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選択が切り拓く人生:第三章 「選択が切り開く未来」(転)

お待たせしました。
人生を切り開く「心構え」ができた様ですので、
肝心要の選択の因果と意識の導きの法則について
具体的にお話しをして参ります。

あなたの人生、また現実は自己の選択の
結果でしかありません。

今の人生または現実を受け入れがたい程に苦しい、悲しい、悩ましいと感じているのだとしても
それはあなたが選んできた選択肢の結果なのです。

とても厳しい言葉に聞こえるかもしれません。
自分の望まない現実を突きつけられ絶望的な
気持ちになる方もいらっしゃるかもしれませんが、
どうか安心して下さい。大丈夫。
人生や現実が自分の選んだ選択の結果なら、
今、この時からあなたにとっての正しい
選択をしていけば未来は明るいでしょ?

もう遅いなんて事は無いんですよ。
先ずは大きく深呼吸をして心を落ち着かせて。
過去には誰も戻れません。
だったら過ぎ去った事は手放してしまいましょう。

苦しみも悲しみも悩みも痛みもあなたの事を
窮屈にする全ての物を
ある人にとっては成功や経験や黄金の思い出が
足枷になっている場合もあります。

未来はまだ誰にも分かりません。
あなたが見ている未来は予測に過ぎません。
不安がるよりも疑うよりも先ずは
今できる事を自分の為に一歩一歩。

確定した運命など無いのです。
子供の様に大人だって無邪気に自分の幸せを
思いっきり望んだっていいのです。

大事な事は過去に縛られず、
未来を不安がらず今を全力で生き切る事。
今の選択に後悔を残さぬように
「自分を信じ」そして
自分の「魂」の導きを信じるだけなんです。

生まれたての赤ちゃんの様に
私を私達を永遠に愛して抱きしめてくれている
この「宇宙」に全て委ねるのです。

あなたの目の前にいくつかの選択肢が
用意された時、あなたが先ず、するべき事は
心の声で感覚を研ぎ澄まし、魂の導きの声を最善の道だと決めて進めば良いのです。

どっちの道がワクワクしますか?
ドキドキしますか?
楽しそうですか?
「自分らしさ」を満たす為の近道はありますか?
遠回りした方が良さそうですか?
実は選ぶ道なんて何でも良いんです。
正解なんて無いんです。

あなた自身があなたらしさを発揮できる瞬間、
瞬間が積み重なり、自信が育ち、
自信はやがて現実変革の原動力となり、
自分らしく動けば動くほど
あなたの望む世界が近づいてきます。

すみません。いつもの悪い癖で抽象度の
高い世界線に行きがちでしたね。
現実の生活の中で意識してほしい事を
順にお伝えしていきます。

先ずは「意識のフォーカス」に注意を
払って下さい。人間は自分がイメージできる
自分にしかなれません。
ですから先ずは夢を実現した
自分をイメージしましょう。

夢を実現したあなたはどんな暮らしをして、
どんな感覚、感情を人生の中で
味わっていらっしゃいますか?

朝晩、できれば2回。毎日イメージして下さい。
ノートにその情景を具体的に書き出すことも
おススメです。このワークは潜在意識に対して
自分の本当の姿をビジュアライズする
効果があります。

つまりは現実にありながら「心」を
夢を叶えた状態の自分に
チューニングしていくのです。

自然体で自分らしく機嫌良く生活を送ることが
夢や目標の成就には大切になります。

その中で具体的に意識してほしい事は
常に自分の「心」の状態です。
「心」の状態を安定させクリエイティブに
現実を創造させる為に意識を向けたいポイントは
次の3点になります。「健康」「環境」
「エネルギー」です。少し詳細にお話します。

先ずは「健康」について健康とは本来、
心と身体が満足な状態ですが、
ここでは「心」を満たすための「肉体」の
状態についてお話しします。

言わずもがな健康状態を維持するのは
大事ですよね。
「元気があれば何でもできる」という
名言があるくらいですから、
人生を生きる上では大事な「活動の源泉」です。

「健康」を維持する事は「心」を満たし、
クリエイティブに働かせる為の第一歩です。
「健康」を維持する上で生活に取り入れたい事を
いくつかご紹介します。

先ずは「瞑想」です。自分の「心」と「身体」に
向き合う時間を用意して下さい。
続いて「適度な運動」です。無理は禁物です。
心地良さを感じられる程度が最適です。

私は散歩を日課に取り入れ、
公園等で裸足になりアーシングや日光浴を
行っています。
自然と触れ合う時間を設ける事も
「健康」を促進する上では大事な行為になります。

更に「5感が喜ぶ」を日常に取り入れて下さい。
シンプルには「好きな事」や「趣味」に
没頭する時間を設け、「楽しい」と心の底から
満喫できる時間を過ごす事です。

私は音楽鑑賞が好きなのでこうして文章を
書いている際も音楽を聴いています。
また好きな香りのアロマオイルを焚いたり、
好きなアーティストの絵や作品を
自室に飾り、目を楽しませたりもしています。

自分の5感が心地よいと感じる事を
見つけて今、自分の感覚を喜ばせているという
自覚を持って意識的に取り組んで下さい。

最後に「健康」を維持する上で最も大事な事は
「食事」「睡眠」「スキンシップ」です。
毎日の基礎になる事ですから、この3点は
意識的に大切に行って下さい。

家族がいらっしゃる方は一緒に食事を取り、
コミュニケーションを図る事で自然に
このポイントを埋める事ができますので
一緒に食事を1日最低1回は取る事を
お奨めします。家族や恋人がいる方は良いとして、独身の方はペットや植物とのスキンシップも
効果的です。私は自分の身体を労わりの言葉を
かけながら撫でるという行為もおこないますが、
ペットも植物も近くに居ないという方は「自愛」のスキンシップを行って下さい。

そして就寝する際には今日の疲れも悩みも
過去の出来事も全て手放しますと
自分に宣言して眠りに就いて下さい。

眠れない事の一番の原因は過去の出来事に
思考を巡らす事です。明日の事は明日が来たら
考えようと今日1日に別れを告げて安心して
眠る様にしましょう。就寝時間も自分にベストな
時間とタイミングを意識的に見つけて下さい。

「食事」については「美味しく」いただくのが
一番ですが、「肉体」を構成する源泉ですので
身体に取り入れる食事にも意識を向けて下さい。

そして「いただきます」と「ごちそうさまでした」を感謝の念を込めて言う事で同じ食事が
数段に素晴らしい行為になります。

続いて「環境」についてお話し致します。
昔から「類は友を呼ぶ」とか
「朱に交われば朱に染まる」という格言がある様に人は周囲の人の影響を常に受けて生活しています。自分が気づかないうちに周囲の他人や環境に
自分をチューニングする特性があります。

ですから普段一緒にいる「人」や「環境」もまた「心」を安定させ、クリエイティブに動かす為には重要な要素となります。

先ずは「心地の良い人」や
「自分の絶対的な味方で居てくれる人」と
極力一緒にいる様にして、感覚的に嫌悪感を
覚える人とは可能な限り距離を保ちましょう。

そして休みなどを利用して今、
「会いたいと思う人」や「尊敬する人」など
自分が元気になれる人に積極的に
会いに行きましょう。

そう上手く人間関係が回れば良いのですが、
現実には「苦手な人」や「嫌悪する人」とも
交わらなければいけない時はやってきます
その時のには相手が発する言葉はあくまでも
相手の感覚が発した対外的なエネルギーですから、真に受けない事が大事です。

「他人は他人。自分は自分」または
「鬼は外、福は内」と自分に言い聞かせ「心」を
落ち着かせ、自分の心の内側は常に穏やかで
ある事を認識し、感じる様にしましょう。

人間関係だけに限らず、日常生活の「環境」を
整える事にも意識を向ける様にして下さい。
「環境の乱れは心の乱れ」ですから
自分が生活する空間や環境を常に掃除し、
整理してなるべく安心して心地よく過ごせる
生活環境を作って参りましょう。

最後に「エネルギー」についてお話したいと
思います。「エネルギー」と言っても
特定の物を指す訳ではなく、この世に存在する
ありとあらゆる物が「エネルギー」を
発信していますから、とても広義な領域と
言えます。しかし、ここでは少し解りやすく、
「心」に影響を与える物や出来事などを総称して「エネルギー」と呼ぶことにします。

そう云う意味においては前段でお話しした
「健康」や「環境」についても
「心」に影響を与えるという観点から
「エネルギー」の話しをさせていただいています。

つまりは「エネルギー」を制する者が
「心」の安定とクリエイティブな活動を
手にする事ができると言い換えても
差支え無い程です。

最初に結論から申し上げると「エネルギー」も
外からやってくるのでは無く、
外からの刺激や出来事に対して私たちの心が
呼応し、「エネルギー」が生まれるのです。

そして私たちの心で生まれた「エネルギー」が
「現実」に作用するというのが、
本来の実相なのです。

例えば風邪をひいた時にどう捉えるかによって
発信される「エネルギー」が変わり、
あなたが選んだ現実が訪れます。

ある人は風邪をひき、
「運が悪い。こんなに大事な時期に」と考え、
ある人は「こんな大事な時期に風邪をひいた事は
何かのメッセージかもしれない」と考え、
更にある人は「夜明け前が暗いように
このタイミングでの風邪は夜明けが
もう直ぐなのだ」と考えたとしましょう。
風邪をひいたと云う出来事は同じなのに
3者3様の質の違う「エネルギー」を
感じませんか?この違いが「現実」の
違いになっていくのです。

これが「心」の大天才たる所以なのですが、
ちょっと理解し難い所も実際にあるので、
少し噛み砕いて、更に具体的な「現実」
変革の為の「エネルギー」との
付き合い方についてお話しして参ります。

「エネルギー」には強弱高低があります。
一例で植物のお話しをします。

生命力が強く、見る者を魅了する花があります。
この花はエネルギーが強くて高い花です。しかし、日照りが続き、やがて枯れた花はエネルギーが
弱まり、弱くて高い花になります。
自然界には毒性の高い花があります。
この花は強くて低い花です。高い花同様に
枯れてきた場合は弱くて低い花となります。
これは植物での一例ですが、ありとあらゆる
物や私たち人間も生命ですから、
同様に強弱高低の「エネルギー」を
発信して日常生活を送っています。

強弱はシンプルにエネルギーの量です。
高低はエネルギーの質に対する基準ですが、
あくまでも良い悪いでは無く、
創造的なエネルギーを「高い」
逆に破壊的なエネルギーを「低い」と
捉えていただければ理解しやすいと思います。

そして基準はあなたの「生命力」に
対してどうかという事になります。

そして「エネルギー」を知る上でもうひとつ
重要な事は「共振」という名の増長現象です。

つまり同種の「エネルギー」が束になると
より大きな「エネルギー」を生みます。

SNSの世界で例を考えてみましょう。
SNSの世界で「憧れ」や「羨望」などの
同種の創造的なエネルギーが「共振」した際には
世の中に「インフルエンサー」が生まれ、
逆に「誹謗中傷」の様な破壊的なエネルギーが
「共振」した際には「SNSいじめ」の様な
社会問題に発展していくという
顕著な事例と言えます。

私たちの「生命」に対して「創造的」なのか
「破壊的」なのかそしてその「エネルギー」は
強いのか弱いのか、更に多くの人の
「顕在意識」に情報が共有される事で、
「共振」が起こりやすくなるという
「エネルギー」の自然な流れがあります。

「エネルギー」の力学を体感的に理解する際には「海」の満ち引きなどの波をイメージすると
より理解は深まります。「海」は生命の源であり、波には強弱があり、創造的なエネルギーと
破壊的なエネルギーのどちらも包括しています。

海の中に暮らす生物たちは正に私たち
自身の投影であり、私たちの身体もまた
構成される要素の過半数以上が「水分」な訳です。「水」には「エネルギー」を媒介するという力が
あります。外から「エネルギー」を受け取った
私たちの身体の中の「水」が共振して「心」に
波が伝わり、「心」から「新たなエネルギー」が
生まれ、私たちの内側の世界から外側の世界に
向けてエネルギーが循環していきます。

つまり逆説的に内側から発信されるエネルギーが
循環され更に大きなエネルギーとなって
自分にやがて還ってくるという事です。
これが仏法に言われる「因果応報」です。

ですから冒頭にお話しした様に私たちの「心」の
在り方と捉え方の方が重要なのです。

「エネルギー」が持つ強弱高低と増長現象を
理解し、意識的に選択できる様になれば
自分の望む「現実」を自らの力で
作ることは誰にでも可能なのです。

選択の具体的なお話しを致します。
ここからが本書において肝心要の内容になります。

先ずはじめに誤解を生まないように
お断りしておきたい事があります。
選択の上での正解や不正解、優劣、善悪は
ありません。シンプルに自分が選んだ事柄が
自分を作っていくと云うだけです。

この先、選択の「価値」について述べますが、
決してこの「価値」というのは万人に対する基準ではなく、私の「心」が感じる個人的な尺度での
「価値」についての言及ですので、
読者の皆さんの価値観や生き方、在り方を
否定するものでは無いので先に
お断りしておきたいと思います。

「選択」の重要さを私が理解したエピソードを
いくつか解りやすい様にご紹介致します。

先ずはじめに私が自宅を購入した際の
エピソードです。
私たち夫婦が結婚してまもなく、
子供が生まれました。
子供の生活環境と教育環境を整えてあげたいと
一戸建ての自宅を検討しはじめました。
探し始めて間もなく理想の中古住宅が見つかり、
直ぐに購入を決定しました。

購入を決めた理由はいくつかあり、
レジリエンス力に優れた有名ハウスメーカー
だった事、住宅の所在エリアが治安の良い所との
前評判があり、実際にお医者さんや弁護士さん、
経営者の方など比較的に社会的な地位を
得ている方が好んで住んでいるエリアだった事、
更に小学校や職場、生活の上で利便性も程よく
確保されつつも閑静なエリアだった事など
本当に魅力的な物件に巡り遇い、
即決させていただきました。

実はこの5年前に私たち夫婦は北海道の釧路に
住んでいて東北沖で起こった震災の
影響で一時的に小学校の体育館で2日間、
避難生活を余儀なくされました。
体育館の床は冷たく、固くて直ぐに身体が
痛くなりました。あの時の体験を思い出すと
本当に東北で被災された皆さんのご心労は
いかばかりかと胸がしめつけられます。

僅か2日間でしたが、私にとっては大きな体験で
子供には安心して育ってほしいという
想いから、在宅避難の可能な住宅であり
過去の災害での被害の少ない住宅会社の情報収集と
研究をして、購入をする前にある程度、
目ぼしい会社はしぼっていました。

そこに自分たちが望んでいた条件以上の
今の我が家が現れ、運命を感じ購入しました。
その当時、不動産屋さんは情報媒体掲載初日に
連絡をいただいて驚いたと言っていました。

結論から申し上げるとこの住まいと出会い、
実際に住む様になってから我が家の
「精神的な豊かさ」と「経済的な豊かさ」は
ともに右肩上がりになりました。

今となり振り返るなら、これは地域にお住いの方の「潜在意識」や「豊かさ」に私たち家族の
「現実」が時間をかけてチューニングされて
いった結果であり、私が「選択」した原因が
「選択」にふさわしい「結果」に結びつき
「現実」が変わっていった事例です。

その後、住宅の購入がご縁となり、
私は住宅会社で営業の仕事をするのですが、
私たち家族に限らず、お客様も皆、
同じ様に住宅に住む前と新居で生活を送る様に
なってからを観測した際に皆さんが一様に
より一層の「豊かさ」を
享受している事が分かりました。

もうひとつの事例は「水」についてです。
子供が生まれてから身体に取り入れる
「食事」についても「意識」を
配る様になりました。
その中でも先ず変えた物が「飲み水」でした。
今までは普通に水道水を飲んでいましたが、
子供が生まれてからは「飲み水」に関しては
お金を払ってでもより身体と健康に
寄与してくれそうな「水」を買う様になりました。
独身の頃は「飲み水」にお金を払うなどと云う事はありえない事でしたが、子供の誕生をきっかけに「飲み水」への私の意識が高まり、
「飲み水」にお金を払う事が
当たり前の事になりました。
当たり前になった「マインド」はやがて
「マインド」にふさわしい「現実」を
形成するのです。

ファッションについても同様に「髪型」を
イメチェンして変えると周囲が気づきます。
最初は賛否両論あるでしょ?
やがて変更前の髪型から変更後の髪型が
スタンダードになります。
普段着ているファッションも多くの
情報を与えてくれます。

今まで「心」を変え「現実」を変えていく
手法をお話してきましたが、
ファッションは逆のアプローチの効果があります。

自分が憧れる人や在りたい自分をイメージして
それに相応しいファッションを
取り入れるという方法です。
自分が憧れていたタレントと同じ髪型や衣装を
まとうことで自己肯定感をあげるのは
決して悪い事ではありません。

ここまで様々な角度から「選択」と選択による
因果応報についてお話ししてきましたが、
ここの内容を浅く捉えられてしまうと
私が懸念していた「誤解」が
生じやすくなってしまいます。

私は何も高いお金を払って「見栄」を張れと
言っているのでは無いのです。
ただここだけを切り取って解釈すると
お金を払って「見栄」をはれば「見栄」に
見合った「現実」がやってくるんだと
誤解する方が一定数いる事は織り込み済みで
この本を書いています。

ですからどうか聡明なあなたはこの先の内容も
十分に理解した上での「選択」の実践を
お願い致します。

「選択」を行う際に最も大切な事は
「想い」や「意図」または「意識」といった
私たちの内面、ひいては「心」から発される
エネルギーに準じてありのままに
自然体で無理の無い選択をしているか。
またその「選択」に満足しているかが
とても重要なポイントになってきます。

「飲み水」の事例から解説します。
前段で私がお示しした通り、
「飲食」に関する究極は
「美味しくいただく」事です。
「美味しく」いただいていただければ
基本的に健康に良い影響を与えます。

しかし、当時の私は「水道水」の塩素臭さに
抵抗感があり、子供にはもっと良い「水」を
与えてあげたいと云う「マインド」に
なっていました。
当然にそういう「マインド」ですから
良い「水」を調達するためには
手間とお金はかかってもしかたないと
思うわけです。

そのうち意識する事なく「水」はお金を出して
買う物という生活がスタンダードになると
「飲み水」にお金を出したく無いと云う私は最早、
存在しない訳ですから、「飲み水」に対しては
コストをかける「現実」がそこに
存在する事になります。

その「現実」が訪れた最初の一歩は子供に対して
良い水を与えたいと云う「想い」が
スタートにあり、それは親心であり、
真心であります。そして
その「想い」を成就させる為に
「意図」や「意識」を持って「飲み水」と云う
ジャンルから自分の「価値観」が満たせる
「選択」を行い、その結果として
その「想い」を成就させる「現実」が
成り立ったと云う事なのです。

続いて住宅の事例で解説します。
先ず目に見えて誰もが認識できる物質には
個人の「想い」だけでなく他人の「想い」も
影響を与えると云う事を覚えておいて下さい。

一番、解りやすい例えとして「ブランド」の
お話しを致します。

ここでひとつ、皆さんに質問です。
あなたが想像しうる限りで最も高級なイメージの
車を想像してみて下さい。
続いてその車を所有し、乗っている方を
5人イメージしてみて下さい。
最後にその5人それぞれの職業を
イメージして下さい。
どうでしょうか?その5人には共通する点が
あるのでは無いでしょうか?

私はお医者さんや経営者の方を想像しました。
つまりは社会的な地位と経済的な余裕が
あるであろうと云う職業の方のイメージを
持った訳です。これが「ブランド」の放つ
エネルギーであり、他人が持つ「想い」の
影響力になります。

テーマを一度、住宅に戻します。
手前味噌ですが私が購入した住宅メーカーは
日本では知名度の高い方の会社でした。つまり、
ブランド力がある会社です。ただし、私は
あくまでも過去の被災の経験から家族がより
安心安全で、いざという時には
在宅避難できる事を希望し、その「想い」を
成就させるために意図的に選別し、
意識的に探していた結果、最良といえる今の
我が家に出会った訳ですが、
スタートは家族に対する「想い」でした。

そこに他人の多くが抱く「ブランド」の力によって「ブランド」に相応しい生活や経済力が
後追いで身についてきたのだと今となっては
感じる事ができます。

お客様の中でも当然、選択は千差万別ですので、
自分の提案を受け入れてもらえない事も
営業ですから沢山あるのは当然ですが、
不思議と他社メーカーで建築を決断し、
後に「後悔」を述べる方を本当に多く
見聞きしてきました。
「後悔」を述べる方の共通点は一緒で
自分の「価値観」の在り処を知らないままに
安直な決断、「選択」をしていると云う事でした。

例えば本当は私同様に家族の事を「想い」
スタートしたはずの家づくりが
いつの間にか「金額」の高い安いに軸が
ズレて大きな借金を背負う未来に気持ちが
たじろぎ、結果的に自分の「価値観」の
外側で選択してしまったと云う方達ばかりでした。

更に物質には他人の「想い」も乗ってしまうので「後悔」はより自分個人の選択以上に
「現実」という名の人生に影響力を
持ってしまうのです。

世の中の多くの人に認知される「ブランド」と
云うエネルギーが個人の「想い」や「選択」に
影響を与えている事実です。

丁度良いタイミングなので高いものを
買えと言っている訳では無い理由について
お話し致します。住宅の事例や「ブランド」の
話しの後だと理解し難いところもあるとは
思いますが、繰り返し申し上げますが
「価値」と云うのは誰かが生むのでは無く、
自分の「心」が生み出すものです。
ですから自分の「価値観」をしっかりと
認識する事がとても重要です。

先ほどお話しした「ブランド」に
紐ずいてお話しします。
世の中には「ブランド物」が好きな人って
いますよね。失礼ですが、
「ブランド物」を身につけたからといって
その人の「価値」が高まる訳では無いのに
不思議に思う方もいると思います。
私は自己肯定感が「ブランド物」によって
増長されるならそれは良い事だと思います。

心底、このブランドは自分が身につけるに
相応しいと思っている方なら恐らく、
現実もそのブランドを纏うに相応しい
現実になっていると思います。
そう云う方は何も心配ないのですが、
心配なのは「価値観」が相違しているのに
無理して「ブランド物」を身につけている人です。

先ほども申し上げた通り「ブランド物」を
身につけてもその人自身の価値は上がりません。
上がっているという一種の幻想を
見ているだけです。更に質が悪いのは「心」の
内面では自分には相応しくないと
感じている人です。自分の「心」が嫌悪感を
抱いているにも関わらず、他人の目や評価を
気にして「ブランド物」を身につけるほど
愚かな事はありません。

自分の最高の幸福を手に入れるためには
他人の顔色を伺うのでは無く、
自分自身と和解し、在り方や生き方を知る事が
何よりも大切なのです。

私自身の事を通して「高い物を買え」と
言っていないという事を説明していきます。

先ずは結論から、高い物ではなく
「機嫌の良い物」を
自分の「価値観」と相談して「買え」です。

先ほど「飲み水」や「食事」の話しにも
触れましたが、私自身、ファストフードは
嫌いじゃありません。
ですからカップヌードルを食べたり、
牛丼チェーンに入ったりする事もあります。
この時の「動機」や「想い」はシンプルに
食べたくなったから。
食べたくなるという事は身体と心が求めていると
云う事ですから、感謝して
「美味しく」いただきます。

ファッションについてもどちらかというと
無頓着でブランド物などには興味が無いので
私は着る物に関しては妻に一任し、
私に似合う物や妻が着てほしい物を
供給されるがままに着ています。

良い点は服を選ぶ時間が無くなる事、
更に妻に委ねる事で妻との交流が増え
夫婦仲が良好に保たれる点です。
着る物についても意図的にその様にしています。

無名の作家さんから絵画を購入させていただいた
時のお話しもしておきます。
私は絵画の鑑賞が元々好きです。
知り合いの方が描いた絵画に心を奪われ、
購入の申し出をさせてもらいました。
作家さんが提示した金額を聞いて
私はもっと「価値」のある絵画だと感じたので、
値付けさせてもらうのは恐縮でしたが、
自分の「想い」も込めて提示額の
3倍で買い取らせていただきました。

その絵画は今も私の自室に飾ってあり買値以上の「価値」を輝かせ私に日々、
目から栄養を届けてくれます。
そこに後悔は微塵も無く、満足しかありません。

日常生活での様々な「選択」を
私は意図的かつ意識的に「想い」を
持って行っています。
その判断基準は自分の「価値観」に合致するか、
または「心地良い」と感じるか否か
端的に言えば「自分らしく」「自然体」で
いられる方を選ぶ様にしています。

「想い」を持って意図的かつ意識的に行った
「選択」はやがてその「想い」に共鳴し、
イメージした理想の「現実」を
運んでくれるのです。

まとめると正しい人生の選択を行う為に
必要な心構えは先ず自分の価値観を知る事。
そして価値観に合致した選択肢を想いを持って
意図的かつ意識的に選ぶという事です。

その選択という行為が日常的に自然体で
できる様になると「現実」は自分の思い描いた
自分らしい豊かな「現実」に必ず
なってゆくのです。

選択が切り拓く人生:第三章 
「選択が切り開く未来」(転) 終わり 4/5

著者:スエヒロハジメ

著作「光の中に生きる」
  「Forever Young」
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挿絵:sato reina 作画「鯉の滝登り」

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