Subaru_Saito / 齋藤スバル

ニコリ系のペンシルパズルが好きなたれぱんだです。 パズル関係の雑記を綴る場になります。

Subaru_Saito / 齋藤スバル

ニコリ系のペンシルパズルが好きなたれぱんだです。 パズル関係の雑記を綴る場になります。

最近の記事

【puzscan (仮題) 】Webカメラを認識させてOpenCVで遊ぶ

前回の記事(立ち上げ) 管理するにあたってレポジトリ名やプロジェクト名を決める必要があったため、 puzscan(仮題) という名前をふることにしました。 さて、あれから Python版OpenCV のチュートリアルをぼちぼち読んでいたところ、Webカメラのストリーム映像をリアルタイム処理するサンプルがありました。いちいちパズルの盤面写真を用意するより、Webカメラから取れたほうが便利だし、何よりたのしそう。 そこで今回は、パズル盤面のスキャンとは全く関係なく「Webカメ

    • パズル写真をスキャンしてデジタルで解きたいプロジェクト

      先日ふと、パズルの写真を撮影するだけでpuzz.linkで遊べるようになったら解きなおしとか原稿作成に便利なのになあ、と思っていたことを思い出しまして、最近は仕事も落ち着いたので手を出してみようかなあ、と勢いで記事を書くことにしました。 イメージとしては、QRコードリーダーに限りなく近いです。パズルの種類と縦横のマス数をあらかじめ入力して、画像を用意すると、そのpuzzlinkのURLを出してくれる。 理想を言えば、カメラをかざすだけでURLが出てきてくれる。 大雑把なシ

      • 【ニコリ】2月の活動報告

        某作家さんのタイトルを真似てみましたが、活動報告といっても大したものではございませぬ。とある事情でXから離れておりまして掲載報告をしていなかったので、この場を借りてやろうかなと思います。 今後はパズル関係のあれこれはmisskeyとnoteでやっていくことになるかなと思います。でもあまのじゃくなのですぐ気が変わるかも。 さて、今月は「ペンシルパズル三昧 漢字パズル1」と「数独通信 vol.46」に掲載をいただきました。 「漢字パズル1」の方は、青天の霹靂ともいうべき緑封筒(

        • ニコリ本誌185号のオモパ

          最初に:ニコリ本誌の185号を買いましょう!!! 新年早々懲りずに酒を2缶も入れてしまった酔っぱらいたれぱんだです。その勢いのまま書いたオモパコーナーの感想記事(不定期)です。 まずはなんといっても「シンカミノ」二軍昇格決定といううれしいお話。皆様のご支援のおかげであります。 この二軍期間でじっくりと、いろんな方向に醸成されて「進化」していってくれれば、と思います。そろそろ17x17やジャイアントでも胃もたれしない作風はいけるのか確かめたいところ。 さて、前回(184号

        【puzscan (仮題) 】Webカメラを認識させてOpenCVで遊ぶ

          マトリックス推理パズルの解き方・初~中級編

          この記事は、ペンパアドベント2023の2日目の記事です。 以前筆を執ったものの途中で放置していた、推理パズルのお話。 一口に推理パズルといっても色々なタイプがありますが、その中でもニコリ本誌でメジャーな「マトリックス型」固有の解き方の話です。 特に、らくらく問題から大サイズの難問に至るまで、どんな問題でも常に使い続けることになる基本操作「転写」について触れていきます。 1.転写についてそもそも「転写」はどういうものなのか。これは自分が勝手につけている用語なので、世に浸透

          マトリックス推理パズルの解き方・初~中級編

          オモパのいろいろ 二コリ183号編

          しばらくパズル関連の話題は note メインでつづっていこうと思います。 Twitter では今後は情報量ゼロの独り言に徹する予定。 本来そういう使い方だったものね。 それはさておきまして、二コリ183号のオモパです。 ・シンカミノ 斬新さで評価されている分、解き手側と作り手側の両サイドで独特の強いクセがあるので、じっくりゆっくりと浸透いけばよいかなと思います。その点では初めてnikoli.comで「シャカシャカ」に触れたときに面食らった感覚に似ているかもしれない? あ

          オモパのいろいろ 二コリ183号編

          自戒【パズル雑記 23/06/30】

          本日、楽しみに待っていた「パズルBOX15」の詳細が公開されました。 楽しみだったというのも、これは当誌用に某オモパのスーパージャイアントを2週間かけて仕込んでいたからなのですね。 その後時が経ち、前号からの特別企画を継承するということで「オモパのSGが出る」という前情報が。 この情報が出たとき「お、アレが世にお披露目される」と有頂天になり、その勢いのまま3、4か月ぶりに解きなおしてみたのでした。 ……あれ、これ難しすぎない? 楽しいというより苦行じみてない? 悲しいか

          自戒【パズル雑記 23/06/30】

          没になったオモパを放出する会(再放送・増量版)

          【はじめに】 本記事は過去に自ブログ「パズルに関する備忘録」で書いた ペンパアドベント2018 の時の記事を再編したものです。つい最近時効を迎えた本誌175号向けのオモパまで含めた増量版となっております。 元記事の問題PDFはリンク切れになってしまい遊べなくなってしまっているので、後々サルベージできたらpenpa-editなどのツール上で遊べるようにする予定です。 パズル界隈にはおなじみ「パズル通信ニコリ(通称:本誌)」には毎号「オモロパズルのできるまで(通称:オモパ)」と

          没になったオモパを放出する会(再放送・増量版)

          ニコリ182号のオモパを語りたい

          昼間はダムのほとりで作問しておりました、齋藤スバルです。 この土日でさっくりとオモパコーナーの問題をこしらえたので、ほとぼりが冷めぬうちに「ニコリ182号」のオモパ感想を残しておきたいと思います。twitterに放流していたのとだいたい同じです。 ななめぐり余計な要素が一切ない見た目の芸術点が高くて好きです。それでいてちゃんとパズルとして楽しく解けるのだからすごい。 難点は単純仮定やユニークネスで強行突破されない難手筋が作りづらいかなという所なのですが、これは別に「ドッスン

          ニコリ182号のオモパを語りたい

          Puzzlinkで新エディタを開発してみる日記<クロクローン編:完>

          <前回はこちら> 先ほどいよいよ公式レポジトリにプルリクエストを投げてきましたので、こちらの記事も締めましょうか。すごい緊張した。大丈夫かな。 前回の記事では解答チェック機能まで組みあがり、開発のメイン部分が終わりました。 ここまで来たらあとはウイニングランというか、最後の仕上げ段階、いろいろなファイルにちょこちょこ追記する作業です。 1.テストスクリプトの作成まずは公式リドミの手順通り、テストスクリプトを作りましょう。 テストスクリプトといっても、まじめなシステム開発で

          Puzzlinkで新エディタを開発してみる日記<クロクローン編:完>

          Puzzlinkで新エディタを開発してみる日記<クロクローン編④>

          前回は「矢印の1マス先のユニットサイズ判定」をやりましたが、Cellオブジェクトの中身やAddressオブジェクト、そしてGraphBase系のオブジェクトと初めて戯れる濃厚な回となりました。 今回は残りの2つのチェック項目を仕上げていこうと思います。 2.checkUnitsCount()これは「領域内にユニットが2つだけ」を判定するメソッドです。 この手の「各領域で好きな制約条件を調べる」というのは領域を使うパズルならほぼ全てで使うはずの汎用処理なので `src/var

          Puzzlinkで新エディタを開発してみる日記<クロクローン編④>

          Puzzlinkで新エディタを開発してみる日記<クロクローン編③>

          前回はこちら。 本誌182号の目次も公表され、とりあえず第一フェーズは突破したことを確認しました。めでたい。ただマルタリングは何か改造が加わっている様子なので、第二回は本来の目的である「新作」のエディタをいっちゃおうかなと思います(どれかはまだ発売前なのでお伏せ)。 さて、クロクローンの解答チェックを再開しましょうか。 前回は下準備(メソッド名や構成など)を行ったので、今回はいよいよプログラムを書いていきます。 さて、解答チェックでやらないといけないのはあと3つでした。

          Puzzlinkで新エディタを開発してみる日記<クロクローン編③>

          Puzzlinkで新エディタを開発してみる日記<クロクローン編②>

          前回はこちら。 これまでで入力UIは完成して、特にバグらしきバグもなくマウス・キーボードで問題盤面・解答をできるようになりました。 自作で1から作るとここだけで1週間は軽くかかるので、いかに基盤APIが偉大かということがわかります。 さて今回は、作った問題をシェア・保存するための機能である「URL入出力・ファイル入出力」の部分を作成していこうと思います。 余裕があれば解答チェックまで行っちゃおうかな。 URL入出力・ファイル入出力は、それぞれ Encode, FileIO

          Puzzlinkで新エディタを開発してみる日記<クロクローン編②>

          Puzzlinkで新エディタを開発してみる日記<1日目:クロクローン編①>

          流れ今年に入ってから puzzlink でオモパのエディタを開発するのが目標になっていました。 なぜかと言えば、3月発売の182号向けに送った自作オモパを推したいから。掲載とほぼ同時期にエディタを公開したら、同期オモパに差をつけれそうじゃないですか。そもそも掲載されるのか分からんのですが。 そんな邪念駆動の開発なのであります。 某箱15の原稿と確定申告が終わり、ようやく手が付けられた次第。 さて、ニコリストであれば、「ぱずぷれ」の改造に手を出そうとした方も多いはず。 とはい

          Puzzlinkで新エディタを開発してみる日記<1日目:クロクローン編①>

          2022年の掲載パズルをまとめてみる

          齋藤スバルです。今回の禁酒はノンアル戦法に手を出すことでなんとか一週間続きました。解禁後のお酒はおいしい。 さて、先日、次ニコにて毎年恒例の「ペンシルパズル・オブ・ザ・イヤー2022」(以下、POTY2022と呼びます)の応募が始まりました。 一昨年はリアルでの調子が良くなくそれがパズル制作にまで響いてしまっていたのですが、そんななか1問ノミネートいただき、昨年の制作において大変な励みになりました。ありがとうございます。 そんな背景がありまして、今年のPOTYの応募作を決

          2022年の掲載パズルをまとめてみる

          ニコリ投稿の手引き・オモパ編

          【この記事は ペンパアドベント2022 の9日目の記事です。皆様の記事も宜しくお願いします。】 齋藤スバルです。最近の主食は納豆です。 明日は12月10日。これが何の日かといいますと、みなさんご存じ「パズル通信ニコリ vol.181号」の発売日です。この記事が公開される頃には、もうすでに手元に届いている方もいるかもしれません。自分のもとにはまだ来ておりません。 さて、ニコリ本誌の目玉といったら、というと十人十色の意見が出てきそうですが、自分としては何といっても「オモロパズル

          ニコリ投稿の手引き・オモパ編