よくわからない時間のありがたみ。from みずのけいすけさん.
「よくわからない時間ですよね( 苦笑 )」
午後いちばんにnoteを運営する株式会社ピースオブケイクスのオフィスを訪ねてきた。つい最近お引っ越しされた外苑前の新オフィスへ。入ってすぐ気持ちのよさに包まれる。白を基調としていて、そこから自由闊達な創造性が動きだしそうな雰囲気がそこにはあった。
ミーハー根性丸出しで写真を撮影しようとしていたら、後ろから「どうもどうも〜」と声をかけられた。別に悪いことをしているわけでもなかったのだけれど、ドキッとして振り向くとそこにはnoteディレクターのみずのけいすけさん。「はじめて、、でしたよね?」と雑談しながら会議室へと通していただく。SNSの浸透で初対面の垣根が下がったな、そう思った。ツイッターやブログで経歴やひととなりがだいたいわかっているので、僕も初対面の感じがしなかったし、自己紹介の時間も短縮されて助かる。
しかし、さすがはみずのさん。「どんなことをやってきたのか全部おしえてください」とのっけから言われ、クリエイターのぜんぶに付き合おうという気持ちが伝わってきた。こうして小さい頃から順を追ってどんな人生を送ってきたのかを話してみると、我ながら壮絶で奇想天外な足跡を残してきたことを再認識させられた。これまでほとんど人には言ったことがないこともつい話してしまった。どんな暴投のボールがきても俺に任せろ、、、とは言ってはいないが、女房役のキャッチャーとして腰を深く落とすように聞いてくれている姿勢が無言のうちに伝わってきたからだ。
みずのさんとしては、有料マガジンやサロンをどうしていこうか、と相談をされると予想していたようなのだが、話は、小説を書きたい、という方向へ。みずのさんという名キャッチャーを相手にしていると、自分の本当の気持ちを隠せなかった。作家としてやっていく、小説をやっていくという選択に迷いがなくなっていたことには驚いた。しかしまだ、本格的に挑戦する前のことでもあるから、方向性やら話がまとまりきれているわけではない。ということで、冒頭の言葉。
「よくわからない時間ですよね( 苦笑 )」
そういいながらもみずのさんは、辛抱づよくうねうねと形にならないままの僕の想いというか気持ちというかを聞きつづけてくれた。僕はうれしかった。これまでは僕自身がキャッチャー役になってきたから、今回の時間はある意味では居心地が悪かった。くすぐったいというかなんというか。それでも付き合ってくれる人がいるありがたさは言葉になりません。
勇気をもって全身全霊であまえさせてもらった。みずのさんからは、よくわからない時間ですよねとお互いに苦笑いしながらも、また次回の打ち合わせの時間をとっていただいたのだ。( 僕はみずのさんではないからその真意は定かではないけれども ) これには火がついた。
いちおう結論っぽい一般論をまとめると。熱や痛みや想いが渦巻く混沌とした時間こそ、創造の源泉だと信じている。それは一見すると、よくわかならないで片付けられてしまう。もっと具体的で建設的なことを話そうよと。しかし、である。その場所へといかなければ、きっとありきたりなものしか生み出せないと思うのだ。それはもちろん自分ひとりでもやるけれど、その時間に付き合ってくれる人を見つけられたとしたらそれほどしあわせなことはない。
( 変な意味と、変なプレッシャーにならないように書いておくと ) みずのさんが僕にとってのそんな人になるかどうかはわからない。わかるはずもない。しかし未来がどうであったとしても、今日のみずのさんとの時間は貴重なものであったことに間違いはない。
なんて、、、照れで書いちゃいましたが、やっぱりもう純粋にうれしかったし、これからもよろしくお願いします、そうお伝えしたいです。この場を借りて。あとから思って、追記しました。
【 おわりに 】
本日も読みにきてくださり、ありがとうございました。
そして文末ではありますが、みずのさん、素晴らしい時間をありがとうございました。しずかに燃えています。