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乳ガン日記8 ~治療方針等が確定しました!~

こんばんは。Ottoです。
先月下旬に乳ガンが発見され、現在は術前の諸々の検査を終えたところです。
過去の日記は下記のマガジンから御覧頂けます。

今月は手術前の諸々の精密検査を受診してまいりましたが、昨日はそれらの結果を踏まえて本格的な治療の方針が決定されました。
「帰宅したら、ドッと疲れてしまうかもしれない…」と思い、その前夜はいつもより家事をしっかり片付け、気持ち早めに就寝しました。

昨日の受診では家族1名の付き添いがokということで、母が来てくれることになりました。
この御時世と職務もあり、実家に一度も帰省しないままだったので、母とは約2年ぶりの再会です。
ここ数日間で、実家や私の住む地域も立て続けにオミクロン株の濃厚接触者や市中感染が発生したので、(緊急事態宣言が発令されたならともかく)母に来てもらうことに迷いもありましたが「遅かれ早かれ市中感染は発生すると思っていたし、それでも自分達にできる感染予防対策を可能な限り継続するしかない。それより何よりOttoちゃんが緊急事態でしょ」と付き添ってくれる気満々なので、来てもらうことになりました。
世間はxmasイヴだというのに、本当に申し訳無い限りです。お母さん、ありがとう。
久々の母との再会は、意外と今までと変わりなく普通に会話できるものだなと不思議な気持ちになりました。

ところが、病院の待合室にいると次第に口数が減っていき、何とも言えない重い空気に…。
お互い「何を言われるんだろう…」と緊張してきたのでしょう。
事前に母には「現時点で想定される今後の治療方針あれこれ」について丁寧に説明してきたつもりですが、どんなことを言われても戸惑わず受け止める心の準備をしたい私と違い、母は「実際どう言われるか分からないのに、今そんなことを考えても…」とアレコレ考えたくない母。
気持ちに余裕が無い状況だと些細なことで余計な喧嘩しかねないので、お互い「もう黙っとこう…」と沈黙してしまいました。

長い待ち時間を経て、ようやく診察に呼ばれました。
諸々の検査の結果、私のサブタイプは「ホルモン感受性」のようでした。
女性の乳癌の約7割を占める、よくあるタイプの乳ガンです。
HER2タンパクは陰性とのこと。
ではホルモン感受性の「ルミナールAかBか(癌細胞の増殖の速さが高いか低いか)」については、現状から推察するに「どちらかというとA(やや低め)?」のようでした。
なので術前に薬物療法で癌細胞を小さくするというワンクッションを挟まず、手術をすることになりました。
というのも、抗ガン剤というのは結構キツイ薬なので、私の症状より更に重い患者さんには有効でも、病期ⅡAの私には「やり過ぎになるかもしれない微妙なところ」なのだそうです。
「癌細胞の他の部位への転移も無し」とも改めて言われたので、尚のこと抗ガン剤を用いる必要性も低いのです。
手術した結果からルミナールAかBを最終的に決定し、術後はそれに基づいた治療を進めていく、とのことでした。

いよいよ手術となりドキッとしますが、幸い処置は乳房温存(部分切除)手術ということで、心底ホッとしました。
しかも「癌細胞を切除した患部に、特殊なナイロンメッシュ(?)を移植、患部に出てくるであろう血液やリンパ液を適度に保護することで、本来の健全な細胞を育てて再生することにより『極力綺麗な形の乳房』に戻す」という処置をしてくれるそうです!

よく乳ガン患者さんは手術の際に「ドレナージ処置(手術した際に患部に出てくる余計な血液、リンパ液、水分等といった体液を、チューブを用いて体外に排出する処置)」もする場合があると聞いていましたが、「再生のために応用する」なんて知らなかったので目から鱗でした!!
医療の技術ってスゴいッ!人体の再生能力ってスゴいッ!(思わず消失する語彙力。笑)

※「何を言っているのか、文字だけだとイマイチ分からない…」という人のために、下記に簡易なイラストも添えておきます。

よくある乳房温存手術は、全摘と比べ「乳房を残すことができるので喪失感が少ない」けれど「本来より歪な形になる」こともあります。

乳房温存手術(例)

私の乳房温存手術の場合は、先述の方法で「極力綺麗な形に戻せる」とのこと。

私の受ける予定の乳房温存手術

※これから年賀状を作るついでに、もっとマシなイラストを描き直して差し換えますが、今はこの適当なイラストで御容赦下さい(笑)

つまり今までの下着も変わりなく着用することができるようですが、リンパ浮腫にならないよう、また術後に下着も再確認しようと思います。

入院から退院までの期間も1週間で済みそうなので、退院時の支払いも何十万なんて高額にはならない見込みです。
ありがとう、高額療養費制度!

また抗ガン剤も使わない見込みということは、よくある副作用である抜け毛にも悩まなくて済むということです。
「抗ガン剤で抜け毛が出てきたら、丸坊主かベリーショートにして、時と場合によりウィッグも楽しもう」と通販も調べていましたが、その必要は無くなりそうです。

そんな感じで、来月の予定が確定されたのでした。
「一番マシで理想的なのは乳房温存手術だけど、そうなればいいな…」という希望が実際のものとなったどころか、更にとても良い治療方針になって、本当に本当に安心しました。
主治医も認定看護師さんも優しく丁寧に話してくださり理解しやすく、主治医も手術に自信満々で「頑張りましょう!」と元気づけてくれたので頼もしかったです。
母も安心して実家に帰り、彼氏も「暗いニュースが多い最中、一番良いニュース」と喜んでくれて、私も温かい気持ちになれました。
来月の手術までは、とにかく健康を維持していこうと思います。

この年末年始、全国の乳ガン患者さん達が心休まる穏やかな状態でありますように!

※今回の診察代の請求はありませんでした。
ありがとう、高額療養費制度!(大事なことなので二回も言いました。笑)

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Otto@乳ガン病期ⅡA(ホルモン感受性、ルミナールB)
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