不安やら恐れから手を離してみる。
今朝、ひとつの仕事を手放した。
なかなか大きな仕事で、しばらくのあいだ迷っていた。もしかしたら。ほんとうにもしかしたらではあるが、ここ最近の体や心の重たさの一要因はそこにあったかもしれない、なんて思ったりする。
決断を下したあと、その仕事のために確保していた未来のスケジュールをGoogleカレンダーから削除していく。バサッ、バサッ、バサッ。ひとつ削除するたびに、心なのか体なのかが軽くなる。その空いた隙間に、一体どんな出来事や出合いが入ってくるんだろう。いちいち想像するまでもなく、心がワクワクしてくる。歩いているときに、鼻歌まで歌う始末。
待てよ。とはいえ、仕事を手放したわけだから、不安やら恐れみたいなものだってあるはず…。ただ能天気になっているだけかもしれない…。ということで、そのことについて考えてみることにした。
頭の中で思いを巡らせる。
心の声に耳を傾けてみる。
紙の上に書き出してみる。
きっちり時間をとって、じっくりに取り組んだ。けれども、不安やら恐れやらはなくはないだろうけれど、ずいぶんと小さいことがわかった。そんな調子で大丈夫なのかなぁ、と逆に心配になるくらい。
でも、思った。不安や恐れから目を背けるのはよくないけれど、不安や恐れに飲み込まれるのもいいことじゃあないよなぁ、と。だけど案外、ぼくたちが、無用な不安や恐れをしっかりと握りしめているだけだったりする。
不安やら恐れから、パッと手を離してみる。
ポトッ。不安や恐れは床に落ちて、風に吹かれてどっかにいっちゃうかもしれないよ。コロコロ。
そうして、両方の手のひらを眺めてみる。グーパー。グーパー。手を握って開いて、握って開いてしてみる。
さてと、次はなにを手に持とうかな。
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