何処から来たの?
この先生は縄文人をオリジナルと捉えて、他を渡来人と呼ぶ。
まさかホモサピエンスがアフリカ以外でも発生した、なんて学説は何処の学会も通さないだろう。
現代日本人と朝鮮半島、中国大陸の人で違いがあるとすれば
その原因と考えられるのは2つ
縄文人が、東南アジアから来た。
朝鮮半島や中国大陸に、その後新たな民族が入ってきた。
その1には、沖縄で古い人骨が出る事や、日本と東南アジアで共通する文化がある事から根拠がある。
その2にも、日本海沿岸に共通する石器がある事があげられる。物資交流が人的交流を含まない訳がない。殺して奪うにも限度があるんだ。
また、後代に中国の文献で倭人と呼ばれたのは、日本列島だけじゃなく、中国大陸の海洋民族も含まれる。同じ民族だとは云えないが、どこかに似た文化風習があるから一括りにされたと考えるのが普通だろう。
朝鮮半島には、北方から別の部族が南下している。半島人のDNAを比較するなら、旧任那や新羅南部を中心にしないと、民族のルーツのサンプルとして成り立たない。
漢民族も、幾つかの民族が混じって成立した。だから、ルーツ研究なら、苗族や南方少数民族、山東省や日本海沿岸少数民族を比較対照にした方が良い。
文献的には、古代は特に九州と北陸~出雲、紀州に大陸朝鮮半島から人が来た伝承や記録が残る。
後代、有史付近で、北方部族の南下により、朝鮮半島と中国北部の戦乱がひどくなり、近畿や関東平野にそれらからの移民が多く住み着いたとある。
有史以後、俘囚(東北人)の近畿四国への移住記録がある。
日本人のみのものは縄文人で、近畿を中心に渡来人(弥生人)のDNAが多いというのは、文献上おかしい。対照となる調査対象を工夫しないと誤解が生じる。
ちなみに、北海道アイヌには独自の遺伝子が在る。蝦夷(俘囚)は関東以東に住んでいて、徐々に北上したので、子孫となれば最低限東北日本人とアイヌは共通する遺伝子でもって語られるべきで、アイヌに東北日本人とは違う独自性が在るから縄文人の子孫というのは、文献記録と合わない。文献は時には建前論で嘘もつくが、複数の文献や遺跡から確認される事象をDNAだけで否定するのは暴論