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鳴釜神事のふしぎ体験。 P029.

 今朝はいつもより念入りに歯を磨いていた。ホテルの歯磨き粉の体によさそうではない味は好きではないけど、なぜだか使ってしまう。ふだんは歯磨き粉なしも多いのに。岡山の街を見下ろしながら奥歯を磨いていると、備えつけの電話が鳴った。その下にあるデジタル時計を見ると10:21。受話器を耳に押し当てる。

 「お客さま、チェックアウトは10時でございます。どのようにお過ごしのご予定でしょうか?」泡いっぱいの口でなんとか答えた。「もう出ます」「10:30を過ぎますと延長料金が発生しますので、ご注意ください」カチャン。そこからは2倍速で身支度を整えた。なんとも貧乏性な自分がほんのちょっとだけ嫌になる。

 無事にチェックアウトを済ませて、おおきなキャリーバッグをひっぱって、東京にはなさそうなカフェに入る。ホットコーヒーを片手に、これを書きはじめた。これから家族と合流して、淡路島へ行く。その前に、どうしても昨日あったことを、この岡山の地で書き残しておかねばと、思ったのだ。

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