初投稿
私は今日タンブラーを買った。
水滴が周りにつかない断熱性素材のもの。
これは私にとってありがたいことである。
ボトルの水やコーヒーを毎日のように買う私は、机やノートが水滴で濡れてしまうことに悩まされていた。
このタンブラーならばそのような心配はいらない。
さらに節約を促すこともいい点である。
実のところ、私はこのタンブラーに嫉妬している。
それは、その見た目や機能性以上に、このタンブラーが「タンブラー」という名詞と同等の価値に位置づけられることである。
固有名詞をもつわけではないが、裏を返せばこのタンブラーはその名詞を超える価値をもつことはない。そうする必要がない。
一方、私はどうだろうか。
人としての固有名詞を有していながら、それと同等またはそれ以上の価値をもっているのか。
この点において、私はこのタンブラーに生涯勝てる気がしないのである。
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