Suehiro

素人ながら美術に興味を持ち、気になる記事についての感想をシェアしています。どうぞお気軽にご覧ください。

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最近の記事

コントラストの先駆者たち - バロックの巨匠フェルメール

「真珠の耳飾りの少女」や「牛乳を注ぐ女」で知られるヨハネス・フェルメール。 フェルメールの生まれた17世紀は「バロック時代」として知られ、ヨーロッパ美術において大きな変革のあった時代です。フェルメールが活躍したオランダを中心とする北部ヨーロッパでは、政治的・宗教的な影響が美術にも反映され、特にオランダでは市民階級が美術の主要な支援者となりました。 バロック美術では、明暗の強いコントラスト(キアロスクーロ)が好まれ、光の扱いがとても重要視されました。 私のように美術に明るく

    • 大衆の中のアート――アメリカンポップアートを通して考える「歴史」

      1950年代後半から1960年代にかけて、アメリカで広まったアメリカンポップアート。消費社会や広告、日常のイメージを作品に取り入れ、既存の美術の枠組みを揺さぶったこの運動。 アンディ・ウォーホルという名前を知らなくても、カラフルなマリリン・モンローの顔が何枚も並ぶ作品を目にしたことがある人は、きっと多いです。それくらいポップアートは、私たちの日常にも溶け込んでおり、身近な存在です。 このウォーホルの「マリリン・モンローシリーズ」が制作されたのは、モンローが悲しい最期を遂げた

      • ピエール=オーギュスト・ルノワールの「舟遊びをする人々の昼食」、柔らかなタッチに秘められた技

        ルノワールといえば「真珠色の時代」や「可憐な少女」のイメージが強かったのですが、ムチッとした男性もお見事😄 それに、この絵に描かれたグラスや赤ワイン、瓶、ぶどうの艶やかさといったら思わず見惚れてしまうほど。柔らかなタッチの中に、確かな画力が秘められているのが伝わってきます。 行儀悪くめくられたテーブルクロスや、雑然と置かれた瓶やグラス、ぶどうたち・・・一見バラバラなのに、全体としてちゃんと調和して見えます。不思議な魅力を感じるなぁ。 こういう、何気ないワンシーンを切り取った

        • アンドリュー・ワイエスと「クリスティーナの世界」

          職場の同僚が貸してくれた原田マハさんの文庫本の中に、アンドリュー・ワイエスの「クリスティーナの世界」が登場する物語がありました。 私はワイエスという画家のことも、「クリスティーナの世界」という絵のこともまだよく知りません。でも、その物語を通して、美術を愛する人たちの心の奥に、言葉にならないほど美しい世界が広がっているのを感じたような気がします。まるで泣きそうになるほどの感情に触れたような、そんな不思議な読後感でした。 アンドリュー・ワイエスという画家、そして彼が描いた「ク

        • コントラストの先駆者たち - バロックの巨匠フェルメール

        • 大衆の中のアート――アメリカンポップアートを通して考える「歴史」

        • ピエール=オーギュスト・ルノワールの「舟遊びをする人々の昼食」、柔らかなタッチに秘められた技

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          チャンディガール、ル・コルビュジエの夢の都市

          ル・コルビュジエの話ばかりで失礼。 意欲があるうちに書き切りたくて。 ル・コルビュジエは都市計画がやりたくてたまらなかったらしい。あのヴォワザン計画、パリのマレ地区を一掃して高層ビルと広大な緑地で近代都市を再構築するプランも、結局は実現しなかった。伝統的な街並みを壊す内容だったから批判されてしまったわけだけど、それでも彼は諦めなかった。だからこそ、チャンディガールを設計する機会を得たとき、きっと「ついに自分の理想都市を作るぞ!」と意気込んだんだろう。 チャンディガールの建

          チャンディガール、ル・コルビュジエの夢の都市

          建築のル・コルビュジエ、絵画のエドゥアール・ジャンヌレ?

          ル・コルビュジエ(Le Corbusier)は建築の世界で有名なペンネームだけど、彼の本名はシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ=グリ(Charles-Édouard Jeanneret-Gris)。初期の頃や絵画では「エドゥアール・ジャンヌレ」の名前を使っていたらしい。 でも、晩年に近づくにつれて絵画でも「ル・コルビュジエ」を名乗るようになっていったんだとか。建築と絵画の彼が統合されて、エドゥアール・ジャンヌレはだんだんプライベートな存在へと姿を消していったみたい。それも、

          建築のル・コルビュジエ、絵画のエドゥアール・ジャンヌレ?

          ル・コルビュジエ インスパイア展 作品募集

          こちらは2024年11月8日から10日まで開催する「ル・コルビュジエ インスパイア展」に展示する作品を募集する記事のようです。※募集期間は終わっています。(9月30日まで) DESIGN ASSOCIATION NPOとIMAGINE大学による共同企画のようです。 IMAGINE大学についての疑問 IMAGINE大学って、どうやら建物としての大学ではなくて、ネット上で集まった日本の未来を担う高校生や大学生を支援する社会貢献活動みたいです。高校生が330万人、大学生が351

          ル・コルビュジエ インスパイア展 作品募集

          美術館の裏側を伝える展覧会

          おおよそ5月辺りから、気になる美術ネタをストックしていたみたい。 そのため、既に終わってしまった展覧会の情報も含まれていますが、あまり気にせず、感想を自由に書いていきたいと思います。 ※こちらの展覧会の開催は終わっています。 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館で開催されたこの展覧会は、「美術館の裏側で行われている仕事や取り組みに光を当てる」ことを目的としていたようです。特に美術品の修復作業に焦点が当てられていたとのことで、裏舞台が好きな私にとっては非常に興味深い内容でした。

          美術館の裏側を伝える展覧会

          心機一転?

          お久しぶりです。こちらで投稿していた職場や日常の思い出の記事を、すべて削除し、別のブログに移しました。 これからは、この場でスマホに流れてくる美術関連の記事を中心に取り上げ、自分なりの感想を気楽に綴っていこうと思います。 美術に関してはまだまだ素人なので、時には勘違いや思い違いもあるかもしれませんが、温かく見守っていただけると嬉しいです😂

          心機一転?