ノウハウとエッセイの違い。
ぼくの仕事のひとつは、電子書籍の編集者だ。扱うテーマはビジネス書、自己啓発書、そして実用書と言われる分野がほとんど。
すっごく簡単に言ってしまうと、夢の叶え方、時間管理法、お金の稼ぎ方、お片づけ術、恋愛、マーケティングなどだ。テーマは多岐にわたるが、これら全部を、やや強引にひと言にすると「ノウハウ」ということになるだろうか。
その分野の編集をたくさんやっているのだから、「末吉さんも『ノウハウ』系コンテンツを書けばいいのに」と言われることも多い。「確かにそうだ」と納得して、「よし、書こう」と思い立ったことも数知れず。しかし、何度チャレンジしても書けない。書き上げられない。
しかしいま、毎日毎日ぼくは記事を書き続けている。なぜ書けるようになったのか? それは、ぼくが書いているコンテンツが「エッセイ」だからである。
あれれ???
そういえば、ノウハウとエッセイの違いってなんなのだろう?
たとえば、人によって向き不向きってあるのだろうか?
いくつかの疑問が頭に浮かんだ。なんとなくの違いは頭にあれど、ことばにしたことはなかった。いい機会なので、まとめてみることにしよう。
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