ぐんと早まった、フランス移住。 P060.
さかのぼること2日前2月27日の夜、青山の比較的リーズナブルなフレンチのカウンターで妻とふたりで大きな決断をくだした。もともと3月21日に予定していた渡仏(フランス移住)を大幅に前倒しして2月29日、つまり今日に変更する、と。
ここには書けないくらい、いろいろいろいろいろいろと、諦めなければいけないことや調整しなければならないことが、その決断の瞬間、同時多発的に生まれた。残された時間はたった1日。それは物理的にも精神的にもラクなことではなかった。しかしそこには、1ミリの後悔もないことに気がついて驚いた。
そのおおかたを終えてしまったのは、もう出発日の深夜3時前のことである。ぬるめのシャワーを頭からかぶっていると、父とその仕事仲間のひとりに心のなかで話しかけていることに、あとから気がついた。「行ってくるけん」ふたりともこの世にはいない。何か心に語りかけてくれるでもなく、静かにそっと耳を傾けてくれていた。
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