宗教を読む
おそらく、皆さんが避ける分野だろうから書いておきます。
小さい頃から政教分離だとか余計な話ばかり聞かされると、内容も知らずに忌避するようになります。そして変に宗教団体の中で初めて接すると、無垢なだけに教えた人の解釈丸写しの読み方しかできなくなります。
宗教書を読み比べる。現代だからこそ出来る贅沢を、存分に味わうのは如何でしょう。
そこにある生活の知恵や無垢では無い歴史、”何故こんな事が書かれたか?”を腹に置いて読むと、迷信だ麻薬だ非科学的だジェンダーがどうの、が阿呆らしく思えるほどに興趣深いですよ。
まずは、新訳聖書。無料配布されているので、手にはとった方は多いはず。
なかなか、読みやすく、面白いです。
なお、聖書を読む習慣ができたのは、そう古くないです。
20世紀でも、聖書は読む物では無く、修道院などできらびやかな装飾を施して作られ、淑女の身だしなみとして
ベッドのそばに置いて、妊娠祈願や安産のお守り
にしていました。聖書を読む事自体が、異端であり、ひっそりと行われる不道徳な行為なのです。
いけない事だと思いながら親や教師に内緒に部屋でこっそり読む聖書。楽しそうでしょ!
ちょっと長いので読む力がある人には、旧約聖書をお勧めします。教科書に無い世界の常識は、ほとんど旧約聖書とコーランで知ることが出来ます。冒険物語としても面白いです。
日本も良いですよ。原文は結構短いので、中高生なら読めるでしょう。
鎌倉時代の本ですが、解釈が難しいと、明治まで本願寺から持ち出し禁止であった宗教書です。
リグ・ヴェーダ。詩なので、内容が少なく結構読みやすいです。
コーラン
宗教は哲学ではなく生活なので、昔の風習を考える良書です。思ったより読みやすいと思います。
イスラム宗教生活の参考書としても。千夜一夜物語は判により編集が違うし翻訳も違うので、色々と読み比べが面白いです。
北欧は、なかなか手に入りにくそう
ですが、ニーベルンゲンリートなら手に入りやすいです
これも原材料はケルト神話、アーサー王伝説。背徳的な異端の勧めです。