待ちに待った映画『えんとつ町のプペル』を見て、開始2秒で泣いた。
こんなにも楽しみに待ち続けた映画は、後にも先にもない気がする。
僕には普段から映画館へ映画を見に行くような習慣がない。そんな自分が、12/25(金)の公開日より前からチケットを予約してまで、この映画を見ようとしていた。
『えんとつ町のプペル』
小さなお子さんから大人まで楽しめる映画だが、大人が見るべき映画な気がする。特に、僕ら20代前半や30代には本当に刺さる内容だと思った。
まさか、開始2秒あたりで表示される「吉本興行株式会社」の社名が現れた瞬間に涙を流すとは。そんな事になるとは。
こうして涙を流したこと、それには理由がある。
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12/25(金)、キングコングの西野亮廣さんが製作総指揮を努めた、映画『えんとつ町のプペル』が公開された。
公開日に絶対見たい!とずっと思っていたから、チケットは前売りを事前に予約。授業が終わり次第すぐに、新宿にある「TOHOシネマ 新宿」へ向かった。
もちろんクリスマスだから、街には多くのカップルがいた。
「俺は一人で映画か〜〜〜〜。」なんて思いながら、足早にTOHOシネマを目指す。
席につき、映画ではお馴染みの”幕間映像”を見ながら、その時を待った。
NO MORE映画泥棒はやはり、いつ見ても何だか苦手だったが、これも映画館の醍醐味だよね。
会場が暗くなり、広告を何本か見るとといよいよスタート。映画館内に誰もいないのかと感じるほど、静まり帰る場内。
これまたよく目にする『東宝』のマークが静かにスクリーンで揺らめいた後、「吉本興業株式会社」の社名が表示された。
その瞬間、
自分でも恥ずかしくなるほど、涙が止まらなかった。
ただただ泣いていた。
『西野さん、やっと映画できたっすね。』
そんな思いでいっぱいだった。
そこから、映画は約100分。誇張なしに、ずっと泣いていた。3分毎に感情の波がやってきては声を押し殺し、一人永遠に泣いていた。大声で泣きたいくらいだった。
この映画はストーリーももちろん本当に素敵で、とにかく泣ける。
挑戦する者は否定され、排除されていく「えんとつ町」の世界で、自分が思い描いた夢・希望に立ち向かう少年の物語であり、現代社会を見事に風刺されている側面からも、自分を投影しやすい。
そんな、映画『えんとつ町のプペル』を見て、僕がこんなにも泣いてしまった理由は大きく次の3つだった。
・西野さんの”これまで”がやっと形になったこと
・自分を登場人物に投影した時、勇気や元気をもらえること
・主人公ルビッチが、西野さんをそのままに描写されていること
吉本興業の会社ロゴに泣いた理由は、1つ目の西野さんの”これまで”がやっと形になったという部分が大きい。
これまで西野さんのオンラインサロンやVoicy、また相方の梶原雄太さんと一緒に配信されている「毎週キングコング」というYouTubeチャンネルなどを通して、本当に多くの裏話や苦労を目の当たりにしてきた。
毎週キングコングは、更新される度に何度も同じ回を見まくって聴きまくってきたし、サロンに新たな記事が投稿されるたびに、すぐチェックしていた。
本当に元気がない時にも、「毎週キングコング」や「Voicy」の配信を通して、自分を奮い立たせてきたのだ。
だからこそ、ここまでの”結果”を出されるまでには、たくさんの障壁があったと感じる。そんなことを乗り越えて、こうして映画として形になったことに、心から泣いた。
本当に涙が止まらなかった。
また、映画のストーリに自分を投影すると、グッとくる物があるのだが、それと合わせて、映画の主人公ルビッチが西野さんをそのまま描いていると思うと、さらに涙が止まらなかった。
「西野さん、本当に辛かったんだろうな」って。
日本中からボッコボコに叩かれ、自分を支えてくれるスタッフが、そして、応援してくれるファンが、周囲から「あんなやつと関わんないほうがいいよ」とか「応援するなんてどうかしてる」と言われ、西野さんの目の前で泣いている光景をも目にし、本当に気が狂いそうになった夜は数えきれなかったと思う。
そんなことをサロン内の記事やブログを含め、ちょこちょこ発信されていとはいえ、きっとそんなのは氷山の一角で、僕らの想像以上に泣き狂われた夜もあったと思う。本当にきつい状況だっただろう。
そんなことが、映像から伝わってきた。
そうした映画までの”メイキング”も、この映画をより素敵な作品へと仕上げたように感じた。
*
僕は今、この記事を書きながら想像を絶する恐怖を乗り越えられたことを想像して、また涙が止まらない。
えんとつ町のプペルは、そういった西野亮廣という1人の男の物語からも楽しめる映画だ。
本当に、西野さんが大好きだ。これからも応援したいと思っている。
だからこそ、今日からまた、自分も圧倒的な努力をしていこう。
そう思った。
魂を削りながら挑む挑戦には大きな価値があることを、こうして改めて実感した。
そんな、最高のクリスマスだった。