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法華経の智慧 第7回「人との出会い」

人生は出会いと別れの繰り返しですが、
その出会いが人生において最も大切だと
教えてくれる御文をご紹介致します。

【御文】高橋殿御返事 より
その国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ。
「仏種は縁より起こる。この故に一乗を説く」
なるべし。

【簡訳】
貴方が住まう地域の仏法流布は貴方に託します。
仏を求道する心の発芽は出会いによってしか、
成し得ないのです。
それゆえに法華経を教えるべきなのです。

【解説&所感】
仏法に馴染みの無い方にはやや難しい御文と
なりますが、現代的に解説を加えるなら、
貴方の身の周りにいらっしゃる方への仏法流布は
貴方に託します。仏道と言っても人との出会いと
心の交流なくして(仏国土)は築けないのです。
だからこそ出会いを大切にし、縁した方には
法華経(万人成仏と生命尊厳の根源法)を
教えて、聞かせるべきなのです。とまぁ〜
こんな感じのニュアンスだと理解して下さい。

更に詳しく噛み砕きますと先ず仏法(仏道)とは
何なのか? 一言で言い表すのは難しいですが、
強いて言い表すなら、人間としてより豊かに
幸せに生きていく為の道となりますでしょうか?
誰もが自分に満足して生きる為の智慧と種が
皆さん、気付いてないだけで、生まれながらに
生命に備わっていると仏法では説きます。
仏国土。つまり皆んなが悟りを得て豊かで満足な
心の人々が暮らす現実社会を築くと息巻いても
結局は人と出会い、心を通わす中でしか実現は
できないのだから、出会いが何よりも
大事なんだよ〜って教えて下さってます。
一人一人が大切な出会いであるから、
老若男女、誰であろうと成仏する事を
約束された法華経(生命尊厳のルール)を
聞かせて、教えるべきなんだよ〜って
日蓮大聖人はおっしゃっているんですね。

日本の諺に「類は友を呼ぶ」とか
「朱に交われば朱に染まる」っていう
言葉がある様に人間は一人では生きていけず、
人との関わり合いの中で自分すらも
形成していく訳です。そういう意味においては
「人との出会い」こそが自己形成の
源泉ともいえる訳です。
つまり人と人が出会い、違いを認識したり、
共感する部分を見つけたりする中で自分という
存在を確かなものにしてるんですね。

更に仏法では過去、現在、未来の
三世永遠を説く中に人との縁も
その中に含まれていると考える訳です。
例えて言えば今、貴方と出会ったのも
偶然ではなく、過去世で縁が結ばれたからと
考える訳です。今、巡りあった人とは
未来世でも縁すると考える訳です。
まぁ、俄には信じ難いですが、
世界を俯瞰して観るとどうでしょう?

何十億人と暮らす中で出会える人なんて
ごく限られているでしょ?
なのに何度も何度も巡り会う人もいたり、
はじめましてなのに懐かしさを覚える人が
いたりしますよね。

それは貴方と相手の間にご縁が結ばれており、
今世で出会うべくして出会っていると
いう事なのです。

とにかく自分にとっても相手にとっても
出会い。すなわち「ご縁」が大事だと
いう事です。ただし、仏法では
悪縁も説きますから、やっぱり
付き合う人と環境が大事で、
付き合う人と環境で人はできてるんですね。

何か言いたい事が今日はうまくまとまらない
気しかしないので、だいぶ乱暴にまとめると

この記事をここまで読んじゃった貴方には
法華経との縁があるんだよ〜って事。
決して偶然じゃないし、どんなに貴方が
否定したくても心や魂は感じてるって事。

だって法華経にはこの経典(仏法)に
巡り会う人は超珍しく、貴重な存在と
説かれているのにここまで読んじゃった
貴方は現実に出会っちゃってる訳で、
法華経には縁の無い人は一生かけても
出会えないって説かれてますから!

出会っちゃった人は素直に受け入れて
是非、法華経の門を叩いて、先に
お進み下さい。成仏と豊かな人生航路が
その先に必ず待ってますよ。

法華経行者のちょっと先輩として
確信を持って断言します。

ようこそ仏の世界へ

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