初めての海外旅行準備(イタリア旅行記1)
約2年前、2018年11月上旬
中学時代の友人から突然LINEが来た。
「イタリアにいきたいと思わないかね」
私は以前から海外に行くなら絶対イタリアだと決めていた。イタリアに行きたいと思っている理由はいくつかある。
まず世界史で大きく取り扱われているローマ帝国があったところだ。「ローマは1日にしてならず」と言う言葉があるように、歴史がたくさん詰まった都市であること。
そして水の都ヴェネツィアがあること。小さい頃に見たポケモンの映画でモデルにされたと言われている都市だ。車が走っておらず、移動手段は徒歩か船である。
あとは何より、大のイタリアン料理好きであることだ。週に数回はパスタを食べるし、誕生日は毎年宅配ピザを頼んでいる。
このような感じで私はイタリアに行ってみたいと思っていた。そこに突然舞い込んできたイタリア旅行の話
私は一度、反射的に断ってしまったものの、これ以上のチャンスは訪れないと思いすぐに「行きたい」と返信した。
そこから始まったのは通帳との睨めっこだ。イタリア旅行にはいくらかかるのか。5泊8日の予定だったため食費がかさむことは分かりきっていた。しかし、イタリアの物価がわからない。1食で一体いくらかかるのか。最低いくらあれば必要なのかを考えた。
そして私は1年間貯め続けていた500円玉貯金箱を開封することにした。大学生での目標として47都道府県全部に行くために貯めていた貯金だったが、この際初めての海外旅行に費やしたいと開封することを決意した。
98,500円貯まっていた。ニヤニヤが止まらない。なんせ旅費の半分を賄えるからだ。すぐに銀行に行って口座に入金した。「よし、これなら行けるぞ」
旅行会社でイタリア旅行のフリープランを検索した。3人で行くため、添乗員はつけないようにした。そして5泊8日でローマ、ヴェネツィア、ミラノを周るプランが約22万円であった。中東経由だったものの、これが一番安いプランだったのでそれに決めた。
初めての海外旅行であるため、もちろんパスポートは持っていない。初めての経験でワクワクしながらパスポートを作ってもらうために市役所へ向かった。
自分が将来就きたい仕事は海外出張もあるため、パスポートは10年間使えるものにした。赤のパスポートが日本らしいからというのも理由の一つである。
全ての準備が整い始めたことは、どのルートで観光するのかプランを決めることだ。行きたい観光地をリストアップし、営業日や開館時間を調べた。同行するのは中学時代の友人で、散り散りになっていたため一緒に会うのは当日羽田空港だ。
大まかに〇〇に行きたいという予定だけ立て、いよいよ出発日がやってきた。
LCCで成田空港まで行き、それからドーハまで行くカタール航空の飛行機に乗るため羽田空港へと向かった。国内線で成田まで行き、国際線に乗るために羽田に移動する。10年前では考えられないことだ不思議な気持ちに見舞われながら、京成スカイライナーに乗車した。
これは成田空港の出発ロビーに行ってわざわざ撮った写真