのだ。
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noteで全てではないけれど、好きなものの話を書く時には、そうやってしまい込んで、置いて、暫く経って、まるで海で拾ったシーグラスを並べて絵にして、家の何気ない場所に飾っているような感覚に近い。
誰か気づく人もいれば、気にもしないような人がいる、そんな場所にそっと飾っている。
まるで小さく、
ささやかな額縁に飾られた絵のように。
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