革細工をはじめたい人が買うべき唯一の道具
会社員として働きながら、複業で革職人をしている「Suchi」です。
コロナでおうち時間が長くなった今、自宅でできる趣味として革細工を検討している方もいるのではないでしょうか?
「これから革細工を始めたい!」「道具って何から買ったらいいの?」と考えている方に、初期投資最小で、失敗しないおすすめの革細工のはじめ方を伝授します。
道具購入の失敗とは?
新しい趣味を始めるとき、道具購入の失敗はいくつかあると思います。
・安物を買ってしまってすぐに壊れてしまった
・使いにくい道具を買ってしまった
・あまり使わない道具を買ってしまった
どれもあるあるな失敗なので、しっかり情報を調べて失敗のリスクを下げる必要があります。
革細工以外にも、カメラ、サーフィン、スノボ、クライミング、登山、キャンプ、木工、DIYなど、いろんな金のかかる趣味をかじってきた私が考える最大の失敗は、
「続かない趣味にお金をかけてしまうこと」
これは何としても避けなければなりません。
「割と続いたけど結果飽きちゃった…」という飽き性の方は、仕方ないとも思います。が、やる気満々ではじめてみたら「全然楽しくなくて合わなかった」「思った以上に難しくて続かなかった」 という状況は何とか避けたいところ。
そこで数多の趣味に挑戦してきた私の考える、最も失敗リスクの少ない革細工のはじめ方を伝授します。
まずは相性を確かめる
まず、一番大事なのは、「趣味との相性を確かめること」です。
そして、それを確かめるおすすめの方法は、「体験」してみることです。
言うまでもないと思いますが、実際に体験してみて自分がどう感じるか、それが趣味との相性を確認する手段として一番手っ取り早いです。
革細工を体験する手段は大きく二つ
① プロの主催する体験教室に参加する
② 最低限の道具を買って自分で体験してみる
自分が革細工をはじめたきっかけは「ほしいものを買う金がない」だったので、①の選択肢はありませんでした。金欠学生のSuchiは、図書館で借りた本を読みながら、独学で手順を学び、試行錯誤しながら夜な夜な革細工をしていました。
が、お金はそんなに気にしないから手っ取り早く始めたい!という方には、①がオススメです。革細工の基本となるプロセスをプロに教えてもらえますし、仮に合わなかったとしても道具が家に残って邪魔…、というリスクも減らせます。
一方、できるだけ費用を抑えて手軽に体験したい、という方は②を進むしかありません。②の場合は、自分でやり方を調べなければならないのが難点ですが、最近は、Youtubeという優秀な教材があるのでそんなに心配もいりません。ファミリーで体験するとなると費用もバカになりませんので、個人的には②がオススメです。
まずはこれだけは買って
前置きが長くなりましたが、革細工をはじめたい人が最初に買うべき唯一の道具の発表です。
はじめに買うべき唯一の道具 「縫い針」
左:裁縫用縫い針 右:革用縫い針
意外かもしれませんが、革切り包丁でもなく、糸でもなく、「針」が大事です。
上の写真を見ていただくと分かりますが、革用の方が太いです。革を縫うときは下穴をあけてから縫うのですが、それでも結構な力がかかるため強度が必要です。
さらに、注目すべきは 針の先端 です。
上が裁縫用の縫い針、下が革用の縫い針です。革用の方が先端が丸いのが分かります。
革細工では、あらかじめ下穴を開けるので、針はそこまで尖っている必要がありません。下穴を通す際には結構な力が必要ですので、尖った針で誤って手を刺してしまうと最悪の場合大けがをするリスクがあります。
また、せっかく開けた下穴とは異なる個所を尖った針で突いてしまうと、革が傷ついて仕上がりを悪化させてしまう可能性があります。
折れてケガをしないためにも、先端で手をチクチクしないためにも、革専用の縫い針を購入することをオススメします。お近くの手芸センターで5本で300円くらいで購入できます。
私が裁縫針で実践してみたときの体験動画もありますので、そのうちアップします。
何か疑問がある方はコメントいただければできる範囲でお答えします。
次回は、「どうやら革細工続けられそう」「もっと色々作れるようになりたい」と感じた方に向けて、”革細工との相性が良かった人が買うべき道具” をお届けします。
では、また