努力しないほうが上手くいく。
昼イチに note のディレクターであるみずのけいすけさんと打ち合わせをしてきた。話題があっちゃこっちゃいきながらも付き合ってくださることに深く感謝しながらオフィスをあとにする。
次の仕事場に移動するとちゅう、桜井章一さんの『努力しない生き方』を kindle で買って読みはじめた。 はじめに と 第一章「努力しないから、いい結果になる」のひと項目めまで読んだ段階で気がついた。
ぼくはこれまで、(人並みには)がんばって生きてきたと思っていた。 みずのさん からも「すごい人たちと仕事をしてきたことを note に書いてくださいよ」と会うたびに言っていただけるくらい、有り難い仕事をたくさん経験してきた。それらはすべて努力の賜物である、そう思っていた。
けれど、それは勘違いだった。
じっくり考えたとかそういうことではなく、「あ、そうだった」と思い出した感じに近い。たとえば、堀江貴文さんの本をつくったときも、(なんだかこう書くと誤解されそうだけど)堀江さんを本を作ることが目標だとは思っていなかったし、なんなら作りたいとも思っていなかった。
ちょうどそのとき、興味があるから堀江さんのサロンに入ったら、ほんとうに偶然、堀江さんが「サロンメンバーで本つくらない? リーダーやる人いる?」と呼びかけられて、「やります」と手を挙げたのがきっかけだった。
ちなみに、その流れで編集者の箕輪厚介さんと出会って、あれよあれよという間に、ラジオ番組を一緒につくることになった。こんなの目標の立てようもない。結果的にこれらの経験はエキサイティングだった。
そこからしばらくの時を経て、ぼくは『ブンガクフリマ28ヨウ』という小説同人誌をつくった。発起人の浅生鴨さんをはじめ、燃え殻さん、SHARPさん、田中泰延さん、ゴトウマサフミさんといった豪華すぎて恐縮しかないみなさんと、一冊の本をつくる過程は夢のように楽しかった。
この経緯もまた、浅生鴨さんに「編集やってくださいよ〜」と声をかけていただき、小説を書くことになったも「末吉さんも(小説)書きます?」というフリがきっかけだったりする。
人生というのは他力で動いていく。
これらのことって、がんばって努力して、実現してきたわけじゃない。どちらかというと、川(人生)の流れに乗ってきた感じに近い。
でも、このふたつの出来事に限らず、人生を変えるようなことや心に残っていることって、がんばるとか努力の先にはなくて、好奇心とかインスピレーションの先にあったなぁ、と思い出すことができた。同時に、ここに名前の出てきたみなさんに感謝の気持ちが湧いた。
行き先はゆだねて、流れに逆らわないでいよう。
きっとこの気づきもまた、これからの人生をおもしろくしてくれるに違いない。タリーズでヨーグルトアサイーを飲みながらワクワクしている。チーズケーキも頼もうかな。
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きょうも読みにきてくださって、ありがとうございます。他力の「他」はなにも人だけに限らない。情報や人に言われた言葉や思いつきもまた、立派な「他」なんですよね。
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