こころを込めた小文を。
あっという間にあたりが暗くなる。寒いからよけい足早に道を急ぐ。はぁはぁと、軽く息があがる。すっかり暗くなった住宅街に立っている建物の2階がオレンジ色にあたたかく光っている。薄暗くて狭い階段をのぼり、喫茶店のドアを開けるとメガネがくもった。いらっしゃい、店主の声が心地よく迎えてくれる。
コートをハンガーにかけて席につく。「いい豆はありますか?」なんて、店主と軽く会話をかわして聞き出したメニュー表にない豆の珈琲を注文した。さっき駅前の本屋さんで買ってきた『しいたけ.の部屋〜ドアの外から幸せな予感を呼び込もう〜』をテーブルの上に出す。運ばれてきた珈琲をひと口すすってからページをひらいた。しいたけロゴが無数に並んだ茶色ともゴールドともいえる紙が美しい。
ページをめくり、「はじめに」から「チャーハンに信頼される人になる(運を味方につけるには)」という文章へとつづく。こころが落ち着きあたたかい気持ちになってくる。一文一文を味わうように読んでから本を閉じ珈琲をひと口。そこに、こんな一文があった。
あるものをバカみたいに愛して、「いや、好きでやってんだからやらして」と見返りや評価を求めない真心を込める。
このnoteも、そんな風にこころを込めて更新したい、そう思った。大きくバズることはないけれど、淡々とまいにち更新しつづけて510日を超えた。これを書いているのは、別に自分のためというわけでもない、でも誰かのためとも言い切れない。しかし、こころを込めてきた、そうは胸を張って言うことができる。
しいたけ.さんがファミレスで働いていた当時、毎日何度も炒める「チャーハン」を愛したように、僕はnoteに書くこの「小文」を愛そう、あらためてそう思い、こうして今日もまた書きつづけています。
いつも( 今日はじめて ) この小文を読んでくださり、ありがとうございます。お顔は合わせていませんが、こうしてゆるやかにあなたとつながれていることを嬉しく思います。急に寒くなりました。ご自愛くださいね。
寒い夜には、あたたかい珈琲でもどうぞ。
追伸、、、
以下に「はじめに」と「チャーハンに信頼される人になる(運を味方につけるには)」が公開されています。ぜひ読んでみてください。