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月と地球と太陽は天皇を率いて時代の分水嶺を演出する

新しい時代誕生の分水嶺は2018年1月31日であった様です。

月とは不思議な天体で地球のあらゆる生物に影響を与える、と言われています。
その典型的な例が珊瑚礁で必ず満月の夜に産卵するそうです。

ともあれ、月と地球と太陽の位置関係、及び、月と暦との関係のうち、非常に珍しい状態になつた月の呼び方として、
・ブルームーン
・ブラッドムーン
・スーパームーン
と呼ばれている月があります。

夫々の月は下記に示すとおりです。

ブルームーン :1ヶ月に2度の満月
ブラッドムーン:皆既月食
スーパームーン:月が地球に最接近

この3つの月が極稀に同じ日に重なる時があって、この時は時代が大きく変化する分水嶺になる、と言われています。

歴史を顧みるならば、この極稀現象(以下、 極稀月 という)は今から約150年前の1866年の3月31日に起こりました。そして、3月31日前後に我が国で起こった出来事は下記のとおりです。

1866年
03.01. 最初の満月
03.07. 薩長同盟成立
03.31. 極稀月となる
08.29. 将軍 徳川家茂 死去
1867年
01.10. 徳川慶喜 15代将軍に就任
01.30. 孝明天皇 崩御
02.13. 明治天皇 即位
11.09. 徳川慶喜 大政奉還

このように、3月31日以降激動の時代となって、11ヶ月後に明治天皇が即位し、即位の9ヶ月後に大政奉還が行われています。

時間軸を現在に戻すならば、
2018年の1月2日に満月を迎え、1月31日に
2回目の満月     (ブルームーン)
を迎えたその日の月は、
皆既月食       (ブラッドムーン)
及び、
月が地球に最接近の日 (スーパームーン)
でもありました。

そうなんです、2018年の1月31日は、152年目にして再び私達の空高く極稀月が上がった瞬間となりました。

こんな中、1月31日前後に我が国で起こった出来事は下記のとおりとなります。

2018年
01.02. 最初の満月
01.31. 極稀月となる
2019年
04.30. 平成天皇 生前退位
05.01. 令和天皇 即位
12.08. コロナウィルス(以下コロナ と言う)
   中国武漢に出現      ❶
2020年
01.31. イギリス EU離脱    ❷
03.01. 5G   日本商用化   ❸
09.16. 菅内閣  発足
11.15. RCEP 署名成立    ❹
2021年
09.28. NTT転勤・単身赴任を  ❺
   廃止すると発表
10.04. 岸田内閣 発足

令和天皇が即位された後の我が国に関係する主だった出来事は上記❶〜❺です。

下記に、再度❶〜❺を整理します。
❶ 中国武漢にコロナが現れたこと
❷ イギリスがEUを離脱したこと
❸ 日本の5G商用化が始まったこと
❹ RCEPの署名が成立したこと
❺ NTTの転勤・単身赴任が廃止となったこと

今のところ明治天皇の時のように政変が勃発したわけでもなく、主たる人物が亡くなったわけでもなく、極稀月恐るるに足らずと言ったところでしょうか?

しかしながら、もう一度まなこを見開いて上記❶〜❺をしっかりと眺めて下さい。
新しい時代の幕開け前夜の様相を呈しています。

以下、私の思うところを述べていきます。

明治天皇の即位は、極稀月から数えて11ヶ月後でしたが、令和天皇の即位は1年5ヶ月後の2019年5月1日となりました。

ここまでの流れはほぼ同じです。問題はこの後となります。


❶ 中国武漢にコロナが現れたこと

天皇即位7ヶ月後の2019年12月より中国の武漢にて新型コロナが猛威を振るい始め今尚世界を席巻しています。

このコロナは地球始まって以来の大転換を社会にもたらす、と言われています。

日本においてコロナがもたらした変化の最たるものがリモートによる労働(テレワーク)です。

コロナ以前よりテレワークは労働の一形態として議論されて来たのですが、管理が行き届かず労働生産性の低下等が懸念されるため普及が遅れていました。

ところが今回、コロナによりテレワークが余儀なくされ、その結果十分成果が上がることがわかって来ました。

コロナが終息した後テレワークも終息して元の勤務状態に戻るのか?については疑問が残ることとなります。

したがって、コロナの出現はこれからの日本の未来に対して大きな第一歩を踏み出すきっかけを作ったこととなります。

それは、かねてより日本において課題となっている生産性向上の一歩前進です。

そうなんです、やりたくてもどうしても出来なかった日本における労働環境の変革をコロナはいとも簡単にやってのける。

コロナ恐るべしであります‼️


❷ イギリスがEUを離脱したこと

天皇即位8ヶ月後の2020年1月31日に、イギリスはEUを離脱します。

先ずは、表-1.をご覧下さい。

表-1.各国の純資産の一覧(2018年 末)
 国名  純資産(兆円)
①日本     342
②ドイツ    260
③中国     237
④香港     143
⑤スイス    100
⑥カナダ      43
⑦ロシア      41
⑧イタリヤ       - 9
⑨ 英国       -21
⑩フランス   -34
◯アメリカ    -1,077
 (出所) 日本:財務省資料
      英国:英国統計局資料
     その他:IMF資料

この表によれば、アメリカの赤字(約1100兆円)を①〜⑤の国の黒字(約1100兆円)につけ替えています。

また、純資産の約65%が東アジアに集まっています。アジアの時代と言われる所以がここにあります。

更に、後述❹に記述のとおり世界最大の経済連携協定(RCEP)が2022年1月1日に発効します。

こんな中、イギリスはEUを離脱してEUから環太平洋(TPP)や東アジアに矛先を向けようとしています。

いよいよ、世界の政治・経済の中心がアメリカからアジアに移ろうしている出来事の始まりです。


❸ 日本の5G商用化が始まったこと

天皇即位10ヶ月後の2020年3月1日に、日本における5Gの商用化が始まります。

5Gの登場が今後の社会にどのような形態で現れるのかを予見することは難しい課題です。

しかしながら、今現在わかっていることの一つは5Gの運用とAIの活用により車の自動運転が可能となることです。

自動運転のレベルはレベル1〜レベル5まであります。

ホンダは2020年11月11日、国土交通省からレベル3の認可を得ました。レベル3の実用化を国が承認したのは世界初とのことです。

レベル3は運転手の乗車義務は伴いますが運転手がテレビ等を見ることは許されています。

更に、5Gの登場は車の自動運転にとどまらず建設現場・手術現場・野菜工場等を遠隔操作することが可能となってきます。

このため、❶で記述のデスクワークも含めてあらゆる業務がリモートワークへと変化していくこととなるでしょう。

5Gの出現は、これからの日本ひいては世界に、人類が未だ経験したことのない全く新しい未曾有の変革をもたらすこととなります。


❹ RCEPの署名が成立したこと

天皇即位1年6ヶ月後の2020年11月15日に、日本は東アジアを1つの経済圏とするRCEPに署名します。

これにより、2022年1月1日(土曜日)に下記10か国によるRCEP協定が発効する運びとなっています。

日本
中国
タイ
ラオス
ブルネイ
ベトナム
カンボジア
シンガポール
オーストラリア
ニュージーランド

RCEPは日中韓とASEAN10ヵ国、および、オーストラリア・ニュージーランドを加えた計15ヵ国による東アジアを中心とした自由貿易構想であり、上記10ヵ国がスタート台に立ったと言うことです。

また、RCEPはGDP、貿易額、人口のいずれも世界全体の約3割を占める世界最大規模の経済連携協定です。

更に、前記・表-1.に示すとおり既に世界の純資産の65%が集まっている場所でもあります。

ここに、この場所を中心とする自由貿易圏が動き出そうとしており、今正に東アジアの孵化が始まろうとしています。


❺ NTTの転勤・単身赴任が廃止となったこと

天皇即位1年8ヶ月後の2020年12月3日に、
NTTは新料金プラン「ahamo」を発表し、スマホの大容量(20GB)の通信費を大きく下げた後

天皇即位2年4ヶ月後の2021年09月28日に、NTTは転勤・単身赴任を廃止すると発表します。

これは、❶・❸で議論したことを日本を代表する通信会社NTTが先駆けて実行に移した証です。

この流れはこれからの日本における労働環境を大きく変えることとなるでしょう。

以上より、❶〜❺の要点をまとめますと、

❶ 中国武漢にコロナが現れたこと
☞ コロナの登場は、やりたくともやれなかった日本における労働環境を『リモートワーク』に変革する。

❷ イギリスがEUを離脱したこと
☞経済活動の軸足をEUから環太平洋に移す。
☞現在イギリスはTPPへの加入を申請中。
☞TPPを2018年に11か国で発効して以来 新規加入に向けた手続きは初の試みです。

❸ 日本の5G商用化が始まったこと
☞ 車の自動運転にとどまらず建設現場・手術現場・野菜工場等の遠隔操作が可能となって多くの業務がリモートワークへと変化します。

❹ RCEPの署名が成立したこと
☞東アジアの時代が更に一歩前進した瞬間であり、新しい時代の幕開けのはじまりです。

❺ NTTの転勤・単身赴任が廃止となったこと
☞ 日本における労働環境を大きく変える先駆です。

となります。


最後になりますが、極稀月から数えて3年弱の間に、令和天皇の即位に始まって、その後たて続けに前記❶〜❺の事象が現れました。

この事象は相当のエネルギーを必要とします。

したがって、私達はこれから始まるカオスの中でたわむれている最中なのでしょう。

このカオスが開けた暁(10〜20年後)には明治維新のごとく社会が大きく変貌していると考えられます。

それは恐らく、5G・AIとIotの登場による大失業社会、新しい概念に基づいた社会・経済・文化・政治のあり方が問われる時代の幕開け、となることでしょう。

ところが、こんな大失業社会でありながら民衆は明るく・楽しく暮らすことが出来る、こんな社会にならざるを得なくなります。

それは、技術が進むことと人の考え方がかわることによって可能となってきます。


明治天皇と令和天皇、両者は極稀月の直後の即位であり、明治天皇はその後の日本の近代化のために尽力されました。

とすれば、もう一方の令和天皇は果たしてこれから何に向けて尽力しようとされているのでしょうか?

外国元首らが招かれた大嘗祭饗宴の儀の折、令和天皇と共に登場しその後天皇の右隣に着席されたブルネイ国王。
☞GDP約1.6兆円・人口約40万人のブルネイ
☞GDPが島根県の65%程度のブルネイ
☞TPPの発足4カ国に名を連ねるブルネイ
☞イギリス連邦諸国に名を連ねるブルネイ

なぜ令和天皇は大嘗祭の晴れ舞台にブルネイ国王と伴って登場されたのでしょうか、しかも右隣に席を用意してまで。

ここは一つ、気になるところでございます。


さて、これからの世界はいったいどこに向かおうとしているのやら。

最後まで読んで頂いて、
ありがとうございます。


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