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トランスジェンダーを巡る争いの謎を解き明かすべくパインはジャングルの奥地へと向かった。
※9月21日、25日に追記と修正をしたよ!
オートガイネフィリアと医学的な知見の部分を修正したから、チェックして欲しいパイン。あと、イギリスでの犯罪報道について意図を追加したにゃん。
やあ、酢豚のパインだよ。
誰だお前って人は下のツイートを見てみてねん。
ジェンダー界隈の争い見てると、みんなパイナリストになればいいのにって思うよ
— すぶぱい (@subupaiwoyursan) August 22, 2020
ルールは二つ
①パインにとって人間はみんな大して変わりないから一人ひとりちゃんと話そうね
②酢豚にパインを入れようとするやつはその限りではない、地獄に叩き落とせ
以上パイン〜
とまあ、ふざけたアカウントなんだけれどもジェンダー界隈で細々と色んなことを呟いているにゃん。
元々は男女平等っていいよねってスタンスで勉強しながら呟いていたんだけど、最近は何やらトランスジェンダーについて喧々轟々なやり取りを目にしてなんじゃらほいと思って色々と勉強したよ。
トランスジェンダーの沼は深い
TRAとかTERFとかアライとかセルフIDだとか女性の安全が損なわれるとか色んなことを色んな人が言うからパインはもうわけがわからなくなってしまったよ。
軽く呟いただけでも、凄く怒られることがあったからこれはちゃんと勉強しないとなって思ったものの、沼が深すぎてまとめるのに時間がかかってしまったパイン。
まあ、でもとりあえずパインが勝手に学んだことをシェアして色んな人が「それは違う」とか「あー、そういうことだったんだ」とか、多少なりとも舌戦ではなく議論になれば良いなあと思って、noteを書くことにしたにゃん。
ちなみに、パインは専門家でないから間違っている部分があったら遠慮なく指摘してね!でも、メンタルよわよわだから、優しく言ってくれると嬉しいにゃん。
じゃ、はっじめるよ〜。
①性同一性障害とトランスジェンダーって違うの?
パインが最初に思ったのがこれね。
トランスジェンダーの人たちって身体性別と心の性別が違う人たちのことを言うと思っていたパイン。うん、めっちゃ大変だろうし金八先生でもやってたからなんとなーく、うっすら理解していたつもりだったけどどうやらそうではないらいしいということが分かってきたにゃん。
まず、性同一性障害(GID)。
これは、もう概念が古くなっちゃったみたい、びっくり。
え、どういうこと?って思ったけど、要は身体の性別と心の性別が違う人を「精神病」として扱うのって違くないって話みたいパイン。
はー、確かに。
そう生まれただけなのに、お前は精神病だ!って言われたちょっとムッとしちゃうよね。国際的にはWHOもICD(国際疾病分類)の最新分類でも、「精神疾患」から外すことを決めたにゃん。その代わりに「「Gender incongruence(性別不合)」という項目が設けられたぴょん。
ただ、あくまでも誤解しないで欲しいのは精神疾患ではないけど医療ケアは必要な状態である、ということかなん。
んで、トランスジェンダー自体も色んな概念を包括的にまとめる用語らしくて、今まで言われていた性同一性障害(GID)の他にも女性になった自分の姿に性的興奮を覚えるオートガイネフィリア(以下、AG)も含まれる用語と言われてるらしいのよねん。
傘の図が載っているから、リンク先を参考してにゃん。
(訂正箇所)※ここで注意!オートガイナフィリアはトランスジェンダーに含まれないって!
下記のツイートのリンク先を見てみると、それがよくわかるパイン。
オートガイナフィリアはトランスジェンダーに含まれないパインhttps://t.co/ZYnK9RRWWu
— 遠藤まめた@新刊「みんな自分らしくいるためのはじめてのLGBT」(ちくまプリマー新書) (@mameta227) September 20, 2021
性的興奮を得る方法やジャンルのことは「性嗜好」といいます。オートガイネフィリアは、「性嗜好」が「女性だと想像すること」なのです。恋愛の対象の性別は何かという「性的指向」や、自分の性別の認識である「性自認」は、よく話題になりますが、この「性嗜好」は、あまり話題になることは少ないです。そのため、「性的指向」や「性自認」と混同する人もいますが、別のものです。
性嗜好の偏りが強い人のことを精神医学では「パラフィリア」と呼びます。性嗜好の偏りの中には、痴漢、露出、のぞきなど犯罪に結びつくものもあります。ですから人間のセクシュアリティのなかでも「性嗜好」に関しては、他者の人権を損なわないように、よりいっそう慎重に議論する必要があるのです。「LGBT」がもっぱら性的指向と性自認のマイノリティにしぼっているのは、犯罪につながりうるものもある「性嗜好」とは、切り離して考えるべきだからといえます。
https://wezz-y.com/archives/91560/2/amp
引用を見ると、全然違うみたいね。
ちなみにパインが最初に引用した人の図はこの人しか使ってないって。
パインも騙されてしまったから、お詫びするよ、、、。
そんで、今Twitter上での争いの主な論点が昔の用語で言う「性同一性障害」である体は男、心は女性の人は「女性」か否か論争かが活発になってるのよねん。
こういう人を「女性」とする立場の人がTRAで、「女性自認の男性」とするのがTERFと呼ばれる人みたいにゃん。その分け方もどうかと思うけどねん。
でも、訂正箇所を見てみるとオートガイナフィリアはトランスジェンダーに含まれないから、そこを注意しなきゃとパインは思ったにゃん。
パイン的には「いや、物心ついた時から体と心の性が違うってめっちゃしんどいからなんで、争うの?」って立場だったけど、どうやら話はそう簡単じゃなかったにゃん。
その謎を解き明かすべく、パインはジャングルの奥地(ネットの海とも言う)に向かったぴょん。
②セルフID制度という実態がよくわからない闇
ということで、早速本題に入るね。
この、性同一性障害(GID)ではなく性別不合(GI)に国際的に変わったって言ったけど、そうなると法律も変わるパイン。
欧米なんかは比較的早い段階で、変わったみたいで特にこの話で取り沙汰されるのがセルフIDという制度パイン。
これは医師の診察を必要とせずに本人が申告する性で生きることが出来るということらしいにゃん。
「ほーん、良い面もあるし悪い面もありそうだなあ」って思ってたら案の定、悪い面も顕在化しているらしく、こんな団体も立ち上がっているパイン。
セルフIDを採択すると女性の人権と安全が侵害されるっていう立場の人たちね。
言っとくけど、パインはこの人たちとは意見が違うけれども、それで即「差別だ!」なんて言うつもりは無いよん。なぜなら実際にイギリスなんかではそれを利用した犯罪なんかが起きているらしいからね。まずは、よく見てよく考えて、何が日本の社会に最適かを考えることが必要ぴょん。
ほんで、この団体が言うセルフIDの定義が下記にゃん。
「セルフID」とは、自己申告で社会的・法的な性別を決められること
セルフIDとは、セルフ・アイデンティフィケーションの略語です。基本的に自認ないし自己申告による性別を社会において事実として通用させることを指します。
医学的な診断や処置 、もしくは裁判所の認定などを必要とせずに法的・社会的な性別変更を可能にする制度のことを、セルフID制と呼びます。
https://no-self-id.jp/wrws/セルフid/
なるほどねんって感じパインね。
医学的な診断や処置を必要としないで性別を決めれる国なんてあるの〜?なんて、パインも疑っていたけど、色々調べたらあるみたい。
リンクを参考にしてみてねん。
どうやら、アイルランドが一番それっぽいね。
他にも性別適合手術(性転換)しなくても、性別を変更できる法律に変えてるみたい。ただ、トランスジェンダーを騙って犯罪を犯すことでニュースになるのはイギリスが多い印象をTwitterから受けるパイン。
※25日追記 これ、ちょっとした嫌味だったつもりパイン。フェイクニュースも多いし積極的に拡散するごく少数の人達にアイルランドはどないやねんって言いたかったにゃん。
ただ、見てわかる通りなんだけど手術要件を外しているだけで医学的な診断を外している国って少なくない?
さあ、ここからが闇が深まってくるところだからみんな頑張ってついてきてね!
③手術要件を外す=セルフIDになるの?
実は論点がここだということにパインは最近、分かったのね。
社会的にもここを論点にしているのは、松浦 大悟さんとBuzzFeedのバチバチでも見て欲しいにゃん。
まあ、すんごい雑な要約をすると
「性別適合手術(性転換)を性別変更の要件にしないと、体も心も男な人(シス男性)が女性スペースに入ってくることを止めることが出来ない」
と、いうのが論点になってくるということねん。
これはさっき紹介した「女性の人権と安全を求める会」でも言ってることね。
特例法の手術要件等がなくなった場合、実質セルフID制になってしまう
上記の通り、現在はGID特例法により、戸籍上の性別を変更するには、要件(手術要件など)を満たしていることが必要です。
しかしこれを不当であると訴えている人たちもいます。「人は自分の望む性別に変更すれば、より自由に生きることができる。だから性別の変更は法的にも容易であればあるほど良く、 手術で身体に変更を加えなくても望む性別で法的にも生きられる社会がいい」という考え方によるものです。
けれども、ある個人が女性であるか男性であるのかを、身体の状態 (性器が男女どちらのものであるのか)に関わらず選択して決めるのであれば、身体的な性の違いにもとづいて定められている社会の領域 (トイレや風呂やシェルターなど)や諸権利についてのルールが意味をなさなくなり、それらによって保護されるべきだった人たちが、適切に保護されなくなります。
そのため私たちは、性別のセルフID制に反対しています。「性同一性障害特例法」は現在のまま遵守するのが一番良いと考えます。
https://no-self-id.jp/wrws/セルフid/
さて、ここまで見て恐怖感に駆られた人もいると思うパイン。
医師の診断も必要なくて、性別を変更できたら真正の変態さんが続々と女子トイレや女風呂に押しかけるのでは!?
ただ、パインは底意地が悪いから「ほんとに〜?」なんて、思って色々と調べてみると実はちょっと違った実態が見えてきたにゃん。
④手術要件を外す=セルフIDじゃなくない?
さて、なーんで日本でもこのセルフID論が出てきたかというと「日本学術会議」の提言、与野党が出すLGBT法があったからだとパインは思っているぴょん。
じゃあ、実際に日本学術会議の提言がどうなっているかというと、下記のリンクを参考にしてみてにゃん。
【性的マイノリティの権利保障をめざして(II) ―トランスジェンダーの尊厳を保障するための 法整備に向けてー】
読んだ感想としては
「長いよ」
が、正直なとこよね。
だから、セルフIDに関わる部分をちょっと抜き出してみるね。
性自認はその人 のアイデンティティであり、自己の意思によって左右されない。これゆえ、本人が医師の診 断を受け、トランスジェンダーであることを認識すれば、その者の希望=自己決定によって 変更を申告すればよく、現行法のように家裁の審判による必要はない。
医師の診断入っているやないかい!
まあ、でも医師の診断と言ってもいい加減なお医者さんがいないとは言わないし、ぽんぽん診断書を出す人も中にはいるんだろうなあって思ったのはあるパイン。
じゃあ、日本で性別適合手術(性転換)までの道のりってどんなだろうって調べてみたところ性同一性障害(GID)ガイドラインがあったからそれを紹介するね。
性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン(第 4 版改)
うん、長い
なのでパインが体が男性、心が女性の人が性別適合手術までに至るまでの道のりをまとめてみたよ。
まず、精神科が請け負う部分が下記にゃん。
①精神的サポート(現病歴の聴取と共感および支持)
これまでの生活史のなかで、性同一性障害のために受けてきた精神的、社会的、身体的 苦痛について、治療者は十分な時間をかけて注意を傾けて聴き、受容的・支持的、かつ共感的に理解しようと努める。
②カムアウトの検討
家族や職場にカムアウトを行った場合、どのような状況が生じるかを具体的にシミュレーションさせる。現在の状況でカムアウトを行った方がよいかどうかをはじめ、カムアウ トの範囲や方法、タイミング等について検討を加える。必要に応じて、家族面接で理解と 協力を求めたり、職場や産業医等との連携をとるなどの方法も検討すべきであろう。また 学生等の場合は、学校関係者との連携をとる方がよいかどうかも含め、本人とともに検討する。
③実生活経験(RLE)
いずれの性別でどのような生活を送るのが自分にとってふさわしいのかを検討させる。また既にどれだけ実現できているか、現状でさらに実現できることがあるかなどを詳細に検討させ、実現に向けての準備や環境作りを行わせる。その間、必要に応じて面接を行い、希望する生活を揺るぎなく継続できるか、生活場面でどのような困難があるかを明らかにする。
④精神的安定の確認
種々の状況に対して精神的に安定して対処できることを確認する。うつ病などの精神科的合併症がある場合には、その合併症の治療を優先し、適応力を生活上支障のないレベル に回復させる。すなわち、性同一性障害に対する治療に耐えられるレベルに到達するまで、 性同一性障害の治療を一時留保することも検討すべきである。
こっからが、精神科じゃないお医者さんが受け持つとこよ〜
⑤ ホルモン療法
ホルモン療法(二次性徴抑制療法を含む)に携わる者ホルモン療法(二次性徴抑制療法を含む)は、医療チームの一員であるか医療チームか ら依頼を受けた医師であり、かつ内分泌学、小児内分泌学、泌尿器科学、産婦人科学を専 門とする医師によって行われるべきである。ただし、地域性などの条件を考慮して、近医や非専門医がホルモン投与をする場合、専門医の診察を定期的に受けるようにするべきで ある。
⑥性別適合手術(sex reassignment surgery;SRS)
性別適合手術に関しては、2 通の意見書をもとに性別適合手術適応判定会議において、そ の適応を判断する。 ここで規定する性別適合手術の範囲は、基本的には内外性器の手術に関わるものであり、 MTF の場合:精巣摘出術、陰茎切除術と造腟術および外陰部形成術ただし、どのような範囲の手術をどのように行うかの選択は、それぞれがもたらし得る結果と限界やリスクについて十分な情報を提供する中で、本人の意思を 尊重しながら決定されるべきである。
と、いう感じでまとめても長いんだけどこれを無理やり縮めると下記になるね!
①精神的サポート(現病歴の聴取と共感および支持)
②カムアウトの検討
③実生活経験(RLE)
④精神的安定の確認
⑤ ホルモン療法
⑥性別適合手術(sex reassignment surgery;SRS)←廃止でよくない?ってなっている部分
はてさて、性別適合手術を受けるまでに①〜⑤までがガイドライン上、必要になるんだけど手術要件を外したら即セルフIDになるのかな?
パイン的には、「流石に無理あるよね」ってお気持ちにゃん。
⑤じゃあ、実際に法案はどんな風になっているの?
こんな感じで、日本学術会議と実際のGIDガイドラインを見比べてみて「手術要件の撤廃」が即セルフIDには繋がらないよな〜ってパインは思っていたけど、実際に法案やLGBTのロビー団体が求めているものがセルフIDだったとしたら、問題だよね。
「女性の人権と安全を求める会」も言っているし。
トランスロビーの動き
例えばイギリスでは法律上の性別変更に性別適合手術 は必要ありませんが、医師の診断と一定期間の「女性としての生活」をするという要件が残っています(準セルフID制)。トランス活動家はこのような要件もすべて撤廃して、自己申告だけで法律上の性別変更ができる制度を求めています(完全セルフID制)。
ところがこのような法律変更が実現する以前から、トランスロビー団体は、性自認だけで社会的に性別を認識させるルールを国や企業や自治体などに働きかけて、それを実現しています。それに反対すると、トランス差別だと糾弾され、場合によっては職を失ったり、政党や大学から排除されたりする事態が頻発しています※。
https://no-self-id.jp/wrws/2021/09/02/世界で起きていること%E3%80%80next/
じゃあ、実際に日本におけるロビー団体を紹介するパイン
これね
んで、この団体が求めている法案が以下ぴょん。
うん、手術要件の撤廃どころかトランスジェンダーに関するセルフIDの部分には触れられてないね。
いやいや、じゃあ、実際に国会に提出された法案を見てみれば?と思って、そこも調べてみたパイン。
性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する法律案(衆議院)
まあ、着目して欲しいのが参議院の以下の文面ね。
第九条 行政機関等は、その事務又は事業を行うに当たり、性的指向又は性自認を理由として、不当な差別的取扱いをしてはならない。
2 行政機関等は、その事務又は事業を行うに当たり、現に性的指向又は性自認に係る社会的障壁の除去が必要である旨の申出があった場合において、その実施に伴う負担が過 重でないときは、個人の権利利益を侵害することとならないよう、性的指向又は性自認に係る社会的障壁の除去の実施について必要かつ合理的な配慮をしなければならない。 (事業者における性的指向又は性自認を理由とする差別の禁止)
第十条 事業者は、その事業を行うに当たり、性的指向又は性自認を理由として、不当な 差別的取扱いをしてはならない。
2 事業者は、その事業を行うに当たり、現に性的指向又は性自認に係る社会的障壁の除 去が必要である旨の申出があった場合において、その実施に伴う負担が過重でないとき は、個人の権利利益を侵害することとならないよう、性的指向又は性自認に係る社会的障壁の除去の実施について必要かつ合理的な配慮をするように努めなければならない。 (国等職員対応要領)
つまり、公的機関は義務、民間事業者者は努力義務(罰則なし)ってことなのよねん。
これ、実は障害者差別解消法とおんなじパイン。
みんな、障害者差別解消法知ってる!?
詰まるところ、法案的には「合理的配慮」って部分で割と事業者にとってはハードルが低めな法案なのよね、海外と比べて。
海外みたく、「女性スペースに入れないのはトランスヘイターだ!」みたいなことjにならないように、あくまでも努力義務で済ませているパイン。
これがいいか悪いかが議論のしどころなんだけど、そこに至るまでにTRAだとかトランスフォビアだとか、相手をレッテル貼りしたりカテゴライズしたり、土台に立てないのはTwitterの悪いとこだなってパインは思うぴょん。
あ、ちなみに日本の選挙において医師会の票って強いからガイドラインを無視した法案が通ることってあんまり現実的じゃないってパインは思っているにゃん。
⑥余談1:「性自認」と「性同一性」のどちらを使うべきか。
まあ、ここまで話をしてみてトランスジェンダーについて主義主張の他に色んなねじれがあるとパインは思ったにゃん。
ただ、それでもトランスジェンダーについて「性自認」という言葉を使うべきか「性同一性」という言葉を使うべきかで揉めるのが多いから、なんで?ってなる部分を紹介するね。
そもそも「同一性」って言葉は「アイデンティティ」の和訳パイン。
アイデンティティって言うと、なんか確固たる自分みたいな印象を受けるけど心理学的な用語で言うと「自分が思っている自分と社会が思っている自分が一致する感覚」なのよねん。
だから、ジェンダーアイデンティティって言うと「自分が思っている性と社会が認める性が一致する感覚」になるパイン。
ただ、日本では性自認と性同一性の両者を使ったりしてて、どちらが適切かでこれまたバチバチしてるにゃん。
それは上記でも紹介した記事だけど改めて紹介するねん
どちらの語が適切か、と言う問題についてパインの個人的な意見を言うね。
「んなもん、社会のあり方で違うにゃん」
トランスジェンダーを認めない社会であれば「性自認」が適切だろうし、トランスジェンダーの人もいるんだねって社会なら「性同一性」が相応しいと思うのよね。
だから、今現状でどちらが適切かっていうのは「今の社会のあり方はどっちか」って議論にならないと意味がないと思っているパイン
⑦余談2:トランスジェンダーの医学的な見地について
さて、最後にトランスジェンダーの人たちがなぜそのような状態になるのかをかるーく今分かっていることを話したいパイン。
なんで、こんなことを話すかっていうと女性になりたい男性は全員、性癖の問題だっていう過激な人たちがいるからなのよねん。
というわけで、精神科ではなく神経内科の方面からの見地を最後に紹介するにゃん。
まずはこれ
受精後7週目ごろまでは、性別はまだ未分 化で、その後8週目ごろから、性器など身体の性分 化が始まる。そして自分自身が男性か女性かを認識 する脳の性分化は、身体の性分化より遅れて20週目以降に始まるといわれている。身体と脳の性の分化する時期に差があるため、性同一性障害の人たちは、 何らかの原因で脳の性分化が身体の性とは逆の性に 進んだと考えられている。
そして、面白いのがこの論文ね。
(訂正箇所)※面白いって言っちゃいけない部分だった!
脳の性分化,性差の研究について
2)アンドロゲンによる性分化の時期 ヒトでは胎生6~12週にかけて胎児精巣からの分泌が増加するアンドロゲンであるテストステロンは,5α還元化酵素2型の作用でジヒドロテストステロン (DHT)に転換されて男性化作用を発揮するが,テス トステロンは DHT に転換されず,脳に直接作用して 脳の男性化を来す。
つまり、胎児期にアンドロゲンシャワーと呼ばれる現象があり、神経内科の方でもトランスジェンダーについては研究が進んでいるパイン。
この部分、全面的に撤回パイン
論文のリンクも消したにゃん
5α還元化酵素2型に関係するのは、別の内分泌疾患に関連するものでありトランスジェンダーの方に当て嵌めるのはとても不適切との指摘を頂いたパイン
しかも、その疾患の当事者にとってはとてセンシティブな部分にあたるため、この論文をトランスジェンダーの文脈で語るのは他の当事者にとって傷つくものになるみたい。これはパインの思慮が足りなかった部分で、本当にお詫びする。
ただ、トランスジェンダーの脳神経関連に関しては研究が進んでおり、エビデンスも出てきているみたい。その論文に関してはまだジャングルの奥地に到達していないからちゃんと調べたら改めて、紹介するパイン。
ただ、脳神経の研究とかを無視して性癖とか個人の欲望の結果だとか言う人もいるから、いや原因はまだ完璧には分かっていないけど、研究は進んでいるよ!って言いたい気持ちに変わりはないパイン。
⑧終わりに
さて、ここまでパインが学んだことを紹介したけど、多分間違っていることや足りない部分はたくさんあると思うのよね。
無神経な言葉でトランスジェンダーの人を傷つけるかもしれない。
それがとても怖くて、なかなか記事を書くことに踏み切れなかったけど、所詮はパインの一意見!
批判や訂正、どんと来いという気持ちになったからようやく書いたにゃん。
(追記)でも、やっぱり思慮や無知のせいで失礼な発言をしちゃったのはとても反省パイン。なのに、メンタル弱々だから優しく指摘してって言ったら本当に優しく指摘してくれる人しかいなかったから本当にありがとう。
ただ、覚えて欲しいのがパインはみんなが補い合える社会が好きってことぴょん。
まあ、このnoteで伝えられなかった部分も多々あるから、またTwitterで細々と呟いていくパイン
そして、最後にまた追記。
頑張ってみんなで生き抜いていこうね!
そんじゃ、まったね〜