手記録20240826(京都朝鮮人部落)
2024,8,26
私は親の帰省がてらの旅を終えました。
その事について少し書きます。
旅の最後に向かったのは京都の朝鮮人部落です。紙屋川砂防ダムの内にある不法建築群には、在日コリアンたちが住んでいます。
不法に家を建て村を成している在日コリアンと聞いて眉を顰めた人には、ぜひこの話を聞いて欲しい。
被差別階級の現在の彼らの出身は朝鮮ではない。歴史の闇である。
韓国併合以降、農地を取り上げられた朝鮮の小作人は労働者として日本にやって来ました。長く日本での差別と労働環境に堪えながら彼らは生きてきたということをまず押えておきたいです。
日本の敗戦によって解放された朝鮮人労働者には帰る手段や当てがない者も多かったです。そしてウトロをはじめ朝鮮人部落が形成されました。
今ではその二世、三世が同地で生活しています。彼らの多くは日本語以外の言語を扱えませんが、日本の国籍は貰えず、政策でも生活でも差別を受けるのです。
特にSNSで見かける朝鮮差別、ヘイトスピーチに少しでも心当たりがある人にはよく考えてもらいたい。歴史的に日本人が朝鮮人にしてきた行いの数々に、私たちは向き合う必要がある。
過去の日本の戦争やその他の暴力の責任は今の私たちにはないけれど、それがこの問題から目を逸らす理由にはなり得ない。さらに差別や偏見をする日本人がいるということは、我々は先の大戦から何の学習もできなかったことになってしまう。
差別をやめよう、みたいな単純な話ではなくて、まずは彼らの現状を正しく認識して欲しい。私は全ての反論も受け付けている。
実際にダム内に入るときは差別者として見られ報復を受けるのかもしれないと少し怖い思いがありました。現地で生活している方は被差別集団で、なんの縁のない私のことも日本人というだけで憎んでいるかもしれないです。
しかし実際に中に生活していた方はいわゆる日本人とも見分けのつかないような風貌の方でした。親切なことに道を案内してくれました。彼らは在日コリアンでありながらハングルは話せません。生まれてからずっと日本で生活していました。彼らへの差別は重要な歴史問題だと思いますし、私は(全ての日本人は)これに向き合わなければならないと強く感じました。
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