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「ドコノコ」デビューは、突然に。
目黒のスタバで携帯の画面を覗きながら、じわっと目が潤んでくるのを感じる。白と黒とほんのちょびっとの茶色のもじゃもじゃ。ぼくが数年前まで一緒に暮らしていたネコの写真を久しぶりに開いたのだ。
うちにやって来た日、まだ首がちゃんと座ってない気がして心配したこと。気持ちよく眠っているその顔の横にゴロンと寝ころんだと思ったら、ふっさふさした尻尾の毛が顔にモフッと覆いかぶさり、息がしづらかったこと。無数の思い出とともに、いろんな感情で胸がいっぱいになる。
彼は数年前にぼくたち家族のもとから旅立った。だからというわけではないけれど、いやが応にも、彼のことを思い出しそうだから、このアプリには食指がのびなかった。
「ドコノコ」とは、犬と猫の写真を投稿して楽しむSNSで、ほぼ日さんが運営している。「絶対にいいよね、そりゃあ」と、ネコ好きのぼくは前々から興味があった。「そろそろ、ダウンロードしようかな」と思ったことも何度もあったのだけど、ダウンロードするまでには至らない日々が1年と5ヶ月と11日が経っていた。
しかし、昨日の深夜。糸井重里さんがこんなツイートを。
そして、ついに・・・
さらに、こんなお返事が。
一晩明けて、朝から最後のツイートに目を通した。しかし、一度読んだだけでは、なんだか処理しきれていない奥歯にものが挟まったような感じが残った。寝起きだったからだと思ったけれど、その原因は「博愛」という大っきなことばにもありそうだ。すごーくたくさんのことが詰まっている感じがする。
「それって、どういうことなんだろう?」糸井さんのことばが、とにかく勝手に、今日一日のお題みたいになった。
でもまぁ、そのことは関係なく、「ドコノコ」にはハマった。チャットワークやFacebook、Twitterなどと同じくらいの頻度で、アプリを立ち上げていた気がする。開くとこんな画面が表示されるのだ。
これはホントにね、糸井さんが言っていた「温泉に浸かっているような気分になる」がよぉくわかる。あったか〜い気持ちに包まれるのだ。写真ばっかりで、文字がないというのが大きい。思考とか余計なものが挟まる余地がないから、見ていて気持ちがいい。
イヌとネコ、いろんな種類の、さまざまなシチュエーションのいろんなコを見ていると、糸井さんが言う「博愛」ということばの意味の尻尾くらいはつかめてきたような気がする。
どのコもみんな違って、それがいい。
そのささやかな感覚って、自然と人間観にも通じてくるんじゃないかなぁなんて、調子よく思ったりしました。
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「ドコノコ」には、他にもいろんなお楽しみが詰まっています。たとえば、こんな感じで。
さて、もう深夜1時前になってる。水を飲んで、歯を磨いて、布団のなかで温泉に浸かって眠りにつくことにします。