【楽曲解説】何気ない言葉で

初めましての人は初めまして。導天使と申します。
今回は、昨年の10/3に投稿した「何気ない言葉で」についての解説になります。


1. はじめに

この曲は初めて宮舞モカに歌ってもらった曲になります。
厳密には、前にあげた曲の「メンデイシャスシソイド」の宮舞モカ版をYoutubeにて投稿していたので、それを含めると初めてではないのですが。

宮舞モカは、発表当時からそのクオリティの高さで話題になっていました。
一応、話題になる前から、すなわち宮舞モカSVが出るという話が出たときから宮舞モカSVを心待ちにしていました。
特に、可不SVが叶わない夢となってしまったのもあって、本当に宮舞モカのSVが出るのだろうかという疑心暗鬼もありましたので、実際に発売されて入手できたときは嬉しかったです。


2. 曲の経緯

宮舞モカは結構パワフルな歌い方ができる子なので、激しめの曲とかが似合いそうだなというのが第一感でした。
一方で、宮舞モカのキャラ設定等を考えると、すごく内気な部分が強い子なのかなと思っていました。
敢えてそのギャップを攻めるのもアリだなと思いましたが、その宮舞モカ自身のありのままを投影できるようなそんな曲を作りたいと思いました。

パワフルな歌声に則る形で曲を作るというのも、ある意味でその音源の特色を生かすという観点から最適解だとは思いますが、それはそれで「音源しか見ていない」という風にも捉えられるのではないかと。
SynthersizerVはパラメータも直観的にいじりやすいものになっているので、それをいじりながらパワフルさを少し抑え目にしつつ作ることにしました。

加えて、前回の曲でアコギ使うのを封印しようと決めたので、逆にピアノバラードを作ってやろうという気持ちがありました(なんでこうも極振りするんでしょうね)。
ピアノバラードの中でも、特にドラムやベースさえも使わない純粋なピアノ+歌の形にしてみました。
この形で曲を作るのは、厳密にいえば初めて。近しいところでいえば、自分の2作目である「独りを選んだ」になります。

あと、このタイミングで曲をあげた背景に、ニコニ広告で30000ptのチケットが入手できたというのがあります。
直近で行われている投稿祭がなく、このままだと30000ptが無駄になってしまうので、じゃあ曲出すかという風になりました。
そのため、この曲自体の制作時間は結構短い方なのではないかなと記憶しています。

3. 歌詞

完璧でありたいと人は願うもの
どこかで強がれる僕を持っていたいから
完璧な君のこと 妬いてしまうから
いつしか君に蓋をして ほら僕が一番

道端にガムを吐き捨てることができるような勇気があれば
僕は突き放すその一言に思い悩むことはきっとなかったはずでしょう
でも皆の進む道を汚したくはないから

何気ない言葉に僕は救われたんだ
何気ない言葉で君を救いたいんだ

人のためといえば偽善になるもの
どこかで救われることを望んでいるのに
本当の気持ちとか分かるはずないから
いつしか君を傷つけているかもしれない

災害のときの速報のように正しく早く君を励ませられたら
突き放すその一言に思い悩むことはきっとなかったはずでしょう
でも君の出す言葉には何かしら意味があるから

何気ない言葉に僕は救われたんだ
何気ない言葉に君は救われたんだ

でも君の出す言葉には何かしら意味があるから

何気ない言葉に君は救われたんだ
何気ない言葉に僕は救われたんだ

特別なことは要らない ただ前を向け
未だその時は分からなくてもいいから
どこからか拾ってきた飾った言葉より
かっこ悪い僕の言葉が刺さるもんだよ


端的にいえば、何気ない言葉で君は救われ、そしてその姿を見て僕も救われるといったそういうお話です。
要素として、宮舞モカの持ちネタ(?)に「完璧宮舞」があるので、歌詞のはじめに「完璧」を持ってきました。

言葉って、もちろんそれはただのモノなんですけれど、絶対にその言葉を発するに至った背景だとかそのときの心情だとかが含まれているものであり、決して単純化できるものではないと考えています。

自分自身も、たまに「こんなこと言ってよかったのかな」とか「表現変えればよかった」とか思うこともありますし、例えば前に出て喋るってなったときに「もっとちゃんとしたことを言えれば」みたいに思うこともあるわけです。
自分自身の言葉というのは、それは今まで自分がしてきた経験や体験の積み重ねによるものにすぎないのですが、伝聞してきたものをそのままダイレクトに伝えるだけでなく、自分自身で咀嚼して、自分の言葉で伝えていくということが大事なんだろうなと思います。

4. コード進行

イントロ:Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ
     Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰsus4
     Ⅵm→Ⅱm→Ⅱmadd9→Ⅴ→ⅠM7
     Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰsus4→Ⅰ
     Ⅵm→Ⅱm→Ⅴ7→Ⅰ
     Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ

Aメロ:  Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅰ
     Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ
Bメロ:  Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm→Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ
       Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm→Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ
       Ⅵm→Ⅱm→Ⅴ#dim→Ⅰ→Ⅲm→Ⅳ→Ⅳ#dim→Ⅴ
サビ:    Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ
その他:   Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ

基本は小室進行になっています。
普段susコードとかadd9とか使わないので珍しいですね。ちゃんとしたイントロ作りたいなと思った結果、こうなりました。

5. その他工夫点

工夫というか、ピアノバラード自体がほぼ初めての試みと同等だったので、どういう感じで組み立てていくのかというところは考えました。
歌のない部分を作るのが苦手で、なるべくそういう要素削ってきたのですが、今回の曲は歌のないパートもしっかりと作ろうと思って作りました。

ピアノの伴奏は普段簡単なバッキングの打ち込みくらいしかしないので、ピアノだけで聞かせられるようなものを作るというのは苦労しました。
ちゃんと聞かせられるものになってるのかどうかはまた別ですけれど。

あと、工夫点かどうか分からないですけど、今回の曲の長さが6:00ちょうどとなっていて、初めて6分台の曲を作ることができました。
平均したら3分台の曲が多い中で、この長さの曲を作ることができたというのは一つの成果として嬉しいなとも思います。

ちなみに、個人的に好きなのはBメロサビ前のⅤ#dimのところですね。

6. おわりに

noteの投稿が新曲に全然追いつけていないんですけれど、
でもなんだかんだ10か月連続でnoteの方も投稿できたことになるらしいです。
これからもコツコツですが更新していければと思います。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
またどこかでお会いしましょう。

導天使




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