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未来の雇用形態のカタチ。

この一年くらい、ぼんやりと考えている。正確にはちょっとずつ実験もはじめている。

会社員でもない。
アルバイトやパートでもない。
外部委託でもない。

何時間働いたからいくら支払うとか、この仕事をやってくれたからいくら支払うとか、固定で支払いをするから拘束するとか、そういういままでの、ルールやら常識やらを取っ払ってみる。

無条件に、一定の報酬を支払う。

成果を出そうが出すまいが支払う。
どのくらいの時間働いているかどうかに関係なく支払う。

とにかく、一定の報酬を支払う。

と、ここまで読んでいて、どんなふうに感じるだろうか? 思うだろうか?

この契約形態がうまく機能するかどうか、ぼくにもわからない。

報酬を支払う側は、じぶんの「期待」を手放すことを求められる。これだけお金を出してるんだから、それに見合った( もしくはそれ以上の )成果やアウトプットや時間で返してほしいと思う。これまでの常識で考えると、ごくごく当然のこととも言えるだろう。が、だからこそ、その期待を手放さなければ、この雇用形態は成立し得ない。

報酬を受け取る側は、じぶんの「受け取る器」を持つことを求められる。これって楽じゃん? と思う人もいるかもしれないが、ところがどっこい、そんなことはないと思う。むしろ、難しいことかもしれない。人は無条件に与えられると、それはそれで居心地が悪くなる。何かを返さないとバランスが取れなくなってなんとなく気持ちが悪くなるものだから。

だからこそ、この雇用形態の成立条件は、この人には払いたいと思わせるナニカを持つことか、感じさせることなんじゃないかと思う。お互いの響き合いが重要になる。

イメージ的には、個人版のエンジェル投資家的な感じだろうか。その人の未来に投資する。その人が活躍して世の中がちょっとでもよくなったらいいし、回り回ってじぶんにも得があったら儲けものみたいなノリで。

この雇用形態がうまくいくのかどうか、それはわからない。でも、個人的に実験をはじめていて、手応えを感じている。だから、もう少しアクセルを踏み込んでみようと思う今日この頃である。

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こういうことをする大人が増えたら、若い人たちの働き方は変わるんじゃないかと思うのです。そのときの世の中がどうなっているのかワクワクします。

ほぼ日で掲載中のマンガ『大家さんと僕』すごくいいです。作者であるお笑いコンビ・カラテカの矢部太郎さんと糸井さんの対談もまたすごく好き。


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