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乳ガン日記9 ~入院前の説明を受けました~

おはこんばんにちは。Ottoです。
昨年11月に乳ガンが発覚し、いよいよ入院の予定も具体的になってまいりました。
過去の日記は下記のマガジンから御覧頂けます。

今年も宜しくお願い致します。
今回は入院前の説明や確認の話を綴ります。

三箇日が明けた後、朝一番に乳腺外科へ。
「朝一番だと空いているので、すぐ説明を受けられますよ」というのもあり、正月ボケしかけていた心身を通常の生活リズムに戻すためにも、朝一番から受診してまいりました。

まずは主治医から、手術に関する説明を改めて受けました。
これまでの通院で伺った話を復習しつつ、手術の詳細について、より丁寧に解説して頂きました。
私の場合は、全身麻酔で乳房温存手術や、センチネルリンパ生検を受ける予定のようです。
基本的に病院慣れしている方ではあるものの、どうも婦人科系だけは苦手意識が抜けない(普段は他人に見せないデリケートな部分を晒し無防備な状態になることに、どうしても不安感が抜けない)けれど、「麻酔で眠っている間に一番大変であろうイベントが全て終わっているなら、精神的に気楽かも」とも思えるようになってきたので、だいぶ前向きになってきました。
何より主治医が手術に対して自信満々に「大丈夫ですよ。」と勇気付けてくださるし、看護師さん達も優しいので、安心感と信頼感が高まります。
入院から退院までの期間も1週間らしいので「ちょっとした旅行やな」とポジティブになってきました。

主治医の説明を受けた後は、認定看護師さんにバトンタッチされました。
今まで薬や麻酔で体調不良が出たことはあるか、何かしらのアレルギーはあるか、といったことの確認と、入院に関する説明を受けました。

ある程度の説明を受けて「他に何かご質問はございますか?」と聞かれたら、つい「大丈夫です」と言ってしまいがちな私ですが、今日に関しては「最低でも、これだけは絶対に確認せねば!」という点だけは心を鬼にして確認してきました。

そう、保険の利かない「ベッド代について」です。

私の御世話になる病院では「入院初日(手術前日)、2日目(手術当日)、3日目(術後半日経過)の期間は原則、個室を利用すること」とのことでした。
その後は大部屋へ移動するのが基本的な流れですが、患者さんの希望により個室の利用を延長も可能なようです。
個室は設備が整っていて、プライバシーも守られているし大変気楽ですが、大部屋と比べて料金が非常に高いです。(ちなみに、この病院については個室が1日につき1万円、大部屋は1日につき500円でした。)

※病院に入院する場合、ベッドの選定が病院都合だと料金は請求されませんが、患者都合だと請求されます。
これは非常に重要な確認事項なので、入院前に徹底して確認しないといけないのです。

「原則」という言葉が付いているくらいなので、てっきり病院都合なのかと思ったら、実際はどうも違うようでした…。
「この『原則、入院初日から3日間は個室で』というのは、集中治療的な意味からなのですか?(それなら病院都合なのでは?)」と聞くと、答えは意外なことに「患者さんの不安を和らげ、環境に慣れてもらうための配慮」というものでした。
「配慮」という優しい言葉に一瞬ホダされそうになりかけましたが「いやいや、それでも患者都合にされて高額なベッド代を請求されるのはおかしいやろ!?病院都合やん!」という本音が喉まで出かかっていましたが…。
ここは互いに気分を害せず平和的かつ建設的に話し合いたかったので「それなら初日から大部屋でも大丈夫ですよ!大部屋をお願い致します!」と笑顔で答えました。
すると看護師さんも「あ、大丈夫そうですか?では初日から退院まで大部屋にしますね~」と快諾してもらえました。

やった!!交渉成立!!
これで入院の費用をかなり節約できます(笑)
疑問点の細かい確認、お互い快く話し合える言葉選び、めちゃくちゃ大事ですね~。

頭の回転が良くなってきたところで、ついでに、もう少し看護師さんに質問をしてみました。

「素朴な疑問ですが、この若年性の乳ガンは、いつ頃から発生していたのでしょうか?」
「今まで気付かなかったけれど、もっと早くに自主的に検査していた方が良かったでしょうか?」

私自身そこまで深刻に悩んでいたわけではないものの、素朴な疑問というか、学術的な興味が湧いてきて聞いてみたところ、看護師さんは真剣に受け止めてくださり「なるほど。主治医にも聞いてみますね!」と確認してくださいました。
ほんの数分後、看護師さんが戻ってきて、私の些細な質問に素晴らしく丁寧かつ優しく答えてくださいました。

「ガン細胞も時間をかけて少しずつ増殖するものもあれば、急に増殖するものもあって、具体的に何年前とは推定できないけれど…。」
「仮に、ほんの小さなガン細胞から始まったものだと、小さ過ぎて検査で確認できない場合もあります。よく『非湿潤性の良性のガン細胞は見つかれば非常にラッキー』と言われるのは、そういうことなんですよね。」
「勿論、定期的な検査が大事に違いないけれど、タイミングとしては、患者さんが何か違和感を感じたり等した時点で、すぐ『検査しよう!』と思い立った時が一番大事。」
「Ottoさんの場合は、ゆっくり増殖してきた可能性はあるけれど、最近しこりに気付いて、すぐに検査を受診したことが、それがベストなタイミングだったと思います。正解です。大丈夫ですよ!」

きっと「もっと早くに検査していれば…」または「以前に検査した時は問題ないと言われていたのに…」と落ち込んだり、後悔している患者さん達は、世の中に沢山いらっしゃると思われます。
自分を責めたり、または病院を責めたり、色々と悪い方に考え込むかもしれませんが、物事にはタイミングというものがあるそうです。
「そのタイミングこそがベストで正解」なのだそうです。

少なくとも、私は「なるほど~」と納得して受け入れられました。
乳腺外科の御世話になる以前に、もともと休職中の身でしたが、休職の延長も仕方ないことだったんだとも、何かホッとしました。
エビデンスに基づく認定看護師さんの神対応に、ただただ感謝しかありませんでした。
スッキリした気持ちで「本日はありがとうございました!」と、通院を終えることができて本当に良かったです。
そして今日の診察代は390円でした。

さて、もう乳腺外科に関しては、後は入院直前にPCR検査をするだけで、結果に問題がなければ入院開始となります。
もう後には退けないところまで来てしまいました。(初診日の時点から既に逃げようもありませんでしたけどね。)
これからは更に不要不急の外出を控え、新型コロナの感染予防策を徹底して健康の維持に努め、入院の荷造りも進めていかねばですね。

あ、そもそも今週末には職場(病院)で3回目のワクチン接種を受けるんだった。
手術前の第一関門、頑張ります!
免疫力を底上げしてまいりますよ~!

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Otto@乳ガン病期ⅡA(ホルモン感受性、ルミナールB)
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