僕と妻のポーランド日記1
機内でショパンのピアノ曲が出迎えるポーランド航空に乗ってワルシャワ、さらにベルリンへ。それから電車を乗り換え、乗り換え、延々と森や草原を走り、ドイツ国境を超えて再びポーランドに。目指すジェロナグーラに着いたのは福岡を出発して33時間後の9月28日の夕方でした。出迎えてくれたのは、これから僕らを世話してくれる大学の英語教師ダレクさんの若い奥さん。ビールと可愛い花をもらいました。24キロのスーツケース4個を、エレベーターのないアパート3階(日本でいえば4階)まで運ぶのを手伝ってくれました。これから9カ月。どんな生活が待っているんだろう。どんな生徒たちがいるのだろう。どんな出会いがあるのだろう。荷物を解きながら、思いを馳せました。ボランティア日本語教師としてジェロナグーラ大学に赴任した僕と、手伝ってくれる妻。60代半ばの二人の小さな冒険の始まりでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?