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鎖骨日記 #4 鎖骨の偉大さを知ろう

どうも、すちです。
鎖骨日記も第4回目。なんか偉い長いコト入院生活をしているような気がしたので、これまでの日々を振り返ってみます。

3月22日:基本的な検査をおこなって入院 (#1)
3月23日:特にやることもなく余裕をかます。アイス食べた (#2)
3月24日:手術&精神崩壊。全く眠れない精神と時の部屋に (休載)
3月25日:痛みに悶えて動けない。満身創痍。座位で少し眠れた (休載)
3月26日:痛みはマシに。体力なし。少し倒して少し眠れた (休載)
3月27日:リハビリ開始。心の余裕◎。フラットで少し眠るがまだ痛い (#3)
3月28日:リハビリが1日2回に。(#4)←今ココ!

いやぁ・・・しかし術後の3日間は本当にひどかった。もう二度と経験したくないと言いたいところですが、半年後にはプレート除去のため同じ手術が待っています。それを想像すると今からつらい。もう一生をプレーとともに生きてやる!と言いそうなくらいこわい。。。


未来を想像しすぎると憂鬱になってしまうので、気を取り直して本日の話題に。今日はタイトルの通り、「鎖骨」を深堀していきます。

上の入院記録でも触れましたが、昨日くらいからリハビリが始まり、理学療法士(PT)さんに手伝ってもらいながら日常生活に戻るためのトレーニングを行っています。
もともと人体の構造と機能に興味があって、骨の動きを意識しながら身体を動かすトレーニングを積んできた自分からすると、PTさんとの会話は興味の中心ドストライクご褒美タイム。とにかくPTさんの一挙手一投足に目を光らせ、何をしているのか?その背景にあるロジックや周辺知識をいちいち質問しまくります。本当に人体の不思議が大好きなPTさんに担当して頂けたおかげで、バンバンと質問に答えてくれて気持ちが良い。とっても贅沢な時間を過ごしています。
そんな会話で得られた知識だったりを一部共有していきます。


鎖骨は「体幹」と「腕」とをつなぐ一本橋

数ある骨の中でも鎖骨というのは割とメジャーな骨で、どこについているかくらいはパッと答えられるよって方がほとんどじゃないでしょうか?ではその機能は?と聞かれると困ってしまう方も多いはず。そんな知られているようで知られていない「鎖骨」さん、実は結構大事な役割を担っているようです。

鎖骨というのは、身体の前面、肩のちょっと内側、胸のちょっと上あたりについているあの骨です。その機能を意識したことはなかったのですが、なんと身体の中心部である体幹部(四肢が繋がっている母体)と腕・肩甲骨をつないでる「唯一の骨」なのだそう。肩甲骨なんかは、背中の筋肉でつながっていたりして、そこでも重さを支えていたりするわけですが、主に腕と・肩甲骨の重さを支えているのは「鎖骨のみ」なのです。

個人的には結構衝撃的でした。
脱力した状態で、自分のもう一方の手で持ってみると分かるんですが、腕って結構重たいんですよね。もちろん個人差あると思いますが、平均で体重の約6分の1。体重60キロの人だったら片腕約5キロを肩甲骨という骨のみで常につっている状態なわけです。しかも、それが重力方向に対して最もモーメントのかかる向きについている。よくよく見るとなんと脆弱な構造になっているのでしょうか。。。その構造のおかげで、腕や肩甲骨周りの関節の動きの自由度が担保されているわけなんですが、単独でとんでもない重荷を背負わされてしまった骨、それが鎖骨さんのようです。

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黄色部分が鎖骨(折れている)。結構たくましい太さですが、一本で全部任されるのはちょっとねぇ・・・って思っちゃいます。


通常の姿勢で腕の重さを支え続けているのはもちろんのこと、鎖骨が縦になるときは腕が上がっているとき、鎖骨が内側に回るときは内旋(猫背)になっているとき、など鎖骨の動きを中心に腕や肩甲骨の動きが作り出されていきます。
基本的には、身体の中心部である体幹の力が四肢に伝わってさまざまな動きが作り出されていくので、その2つをつなぐ唯一の橋である鎖骨の機能が停止すると、腕と肩甲骨が死にます。
腕を上げるなんて当然無理ですし、背筋を伸ばして胸を開くこともできません。さらに、ただただ重力に逆らって重さを支えてくれているのも鎖骨クンなので、単に腕をだらーんとしておくこともできなくなってしまいます。
本当に要の骨なんですね。



さて、では私の腕を一手に担ってくださっていた鎖骨さんはどのような損傷の仕方をしたのでしょうか?

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こちら折れた腕の画像です。
黄色で囲まれたところが鎖骨の端部なんですが、これが折れた状態です。途中で枝分かれして上と下に分岐しているように見えると思いますが、ここがまさに折れています。細かい骨は見えていないですが、説明では細かいものも含めて5,6個に割れていたとのこと。ああ、、、なんと痛々しい。自分の鎖骨さんに申し訳ない。。。

ちなみに本来どんな感じでついているべきかというのはこんな感じ。どっちかというと上のラインの方が正常な位置のようです。

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先生曰く、結構珍しい鎖骨の折れ方なのだそう。
よくあるのは、まっすぐの棒を真っ二つに割るような折れ方。力がかかったときに、それを骨が支えきれずに構造的に弱い箇所がボキッと折れる。なので、比較的大きな2つのパーツに折れる感じですね。まぁなんとなくそんな気がします。

一方、私の大事な鎖骨さんの折れ方は、鎖骨の端部が割れています。棒を端部からナタでたたいて裂き割ったような・・・。端部だけが集中的に割れていて、割れた一つ一つのパーツが小さくなっていることが特徴のようです。そのため、ボルトで固定するにしてもどう支えるのがより安定するのか悩ましく、手術には一般的なプレートとは異なる形状のプレートが使用されました。(写真右側のフック付きのやつ。このフックで重さの一部を支えるんだとか)

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いやぁ、しかし、こんな大事な機能を担ってこれまで身体の中で働き続けてくれていた鎖骨さんに対して、今回の仕打ちは本当にひどかった。反省です。
鎖骨さんへの恩を仇で返したことによる怒りの鉄槌が、術後の猛烈な痛みとして自分に返ってきたんだな、と自己解釈し、さらに反省をするのでした。


記事の内容が鎖骨のことというより、自分のケガの詳細を共有した感じになりましたね。今後、けがをした方々の参考になるかもーということで良しとします。

それでは、みなさん今日も自分の鎖骨をいたわって一日を締めくくってください。
また明日。

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