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頭が良くなりたいなら
周りの頭のいい人たちを見て、いつも羨んでいる、悔しい思いをしている。
そういう人はいませんでしょうか。
もしも自ら主体的に改善するのであれば、楽な方に楽な方へと転がるのを止め、常日頃から「どうすれば頭が良くなるのだろう」と考えて続けていればいずれ達成に向かうことでしょう。
しかし、人間なかなかそうはいきません。
よほどの目標があったり、よほどコンプレックスを抱いていたりすればできるかもしれません。けれども大抵の人はそこまで真剣に考えたりはしません。
オンラインコミュニティや、Twitter、その他SNSなどでも、
「どうやれば頭が良くなるのでしょうか」
「思考力をつけるためには何をすればいいのでしょうか」
などの質問が飛び交っているのを見かけます。
おそらく、多くの人が困っている課題なのでしょう。
でも、待ってください。
苦労することもなく、悩むこともそこそこに他人から安易に答えだけ聞き出そうとする人が本当に頭をよくすることは可能なのでしょうか?
「質問するまでに、たくさん悩んできた」
と自慢げに言う人もいるかもしれませんが、苦労した結果、頭がよくなった人たちと比べれば恐らくはその悩みも苦労も不足しているか、手の届く範囲内でかつ安全な道の上でしか苦労していなかったことがよくわかります。
たとえば、多くの人は「まず本を読む」「インターネットで調べる」というところから始めるのが普通でしょう。○○シンキングとか、コンサルタントが書いた本を読んで、なんとなく理屈ではわかった気になるのが一般的です。
しかし、結局何も変わらないという人が大半です。
「なんとなく頭が良くなりたい」程度の目的意識で本を読んでも、それが何かを変えることはないのです。それを何度も繰り返して「悩んできた」と言ってもそれでは結果が出るわけではないので、ただの空回りでしかないのです。
では、どうすればいいのか。
適切な思考力をつけるには次のような「行動」が必要です。
挑戦を数多くし続ける
1つ目は、「多くの挑戦をすること」です。
まずここで、大半の人が脱落します。
少しでも不安があるとすぐに逃げ腰になる人も多いのではないでしょうか。
人間、何事も"最初"・"初めて"があります。
興味のあることや好きなことであれば何の躊躇もなくチャレンジするくせに、そうでないものについては責任のあることや必要性のあるものであっても足踏みします。
だから一向に成長しません。
"初めて"を乗り越え、挑戦し続けなければ「成長しない」つまりは「今より頭がよくなることはない」のです。
たとえば頭の良さの1つ「思考力」がどのようなときに効力を発揮するかというと、目の前の問題や課題を乗り越えようとしているときです。目の前に具体的なチャレンジがあり、それをなんとかして解決しようとする。そのときにいわゆる「頭を振り絞って考える」という経験を積み重ねるのです。
・この問題の根本的な原因は何か
・その原因を解消するために効果的な打ち手は何か
・それを実践するために必要なリソースは何か
不安な仕事、未経験の仕事があっても、
「不安だからやりたくない」
「やったことないからできない」
ではなく、『やる』を大前提にしたうえで「これは自分には少し荷が重いかな」というような仕事にも積極的に手を挙げて、
「どうしたらできるんだ」
「何をすれば前に進むんだ」
と苦労する経験を積んでみましょう。そうすることで自分の中の思考力が開花しはじめていきます。
そもそも、人間の成長プロセスはゲームと同じです。
モンスターを倒して経験値を積み、一定の経験値がたまればレベルアップするのと同じように、経験し、積み重ねなければビジネスマンとしてもレベルアップすることはありません。
この第一歩の時点で躓くから、成長できないのです。
アウトプットファーストで学ぶ
たくさんのチャレンジを実施できるようになるだけでも相当素晴らしいのですが、さらに思考力を上げ続けるために「アウトプットファースト」という考え方をするとよいでしょう。
ビジネスにおいては尚更です。
「アウトプットファースト」とは、偏執的なレベルでアウトプットにこだわることです。
これについても、ちょっと考えてみましょう。
おそらく大抵の人は、自分が評価をされる際に「成果(結果)」だけしか見ないで評価されると、そこまでの努力を一切見られていないみたいで、怒りや悲しみをおぼえたりしませんか?
実際、男性は「頑張り」を褒められるとモチベーションが上がりやすいと言う統計データもあります(だから、女性誌などでも、男性を気分良くさせるテクニックなどで紹介されることが多いのです)。
しかし、自分個人の内側にばかり固執しないでビジネスとして全体を見た場合、つまりは社会におけるお金の動きを見た場合、
「自分がどう頑張ったか」ではなく
「お客さまが求める結果になっているか」でしか
お客さまは、ひいては社会は認めてくれない
ということがわかります。
みなさんが消費者側に立った場合、そういう評価をしませんか?
ですから、自分から見るのではなく、相手から見た成果つまりはアウトプットを軸に考えるということが必要になります。
具体的に「読書」を例に考えてみましょう。
せっかく一生懸命本を読んでも、読み終わった後にはなにも内容を覚えていない……という経験はないでしょうか。ある人はいつもこんな感じで、「なんで自分はこんなに頭が悪いんだろう」とショックを受けていました。
しかし、これは仕方がないのです。
一部のすごく頭のいい人を除いて、そんな簡単に本の内容を身に着けることはできません。ではどうすればいいかというと、
「読むと同時にTwitterでつぶやく」
「読み終わった直後にブログに書いていく」
「読み終わった直後に誰かと本の内容について語り合う」
などなど、アウトプットファーストで勉強していくと、どんどん頭に入るようになるのです。これは「読む」という学習に対し、「書く」「話す」などを行うことで復習の効果があるためです。
以前にも何度か説明してきたように、エビングハウスの忘却曲線という法則に基づき、人間の記憶力は復習頻度によって定着率が異なることが判明しています。
そのため、インプットしたことは忘れないうちにすぐにアウトプットしてしまわなければなりません。そういう機会を自ら作ろうとする意志が必要なのです。
たとえば、社会人になった後、新人教育や新人フォロー教育、若年層教育などの数多くのスポット教育が、必ずしも現場において効果を出せない…という従業員が出てくるのはこのためです。
どんなに意義のあることを学んでも、それを「鉄は熱い」状態のうちにアウトプットしないせいで、すぐに忘れてしまって学んだ費用対効果を出せず、無駄にしてしまっているのです。
①多くの挑戦をこなし続ける
②アウトプットファーストで学ぶ
この2点を常日頃から取り入れていれば、大抵のことは吸収し、身につけていくことができます。
しかし、それがわかっていても、
99%の人はこれを実践することはない
でしょう。
「自ら困難に飛び込む」
「アウトプットファーストで自分から発信をつける」
などという面倒なことはできる限り避けたいと考えてしまうからです。もし本気で思考力をつけたいという強い想いを持ち、実践したとしたら、結果を出すのはさほど難しいことではなくなるとわかっていてもです。
それが自業自得になるとわかっていても、いえわかったうえで行動に移さないというのであれば、それは「なるべくしてなる」わけですから誰からも同情を引くようなものではありませんよね。まさに自業自得です。
だからこそ、世の中に"頭のいい人"と言うのは決して多くありません。
誰でもできるけど、誰もがしているのであれば、みんな"頭のいい人"になってしまいます。
誰でもできるけど、誰もがしたくないと思っているから、少数派の「自分はやってみようかな」と言う人だけが"頭のいい人"になるのだと思います。
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![Takashi Suda / かんた](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15070049/profile_7d39d4033cfa5aee6486482a9901291a.jpg?width=600&crop=1:1,smart)