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AIで子供の家庭教師をつくってみた AI活用実践解説①

割引あり

どうもこんにちは!
Kaizen Platformのスドケンです。
仕事柄色んな会社でAIの活用方法や、生成AIを使ったサービスの開発などを行っているのですが、最近の生成AIの進化はとても早いです。

本当にいかに早く使うか?という感じなのですが、いかんせん未だに
「どうやって使ったらいいの?」
という声を沢山頂きます。

そこで、私が具体的に日常でどうやってAIを使っているか?作っているか?をそのレシピも含めてお伝えしていこうと思っております。
今回はその第一弾として、家庭での生成AIの使い方についてお伝えしていこうと思います。

ちなみにこの内容は、会社でも他のパパさん達にも大好評だったもので、子供の学習にどうやってAIを使うか?という内容でお届けしたいと思います。
※ちなみに、本記事は小学生の娘と生成AIと一緒に作成してます

スマホで撮るだけの魔法のAI家庭教師

みなさん、こんな経験ありませんか?
「パパ、この問題わかんない〜」
そう言って、宿題を持ってくる子ども。
「ちょっと待って、今仕事中だから...」
なんて言いながら、結局30分くらい付き合わされる。

そんな悩みを解決するAI家庭教師、作っちゃいました。
その名も「エリザベス」
これ、めちゃくちゃ便利なんです。
スマホでわからない問題の写真を撮るだけで、解き方を教えてくれる。 しかも、解いた問題があれば丸つけまでしてくれる。
実際のデモを見てみましょう。

この動画で何が起きてるか、簡単に解説しますね。

使い方:わからない問題の写真を撮るだけ

まず、スマホで算数の問題を撮影します。
これ、めちゃくちゃ簡単。スマホでわからない問題の写真を撮るだけです。
次に、その写真をAI家庭教師のエリザベス先生に送ります。
すると、エリザベス先生が問題を分析して、こんな感じで返してくれるんです

  1. まず、問題を特定してくれます。「これは〇〇の問題ですね」。

  2. 次に、解き方をステップバイステップで教えてくれます。

  3. さらに、つまずきそうなポイントも丁寧に説明してくれます。

  4. 最後に、「がんばったね!」みたいな励ましの言葉もくれます。

これ、すごくないですか?
しかも、解いた問題が書いてある場合、答え合わせもしてくれるんです。正解だったら「すごい!」って褒めてくれるし、間違ってたら「ここはこうだよ」って優しく教えてくれる。さらにもし分かりにくければ、追加で質問すると何回でも丁寧に教えてくれます。

動画を見てもらえばわかりますが、エリザベス先生、めちゃくちゃ丁寧です。人間の先生みたいに、ちゃんと「わかった?」って確認しながら進めてくれる。
これ、子どもにとってはすごく心強いんですよね。「わからない」って言いやすいし、何回でも質問できる

実際、うちの娘、この動画で見てるような感じで手軽にスマホで写真を撮って毎日エリザベス先生に聞いています。

この動画見て、「うちでも使ってみたい!」って思った人、多いんじゃないでしょうか。
実は、仕事で色々な所で講演の際に、AIの具体的な活用方法をわかりやすくお伝えするのにこのAI家庭教師エリザベスのデモをよくやるんですが、めちゃくちゃ評判がいいんです。
「作り方教えて!」
なんて言われることも非常に多く、
そこで今回は、このエリザベス先生の作り方をこのnoteで共有したいと思います。

プログラミングとか全然わからなくても大丈夫!
誰でも作れる、超簡単AI家庭教師の作り方、ぜひ試してみてください!
ちなみに僕は3分でこのAI家庭教師つくりました(実話)

なぜAI家庭教師をつくったか?

そもそも、なんでこんなもの作ったか?
きっかけは夏休みの宿題地獄からの解放でした。

小学校6年生の娘がいるのですが、夏休みのドリルがめちゃくちゃ多くて。それで、わからないことがあると僕に質問してくるんです。
僕はリモートワークで家にいることも多いんですが、仕事中に「パパ〜」って来られると、正直困るんですよね。

あと地味に小学6年生くらいになってくると問題が難しくなってくるので、間違った事を教えるわけにもいかないし。。。
お互いの集中力も下がるし、かといって「後にして」って言うと、子どもの学習意欲が下がってしまう。
「すぐにわからないことを聞ける環境があったらなぁ...」
そう思ったのが、このAI家庭教師を作るきっかけでした。

AI家庭教師の作り方

じゃあ、具体的にどうやって作ったのか?
GPTsを使って3分くらいでチャチャっと作りました。

GPTsって何?って人もいるかもしれませんが、簡単に言うと、ChatGPTをカスタマイズできるツールです。
これを使って、算数の先生を作りました。
ポイントは、面倒なプロンプトとかを使わなくても簡単に使えるようにしたこと。
それと、エリザベスって名前をつけて、キャラクターも作りました。
親しみやすさって大事ですからね。

AI家庭教師は、子供に難しいプロンプトを入力させなくても使えるようにしたかったのでGPTsを使いました。
これ、ChatGPTをカスタマイズできる超便利ツールなんです。

GPTsの解説

1. GPTとは?

  • GPT(Generative Pretrained Transformer)は、AIがテキストを理解し、生成するための技術です。例えば、質問に答えたり、文章を作成したりする能力を持っています。

  • この技術を使うと、まるで人と会話をしているようなやり取りが可能になります。

2. GPTsの目的

  • GPTsは、特定の用途やニーズに合わせた「カスタマイズされたAIツール」を作成できる機能です。たとえば、あなたのビジネスに特化したアシスタントを作成したり、特定のタスクをサポートするAIを設定することができます。

3. GPTsの特徴

  • カスタマイズ可能:特定の専門知識や目的に応じて、AIをカスタマイズして独自のツールを作成できます。

  • 使いやすさ:特別な技術知識がなくても、簡単に設定やカスタマイズができます。指示を与えるだけで、AIがその内容を理解してアシスタントとして機能します。

4. 具体的な使い方

  • 目的を決める:例えば「会議の議事録を自動生成したい」や「特定のデータ分析をしてもらいたい」といった目的を設定します。

  • 指示を設定する:その目的に応じて、AIにどんな役割を果たして欲しいのか具体的に指示します。例えば「会議の内容を要約してください」など。

  • 使い始める:設定が終われば、あとはそのGPTを実際の業務や日常生活で使って、指示を与えるだけでタスクを自動で進められます。

5. 例

たとえば、カスタマイズしたGPTsを使って、営業チームのメンバーが自分の声で日々の報告を記録できるシステムを作ったり、財務データを分析するAIツールを作成したりできます。

簡単に言うと、GPTsはあなた専用のAIツールを作れる機能で、個人やビジネスの効率化をサポートするためのものです。

GPTs(ChatGPTのカスタマイズ機能)を利用するためには、有料プランに加入する必要があります。無料ユーザーには、この機能は提供されていないため、有料プランに関する情報も併せて説明すると良いでしょう。

1. 無料プランと有料プランの違い

無料プラン

  • 利用できる機能:無料プランでもChatGPTの基本的な会話機能は使えます。ただし、カスタマイズされたGPTs機能や特定の高度な機能は利用できません。

  • モデルの制限:通常、無料プランでは「GPT-3.5」というモデルが利用可能で、日常の質問や簡単なタスクには十分なパフォーマンスを発揮します。

有料プラン(ChatGPT Plus)

  • 利用料金:月額約20ドル(日本円で約3,000円前後)。

  • 利用できる機能:有料プランに加入すると、最新の「GPT-4o」モデルが使えるようになり、さらに高度な処理やカスタマイズが可能になります。この4oというモデルは、写真などを扱えるので、今回はこれを使う必要があります。

    • GPTsの作成・利用:自分専用のカスタマイズされたAI(GPTs)を作成し、業務や日常タスクを効率化するために利用できます。

    • 高速なレスポンス:有料プランでは、AIの応答がより速くなるため、スムーズな作業が可能です。

    • 追加機能:画像やファイルの読み込み、コーディング支援など、より高度なツールやAPIとの統合も利用可能。

2. GPTsの作成・利用について

  • 有料プランでのGPTsの使用:有料プランのChatGPT Plusに加入すると、ビジネスや個人用途に合わせて自分専用のGPTをカスタマイズできる機能が解放されます。

    • ワークフローの自動化:日常業務を自動化するために、会議の議事録作成、データ分析、タスク管理などに活用できます。

    • 他システムとの連携:SlackやTeamsと連携させ、チームの生産性を向上させることが可能です。

3. 有料プランでできること

  • 高性能モデル(GPT-4)へのアクセス:GPT-4は、より高度で複雑なタスクを処理するのに適しており、精度の高い回答や応答が期待できます。

  • カスタマイズ:無料プランでは提供されない「GPTs」のカスタマイズ機能やAPI統合機能を使えるため、特定のニーズに応じたAIを作り出すことができます。

  • 専用サポート:有料プランでは、専用のサポートや追加のリソースも利用可能で、業務の円滑な運用を支援してくれます。

具体的な手順

さて本題に戻ります。
AI家庭教師をつくる具体的な手順はこんな感じです

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