僕と妻のポーランド日記7
こんなところに日本人―と言いたくなるほど東洋系皆無のジェロナグーラで、招いてくれたなつみさんは、可愛い小学生の娘さん2人を育てるママでした。16年間暮らしたロンドンから、2年前に夫の故郷に近く、環境のいいこの街に引っ越してきたそうです。既にポーランド語に不自由ないですが、日本人がいないこの街を、僕の前々任者と”開拓”したと話してくれました。
驚いたことに彼女、僕らの別荘がある熊本県南小国町出身。家族は黒川温泉で旅館や蕎麦屋を経営しているそう。共通で知っている人もいて、同じ熊本出身の妻とも話が盛り上がりました。最近購入したというきれいな家で、ロスウというマカロン(ポーランドでは麺の意味)入りの野菜スープや、これもポーランドで定番というコトレト(カツレツ)を作って歓待してくれま
した。
子どもたちには、忘れないようにと日本語で話しかけるなつみさん。でも返事は英語。夫婦は英語で、夫と娘はポーランド語という3つの言語が飛び交う家族。環境の変化に軽々と順応する姿に拍手を送りたくなりました。