徹夜禁止。
デザイナーは生き方を示すべきで、徹夜禁止。
生き方を示すということはデザイナーである以前の問題かもしれない。
正しい生き方、かっこいい生き方、真似したくなるような生き方、憧れる生き方とは一体何なのだろうか。
今回はジョン・ラスキン、ウィリアム・モリスなどの話から、「デザイナーってこうあるものだよね」と話が広がっていったのだが現代における生き方を示す人、憧れられる生き方を示している人とは誰なのか。
ふと思い浮かんだのが漫画やアニメの登場人物である。
漫画やアニメは、今や誰もが認める日本が世界に誇る文化である。
こうして考えると漫画やアニメが、これほどまでに人気があり社会現象になるのにも納得がいく。
実在している人物から、実在しない架空の人物へ対象が移行してしまったのだろうか。
生き方を示すという点においては、少し違いがあるかもしれないが憧れの対象となっているのは事実で、このことについては一様に良し悪しの判断はできない。
こんな時代だからこそ、生き方をデザイナーが示すことがとても大事であり、責任でもあると思う。
もっと言えば、デザインに対する姿勢が正しくそれではないだろうか。
ウィリアム・モリスも生き方の提示として、家を仲間たちと建てたが、その発端も、規制の製品に欲しいものがなく、自分がかっこいいと思うもの、欲しいと思うものがあったら自分で作ればいいんだ、という生き方に対する姿勢、そしてデザインに対する姿勢の一部だったのではないか。
それが結果として、日常的なものにも美しさを取り入れよう、という考え方につながっていったのではないか。
そんなことを考えながら、「コミュニティデザインの源流」でも読むとしよう。