僕と妻のポーランド日記19
尾籠な話で申し訳ありません。日本人のおしりが、どれだけ甘やかされているかという問題です。当然、ウォシュレットなぞないことを知りながらこの国に参りました。パリでは一部富裕な家には水が出るタイプが設置されているのを見ましたが、普及はしておりません。ですから、携帯用ウォシュレットなるものを持って参りました。ですが、水圧が水量が全然足りないんです。
アメリカに住んだときも、フランスに住んだときも「こんなものだ」と、あまり深く考えませんでした。でも歳をとったのでしょうね。もともと便通がいいタイプの人間なので、行く度ごとに決して柔らかいとはいえない紙を何度も使うことになり、私の柔らかい、甘やかされたおしりは悲鳴をあげることすらあるのです。
TOTO様、携帯は携帯とわかってはいるのです。でも、もっと使い勝手がよく、水量も水圧も十分な携帯ウォシュレットを開発できないものでしょうか。お湯が出なくても水でいいんです。まさか、性能のいい携帯ウォシュレットを作ると、普通のウォシュレットが売れなくなるという狭い了見でもありますまい。ここまで日本人のおしりを甘やかしてきた責任があると言ったら、言いすぎでしょうか。