ファン歴コンプレックス
私の持つ多種多様なコンプレックスの1つに、"推しを推し始めたタイミングが平均的に見て遅め" というファン歴コンプレックスが存在する。この単語が実在するかは知らない。今考えた。
ファンという生き物を大きく二分すると「古参」「新規」に分かれる。推しが日の目を見る前からリアルタイムで応援し続けた古参に、新規がどう足掻こうと及ぶことはない。
かと言って古参だからライブに当選する権利があるとか、新規だから何も意見しちゃいけないとか、そういったことは断じてない。わかっている。これは独りよがりのコンプレックスだ。
ただただ羨ましいのだ。私より先に推しを見つけたことが、出会いやすい環境に身を置いていることが、喉から手が出るほど欲しいあれこれを当然のように所持していることが、ひたすらに羨ましい。
タイムマシンで過去に戻れるなら、推しが推しとして生きていく人生の0番から推したい。
だから私は熱量と、 ""現在の推し"" の情報量で勝負する。「好きになったらとことん」という、私の(対推しにしか発動しない)唯一の才能を利用して、古参と肩を並べるしかないのだ。
推し活は勝ち負けじゃない。が、古参に「最近の新規は〜w」とか言われるのは癪だし(←なんか見た)、現場ヲタクや、歴だけ長くて文句ばかり言うヲタクと一緒にもされたくない。
そして何より、どんなに忙しくても、お金がなくても、日々推しと、自分の「好き」と向き合っているヲタクが大勢いる。それこそ古参も新規も関係ない。気を抜けば置いていかれる。それだけは絶対に嫌なのだ。
繰り返すが、これは独りよがりの自己満足である。ゆる〜くラフに推すことは間違いじゃなくて、楽しくて、きっと楽なのだろう。実際、二次元の推しに対して私はこのスタイルで、充分楽しい。
こんな、意地とプライドとコンプレックスの塊をぶつけられて、推しが喜ぶとも思えない。
それでもやっぱり、好きになったから。生身の推しは憧れで、光で、人生だから。つまらない自分なんかより、キラキラでかっこよくて面白い、好きな人たちのことを四六時中考えていたい。好きな気持ちで他人に勝ちたいとは思わないけど、負けたくはない。
わからない。もしかして私にもファンを辞める時がくるのかもしれない。嵐だけは絶対ないと断言できるけれど、、、、、。
熱量高い分、そうなった時が些か怖いなぁ。厄介OGにならないよう気をつけないと。という自戒も込めて、これからも全力で推していきたい所存。
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