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「生きるぼくら」から考える生きることをやめない力
「生きるぼくら」原田マハ著
「自分の人生を自分の好きなように生きなさい。」
この言葉は引きこもりの主人公に母が言い続けていた言葉です。
この物語のあらすじは、学生時代、いじめを経験し引きこもりになった主人公「人生」が母から見捨てられ、一人父の実家に帰り、祖母と一緒に稲をつくり始めて成長していくという物語です。
ここで自分は生命のもっているエネルギーの強さを感じました。生命力は人を変化させる。引きこもりだった人生が成長した稲の田んぼの真ん中でこんなことを言います。
「田んぼを眺めていると、自分がこの小宇宙の中に入っていると感じる。風が吹くように、雨が降るように、ごく自然に自分の体が、心が感じる。ぼくらはみんな生きている。」
引きこもりだったころは生きていなかったんでしょうか?ここでの生きているというのは、人生自身が自分で話していました。
「田んぼで育つ稲のように、自分たちには空を目指して、どんどん伸びてゆく本能が備わっている。」
同じ「生きている」でも、ただ生きているのか、青空に向かって成長しようとしているのか、この自分の本能に人生自身が気付き、成長していったのではないかなと思います。人でもそれは感じます。「生きている」人には感動を覚えてしまいます。それはきっと、自分の中の本能が反応していたんだと思うと、なんだか自分にもこのエネルギーがあると「希望」をもちました。
季節を通して、変化していくように、稲自身の生きる力を信じるように自分の中の「生きる力」を信じる。こんなことを読んで感じました。
生きることのエネルギーを感じられる本です。ぜひ読んでみてください。ありがとうございました!