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創作を創作と楽しむ力、間に受ける力

2ちゃんねるスレをゆっくり音声に読み上げさせる動画にハマっている。いわゆる「ゆっくり解説」というやつだ。わたしがよく見ているチャンネルは主に2ちゃんねるに書き込まれた怖い話について取り上げていて、スリルを楽しみながら聴いている。中にはとんでもなく怖い話もあるが、特に霊現象系はコメント欄やスレ内(スレ:2ちゃんねるでよく使われる略語。スレッドの略。話題ごとにできたチャット部屋のようなもの)で「創作だ」とツッコまれることが多いので、安心して観れた。なんなら聴く話聴く話ほとんど創作だろうなと割り切る力が身についてきて、今は小説を読む感覚で楽しんでいる。
2ちゃんスレの怖い話にふれるのは初めてではない。高校時代、洒落怖(2ちゃんねるオカルト板にある「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?」というスレの略称)の中でもかなり有名な2つ「リアル」と「リゾートバイト」を読んだことがあった。
休日、昼間、陽の光が入りづらく薄暗い部屋で読んだそれらは、わたしの恐怖心をこれでもかと言うくらいこねくりまわし、しばらく捕らえて話さなかった。
思えばあの時は、YouTubeみたいに創作として楽しむ人間が集まったコメント欄はなかったし、NAVERまとめに転載された部分しか読んでいなかったからそれを読んだスレ民(チャットを書き込んでいる人間)の反応は知らないままだった。そこを含めて読んだら感じ方も違ったのかなと思うし、逆に、今動画で聴いている怖い話も「創作だ」と割り切れてないまま読んだらとても怖いものに感じられたのかなとも思う。ともあれ、ネットの話を冗談半分に捉える力が身についてきたので、今現在良い経験をしているのはわかる。わかるがやはり、戻れない寂しさも感じるのだ。

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