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選択が切り拓く人生:第ニ章 「現実は厳しいは幻想」(承)

皆さんは「現実」をどう感じていますか?

私はあらゆる事を体験し、
創造する事のできる遊び場であり、
私の意思を最も尊重し、
応援してくれる友人だと捉えています。

しかし、「現実」を厳しいと
捉えている人にとっては恐らく
「厳しい現実」が待ち構えているのでしょう。

何故なら「心」が描いたビジョンを
「現実」が忠実に再現しているからです。
これは「引き寄せの法則」や「スピリチュアル」
界隈でもよく言われる事ですが、
本当にそうだから「現実」の生き方を
心得た人たちは皆、同じ様に言うのです。

私はよく「意識」のお話しを
させていただくのですが、日常生活の事を
思い出してみて下さい。あなたが「尿意」を
もようした時、イメージ(意識)は瞬時に
トイレに居ませんか?
そこに身体が後からついて行く。
言い換えれば現実がついて行き、
あなたのイメージはトイレで現実に
用を足す事によってイメージを
現実の中で成就させるのです。

どんなに願っても努力しても頑張っても
成就しない事だってあるじゃないかと
反論の声が聴こえてきそうですが、
先ずは自分の「心」を理解しなければいけません。

自分の「心」の力と使い方を知らずに願ったり、
努力したり、頑張ったりする事は
電気の存在をしらない文明に電気について
理解させる前に家電だけを与え、
この家電さえ使いこなせれば
随分と暮らしが楽になるからと
夢だけを見せている様な事だと私は思います。

また私の一個人の主張としては願ったり、
努力したり、頑張ったりもNGです。
人によって願いは素晴らしいとか
努力は素晴らしい、頑張る事は素晴らしいと
教える人もいらっしゃいますし、
それはそれで否定するつもりはないのですが、
私は「願う」「努力」「頑張る」が美徳として
素晴らしい事とされている事に
違和感を感じています。
これは後ほどお話していきますが、
兎に角、先ずは「心」とはどの様なものなのかを
理解する必要があります。

「心」を私なりの表現で端的に言い表すのであれば
「現実創造のクリエーター」であり、
「純粋無垢な感受性の強い子供」と
言い表したいと思います。

誰もが皆、実は「心」という大天才を
自分の肉体に宿しているのです。
「心」は5感と密接な関係があります。
そしてとても直観的で本能的な力強い
エネルギーを発します。

「心」がイメージしたビジョンを「顕在意識」が
媒介役となって「潜在意識」に届けます。
潜在意識は受け取ったビジョンを増幅し、
現実世界へと還しそのエネルギーが
「現実」を形作っていくのです。

ここでひとつ注意点をお話しします。
「潜在意識」は「顕在意識の集合帯」であり、
人類ひいては宇宙が共有する「意識」であり、
私が「ワンネス」とか「神」「仏」
「偉大な何か」などと表現する
根源のエネルギーです。

これはちょっと厄介で皆が共有している
意識ですから、個人的なビジョンになればなるほど実現は早いのですが、他者を巻き込まざるを
得ない様なビジョンについては
時間がかかるという事です。

再度、例を上げて考察してみましょう。
トイレに行きたい。
これはあなただけのあなたの
肉体に関するビジョンです。
ですから直ぐにイメージしたビジョンが
現実に成就します。

例えば5キロ痩せたい。
これはあなたの肉体に関するビジョンですが
観測者があなた以外にいます。
家族であり、職場の同僚などです。
観測者の数が多くなればなるほどビジョンを
直ぐには現実に投影できなくなります。

なぜなら観測者の潜在意識が
統合されていないからです。

例えば昼食を抜いている。
最近、運動をしている。
その変わろうとしている「事実」を
観測者が知り、あの人は痩せたいんだと
潜在意識下で承認が降りた瞬間に
願いが成就するのです。

観測者全員が一致する必要は無く、
家族が認識すると体重が落ち始めます。
ある一定まで行くと落ちにくくなるとか
逆にある一定を過ぎると一気に落ちると
言われるのはこの観測者の認知の
進みで変わってくるのです。

この時に重要なポイントをお伝えします。
例えば家族から運動なんかして
急にどうしたのと聞かれた場合。
「別に」なんて答えてませんか?
家族は大事な観察者です。
その際は素直に「健康の為に来月末の
健康診断までに5キロ体重を落そうと思ってさ」と
口に出して想いを共有しましょう。
この際に痩せて健康を取り戻した自分を
イメージしながら伝える事でビジョンが叶う
速度が増します。考えてみて下さい。
家族にそう言われたら
応援してあげたくなるでしょ?

お前みたいな奴が不健康のままでいろなんて
思う家族はいないですよね。
もしいるなら、今後の付き合いを
真剣に考えて下さい。

冗談はさておき、つまりそういう事なんです。
例えば職場にあって「どうしたの?最近、
昼食抜いてるみたいだけどダイエットしてるの?」と聞かれたときにも「そうなんです。
来月末に野球クラブの試合があって、
子供に良いとこ見せたくて最低5キロは痩せたいと思ってるんです」などより具体的に期日と
どうなりたいのかを観測者に
明確に共有しましょう。

ここまで具体的にお話しさせていただくと
察しの良い方はもうお気づきだと思いますが、
結局、現実変革の最大の効果は行動力と
実践力なのです。心にビジョンを描いては動き、
心にビジョンを描いては実践する。
これが現実変革と大成功の行動原理です。

拍子抜けしました?
教えられなくてもできるわって
突っ込みそうになりましたか?

では根本の問題に戻ります。
何で昔から願っているのに叶わないのか?
何なら毎日、毎日、ビジョンに上げて
意識してるのに叶わないのか?
努力してるのに頑張っているのに
行動と実践をやってきたのに叶わないのか?

ずばり言います。
あなたが自分に対して不信感を
抱いているからです。

もう少し噛み砕くとあなたが
自分の事を信じていないからです。

どんなに上辺で「夢」や「目標」を
描いたとしても根っこのあなたの「心」が
違う自分像を描いているなら
それは永遠に叶わないのです。

ですから先ずは「自分らしさ」と
出会うことが重要だと申し上げたのです。

それは前章でもお示しした通り、
誰か第三者によって築かれた「自分」ではなく
「自分が本来望む自分」でなければなりません。

以前、ミュージシャンを目指している
若者から相談を受けた事があります。
今のアルバイトを辞めてミュージシャンの
道を目指したい気持ちが強いが、
家族から現実に安定して生活していける
仕事に就くべきだと諭されていると。

私はあなたはどうしたいの?と訊ねました。
彼は音楽に専念したいと答えたので
その想いを大事にしたら良いのでは?
あなたはまだ若いし、若いうちの苦労と失敗は
必ず人生の糧になるよ。
挑戦してみたらとアドバイスを送りました。

次の瞬間、若者の口から
「でも音楽では食べていけないから」との
言葉が発されました。
私も「あなたが自分を信じていないなら結果は
見えているから、ご家族の助言を聞いて
自分が輝ける仕事を探した方が良い」と
厳しい言葉を投げかけました。

分かりますか?
自分が強く望んでいるのに夢や目標が叶わないと
嘆いている方の多くは彼と同じように自分で自分の限界を決め、現実に翻弄されている方が
大多数です。

私が「願う」「努力」「頑張る」に
違和感を感じるのもここが肝です。

あなたが何かを願う時、
何に何をどんな風に願っていますか?

恐らく多くの方は「神様」に
自分の夢が叶う様に願ったとか
「月」に自分の夢が叶う様に願ったなど
自分の「心」の外にある世界の畏怖の念を
覚える対象に対して
願っているのではないでしょうか?

私の個人的な見解を述べれば自分の「心」の
外の世界に願っても成果が得られないのは元より、更に他力本願のその性根が嫌いです。

私たちは究極的には「ワンネス」であり、
「神」であり「仏」であると
私は何度も主張してきましたので、
私の書籍を愛読していただいている方なら
もうお分かりだと思いますが、願うべき、
祈るべき本尊というのは我々「自身」であり
「私たちの生命」であります。

私の中におられる尊い神様に祈りましたなら
まだ話しは分かるのですが、外の世界を外として
しか認識できないうちはなかなかこの「心」の
持つ深遠な力は理解できないでしょう。

次に努力が嫌いな理由は好きな事をしてる時に
努力したなぁと思う人はいない訳です。
努力しているというのは好きじゃ無いことを
無理してしている様なものです。
一刻も早く努力すら感じない好きなことを
して下さい。言い換えるなら
好きな事だから何度失敗しても
挑戦できると言って下さい。

頑張るもほぼ同義です。努力が精神的な
側面だとすると頑張るは肉体的に
疲弊してる感じがします。
そういう場合は是非、自分の為にもう一歩
先に進んでおくよとか言い換えてほしいです。

どっちでも良い。ニュアンスが伝わればという
お考えの方もいるとは思いますが、
言葉も言霊という言葉がある様に
エネルギーそのものなので使う言葉、
選ぶ言葉にも意識を向けられる方が
私は得なのになぁと思っている側の一人です。

もうひとつのビジョンが叶わないポイントを
お伝え致します。
「自分の大望は誰にも語るな」です。
つまり「夢」や「最終目標」は
他人に話してはいけないという事です。
家族にも話してはいけません。

お気づきですね。はい。先ほどは観測者の
応援を得るために周囲の人に
具体的に話しなさいと確かに私は言いました。

2枚舌ではありません。

ちゃんと理由があります。
では具体例を出していきますので
イメージしながら読み進めて下さい。

あなたは「自分らしさ」を見つける事が
叶いました。
自分の発見した「自分らしさ」を
手に入れる為にはあなたは現時点の
仕事を変える必要がありそうです。
しかも未経験の分野に
飛び込まなくてはいけません。
あなたは今、2人の育ち盛りの子供と
奥さんの4人家族です。仕事の収入も
自分と同年代の友人の平均から見ると僅かに収入も多く、少し裕福な暮らしをしています。

さてここからが問題です。
奥さんに自分らしさを叶える為に
仕事辞めるねって言ったら、どうなるでしょうか?
賢者みたいな奥様なら何も言わずに
許してくれるかもしれませんが、
過半数以上の奥様の場合は
「はぁ?ふざけてるの?子供たちどうすんのよ?」ってなりますでしょ?
十中八九なります。漏れなくなります。

そうなりますと奥様の潜在意識下では
この安定した豊かな暮らしを手放したくないと
あなたの自己実現の敵に変わる訳です。
会社の同僚も同じですね。
自分らしさを叶える為に独立して会社を
立ち上げますと宣言したとします。
同期のあいつが独立して社長?むかつくわ~とか
部下だと思ってたあいつが独立して社長?
邪魔してやりて~と
それぞれの潜在意識が動く訳です。

潜在意識ですからそこまで強烈な敵意を
持って向かってくる様な事は無くても
潜在意識の怖い所は無意識下での
本音が増長されるという事なのです。

ですからもしあなたが大望の為に
夢の為にそして自己実現の為に
今の職場を去らなくてはならなくなった時には
誰にも夢は語らず、
黙々と水面下で準備を進めて下さい。

ひとつだけ語っても良い事があるとすれば
家族にはよりこれからも豊かな生活を
させてあげたいと思ってるから応援してねとか
会社の同僚にはこの会社の人との出会いが
自分の仕事のスタンスを確立する上で
凄く刺激になったので益々勉強していつか
恩返しできる人材になりますので応援して
下さいねなどと言いましょう。

言葉に出していないだけであなたの
「心」のエネルギーは既に潜在意識下に
到達しているので奥様も会社の同僚も
あなたの「心」が変わり次のステージを目指した
辺りからいつもとは違う違和感を感じ始めますが、
顕在意識下ではいつも通りのあなたが前向きな
発言で応援を求めている訳ですから
そうとうあなたが憎まれたり、
疎まれたりしていない限りは皆は意識下では
あなたの成長と成功を応援します。
第三者にとってもあなたと同様に「顕在意識」は「心」と「潜在意識」の橋渡しですから、潜在意識が第三者が応援している気持ちを汲み取って
増幅させて現実に還してくるのです。

同僚への転職の報告は会社を辞める
1週間前で良いと思います。
家族への転職報告は次の仕事で安定した
収入を得られる様になってからで
良いと私は思っています。

それよりも豊かで満足な人生を送るためには
「自分らしさ」に気づき、一刻も早く
「使命の天地」に移る事です。

選択が切り拓く人生:第ニ章 
「現実は厳しいは幻想」(承) 終わり 3/5

著者:スエヒロハジメ

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