SNSマーケの魅力は、影響力の大きさと膨大なデータ活用。アパレル接客での葛藤を糧に、FinTのマネージャーに。
こんにちは、FinTの広報担当です。
今回はSNSソリューション事業部でオウンドメディアチームのマネージャーを務める平野のインタビューをお届けします。
2020年に新卒でアパレル企業に入社し店舗での接客を経験。自分のキャリアに課題を抱え、2022年にFinTに転職しました。入社2ヶ月でリーダーに抜擢され、2024年4月からマネージャーに。第二新卒でFinTに入社し、どのような経験を積んできたのかお聞きしました。
-今日はよろしくお願いします!今注力していることや、マイブームを簡単に教えてもらえますか?
2024年4月からオウンドメディアチームのマネージャーになり、4つのチームから成る30人程度の組織全体を見ています。最近はポケモンカードにハマっていて、ルギアが出たことが嬉しかったです。ちなみにポケモンはあんまり分からないのですが、開封する瞬間が気持ち良いので買っています笑
主体性をもった行動が、”腫れ物扱い”された過去も。
-かんちゃん(平野)は学生時代にミスター慶應に出たりと、昔から興味深いエピソードがたくさんありますよね?
ありがとうございます笑
ミスター慶應は、先輩の勧めで出演しました。そこから少しだけモデル事務所に所属もして、ファッションに興味を持ちました。
就活時にはIT領域にも漠然と興味を持っていたので、ECに強いアパレル企業に新卒入社しました。
-その会社での経験はいかがでしたか?
新卒は大体最初に店舗配属されたものの、入社がコロナ禍とかぶっていたので、最初は店舗に立つことができませんでした。オンラインでの研修が実施されたのですが、その内容が現場をリアルに学べるものではなく、課題感を持ちました。そこで、人事に研修の改善案を提案しにいき、内容がガラッと変わったのは印象に残っています。
また、店舗での販売だけではなく、ECに強い会社だったので、店員一人ひとりのスナップ写真がアプリに掲載され、そこからどれだけ売上を作れるのかの個人目標を持っていました。1年目は達成できていなかったのですが、2年目には様々な仮説検証を行い、半年で前年比300%の売上増加を達成し、自分が担当していたブランドの中で、約200人の中で3位の売上を出すことができました。
-すごい、どのようなことをされたのですか?
とにかく様々な仮説をもとに、トライアンドエラーを繰り返しアプリに投稿してました。
pv数が伸びている時間のデータをとり、その時間に合わせて投稿したり、アプリのトップページに常に掲載されるように投稿数を増やしたり...それ以外にも、コロナ禍だったので、お出かけは難しくてもキャンプの需要はあるのではという仮説を立てて、キャンプグッズにフォーカスしました。また、店舗でキャンプグッズを見せるのではなく、実際にキャンプ場のようなところで撮影をすることで、実際に使っているリアルなシーンを見せて、ユーザーが実際にキャンプしたいと思うようなシーン訴求を行いました。実際に購買に結びついた時は肌で成果を感じることができました。
-同期は何人くらいいたのですか?前職でもFinTと同じようにエースとして評価されていたのではないでしょうか。
全国に200人程度いました。しかし、全くエースのように見られてはいなかったです。
前職ではアパレルという専門領域ということもあり、「服に対する情熱が高い人」が評価される傾向にありました。
その一方で、研修の改善を提案したりする自分は、ある意味「これまで作ってきた土台に意見を言う腫れ物」みたいに感じられていたと思います。
このような環境に対する危機感を感じていましたし、先ほどのEC売上での成功体験を深めていきたいと考え、転職を決めました。1対1での接客ではなく、1対Nでコミュニケーションを取り、データを用いて仮説検証できるマーケティング職へのキャリアチェンジを決めました。
仮説検証スキルを高めるためにFinTに転職。入社2ヶ月でリーダーに抜擢。
-そこから2年目の最後に転職されたと思いますが、決め手は何でしたか?
先ほどの話にあったように、「本質的に良いと思ったことを提案すること」に躊躇してしまっている環境は大きいです。そのため、若くて優秀なメンバーが集まるFinTでは、自分の意見を伝え、真摯に向き合ってくれるメンバーがいるのではと感じました。
また、EC売上での成功体験を深めていきたいという想いも強くありました。1対1での接客ではなく、1対Nでコミュニケーションを取り、データを用いて仮説検証できるマーケティング職へのキャリアチェンジを決めました。
-FinTに入社して、一番驚いたことはなんですか?
入社2ヶ月で、チームリーダーに抜擢されたことです。ディレクターという、クライアント様の案件のディレクションを行うポジションに未経験で入社しましたが、急に先輩メンバーのマネジメントもすることになり、分からないことだらけでした。
-すごいですよね...メンバーとしての評価が高かったゆえのことだと思いますが、抜擢の理由はなんだったのでしょうか?
メンバーとしての成果創出にとにかくフォーカスしていました。
案件の数値達成は大前提で、その上でどうやったら上長の仕事を自分のものにできるかを常に考えていました。とはいえSNSやマーケティングは未経験だったので、がむしゃらにインプットを行っていましたね。最初の方に担当していたBEAMSさんとのお取り組みでは、BEAMSさんのリールの中でも、いまだに再生数が一番高い投稿を生み出すことができ、大きな成功体験になりました。
(事例の詳細はこちら:https://fint.co.jp/case/yJMzr_Yy)
-アパレルからマーケティング職へ転職し、実務を通してどのような違いを感じましたか?
大きく、自分一人で与えられるインパクトの大きさと、改善のために活用できる情報の量は本当に違うなと感じました。
接客では1対1のコミュニケーションが基本であり、もちろん貴重な経験となっていましたが、1時間に向き合える顧客は1~2組と限られていました。しかしFinTに入ってからは、自分の時間や頭の使い方次第で、情報を届けられるユーザーの数や、ユーザーの行動が様変わりするということを肌で感じることができました。
また、接客は成果創出までのプロセスが定量的に可視化できない上に、直接顧客からフィードバックをもらうことも難しかったです。一方でマーケティングは定量データを通してユーザーのリアルな声を拾うことができ、年齢や性別などの複合的なデータを活用し、より深い分析を行うことができます。
自分は定性の情報から手探りで模索するよりも、分かりやすいデータから仮説を作って高速で検証していくスタイルの方が、マッチしているなと改めて感じました。
思いがけぬキャリアとなったマネジメントは、自分の介在価値を試す成長機会。
-3ヶ月目からリーダーになり、状況はいかがでしたか?
まさに、「カオス」でした。
リーダーになろうと言ってもらってなってはみたものの、正直何をすれば良いのかわかっていない状況でした。中でも、チーム作りが大変でしたね。自分よりも先輩のメンバーを急にマネジメントすることになり、その方々にも納得してもらう姿勢を見せなければならない。そのためにも「1on1をやってみよう」と言われましたが、なかなか上手くいかない。1回1回反省をしながら、マネージャーにアドバイスをもらって少しずつ引き出しを増やしていった感覚でした。
-かんちゃん(平野)は転職当時、1対1の接客業から、1対Nのマーケティング職へのキャリアチェンジを希望していました。ある意味マネジメントは「1対1」のコミュニケーションになると思いますが、どのように取り組みましたか?
入社当時はマネジメントの経験を積むという道があることすら知らない状態だったので、とても新鮮な気持ちでしたし、自分がうまくできるのか不安でした。しかし、リーダーになってからの約3年間での経験を通じて、大きく成長させてもらいましたし、面白いと思える仕事だと感じています。
-それは何故でしょうか?接客との違いもありますか?
より大きな”介在価値”を感じられるからでしょうか。
最初は、人と向き合うことへの苦手意識が少しだけありましたし、マネジメントが結果として何に繋がるのかを分かっていませんでした。
しかし、成長したいと本気で思ってFinTに入り、努力をしているメンバーの成長や価値観の変化をもたらすことができた時は本当に嬉しく、自分はこういうことにも喜びを感じるんだという発見がありました。そこで、今までは自分の強みである定量分析をできる仕事がやりたいと考えていましたが、それ以上に”介在価値を感じられる仕事かどうか”が自分の中で重要であることに気づきました。
接客のコミュニケーションでは、来店したお客様に対してどの商品が喜ばれるかの手助けを一時的にすることが中心でした。もちろん、接客で誰かの価値観が変わるような体験を提供できる方もいらっしゃいますが、経験値が浅い自分では実感することができませんでした。
しかし、チーム作りでは、”長期的にメンバーと向き合う”からこそ、どんな介在価値を発揮できるのかを一人一人に対して考えるようになりました。また、”メンバーからの素直なフィードバックをもらう”ことができて、ある意味自分の成長に繋がる検証ができているのだと思います。そこも、マネジメントの面白さです。
-「コト」向き合いが得意だったかんちゃん(平野)が、マネジメントを通して「ヒト」向き合いに回帰しているのが印象的です。何か成功体験があったのでしょうか?
自分は2024年にオウンドメディアチームのマネージャーに抜擢いただき、4つのチームから成る30人の組織を持つことになりました。各チームリーダーとの信頼構築ができたことが、大きな転機になっています。
-具体的に、何がありましたか?
チームのリーダーたちが主体となって立ち上げた分科会です。
一度、全社メンバーが集まる会で事業部の売上目標や方針を発表したことがあり、当時は「どうやって達成していくのかのイメージが湧きづらい」などの声をメンバーからもらっていました。その溝をどう埋めていけば良いのか分からず、模索していた時に、チームリーダー達が「分科会を開き、かんちゃん(平野)の意図をしっかり伝える会を開きましょう。伝え方は一緒に考えます。」と言ってくれました。
各リーダーからチームごとの現場に根差した意見をもらったのをきっかけに、リーダー陣もより高い視座で組織が抱える課題を考えてくれるようになり、本質的な意思決定ができるようになったのではないかと思います。今まではマネージャーとリーダーの役割の違いを明確に定められておらず、どこまでを任せたら良いか悩むことも多かったです。
しかし、同じ視座で組織を捉えてくれていることが分かってからは、本当の意味で背中を預けられる存在となり、自分からリーダーたちにどんどん相談し、一緒にコトに向き合うことができています。
-ありがとうございます。別の角度の質問になりますが、かんちゃん(平野)は強みを活かしてデータ活用やAIの技術を進んでインプットし、事業に還元してくれています。この二つを活用して、FinTをどう拡大させていきたいですか?
FinTは2019年にSNSマーケティング市場に参入し、累積300社程度の企業様との実績があります。また、自社メディアのSucle(創業事業であり、総合フォロワー100万人を誇る女性向けメディア)やエキスパートクリエイター事業(2023年から料理人の高松先生のアカウントを運営し、合計フォロワー30万人に到達)など、複数事業を横断してデータを蓄積しています。この充実したデータを、どう活用していくかに焦点を当てていきたいと考えています。
また、FinTには100人のZ世代が集まっており、エンドユーザーの視点に立った戦略立案ができることが事業的な強みとなっています。この定性的な強みは維持しながら、AIの技術を駆使してさらに尖った強みを創出していきたいと考えています。
FinTは、「自動的に成長できる環境ではない」
-今の環境にモヤモヤしている第二新卒の方は、転職時のかんちゃん(平野)と自分を重ねて、成長のイメージがしやすいと思います。今のFinTは成長したい第二新卒の方にとって、どんな環境だと思いますか?
たくさん挑戦ができるからこそものすごく成長ができる。そんな環境だと思います。
ただ、当然のことながら、その環境にいれば自動的に成長できるという訳ではありません。成長は楽にできるものではないという認識を持つことも大事でしょう。
FinTはメンバーの挑戦や変化を組織として求めていますし、実際に求められます。その挑戦にトライして初めて成長がついてきます。
また、挑戦をするためには自ら動くことが必要だと思います。自分がなすべきこと、そして自分の目標をしっかりと見据え、それらがしっかり線としてつなげられた時に、FinTでの経験が自分の糧になっている実感を得やすい環境だと思います。
なので、漠然と成長したいと思っている方も大歓迎ではありますが、覚悟を持ってジョインしていただくことが重要だと思います。覚悟が決まっていて、経験したことのない壁に直面したり辛い経験があっても自分が起点となって動いていくことができれば、自ずと評価を得ますし、それに伴って自己効力感や自信もついていき、成長できると思います。
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【過去の平野のnote】
・「ファッション業界にも、SNSマーケの重要性を広めたい」アパレルスタッフから、マーケティングディレクターへ転職した理由とは