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転職人生の始まり!(前編)

私は、幼稚園教諭3年、保育士15年と、大好きな子供達と一緒に過ごせる、お母さん達とも寄り添える、明るく楽しい辛いことは保育士みんなで乗り越えるという私にとって最高と思える職場で働いていました。

突然、予期せぬ悲劇がやってきました。

それは、早朝保育の出勤時の窓開けで、ちょっと指を捻ってしまったことでした。それから、指に激痛が走るようになり病院へ行きました。
その激痛は、指ではなく、何と手首からきていた症状のようで、今までよく見つからなかったと整形病院の先生に驚かれ、研究資料に残させて欲しいと、言われるくらいの状態でした。

突然、両手首の3箇所の手術をするか、自分の天命だと思ってきた保育士を辞めるかの2択を迫られることになりました。
「保育士を辞め手首に負担をかけない生活であれば、何とか手首の保護ギブスを使いながら、安静とリハビリで激痛は治まっていくと思う。このまま手首に負担をかけ、保育士を続ければ鉛筆1本持てなくなるかもしれない。」と突然の話に頭の中が真っ白になりました。私の保育士生命が終わり?そんな…。もう可愛いあの子たちを抱き上げられないなんて…。


病院から帰り際に、手術の話を聞きつけた知り合いの女性の理学療法士さんが、「まだ先生のお子さん3人は、お母さんの手が必要な時です。そして手首は大切な神経と血管が多く、手術しても直ぐまた次の神経が当たり痛みが出やすいです。そして手術しても再度、痛みが出る可能性が高く、同じところの手術は4回までと決まっています。後々困るのは医者でも誰でもない先生自身です。保育士への復帰も保証はありません。
術後のリハビリもそれは大変です。その間、無理は禁物だから家事は何もできません。手術をして良くなる可能性も少ない。決めるのは、先生だけど、私は、今までの経験から絶対に今の先生に手術はお勧めできません。」と私の目を見て必死に話してくれました。

同じ子育てをしている母でもある理学療法士さんの、私と子供達を思ってくれる気持ちがひしひしと伝わりました。それで手術をしない決断をし、40歳手前で、手首に負担をかけない転職への私のチャレンジが始まりました。

家も建てていましたし、中学生と小学校の育ち盛りの子供達3人、義父母の半分介護と抱えるものは大きく、病気をしている暇も休む暇もないくらいしっかり働かないといけない状況でした。

小学生の子供もいますので、正社員で家からなるべく近く、とにかく手首に負担をかける重たい物を持つことがない。そんな条件で、今からどんな職場を選べばいいのか。自分に何ができるのか…その時は、全く別の仕事へ転職するということに本当に悩みました。

たまたま職業安定所で、「丁度、締め切り前なのだけど、3ヶ月間パソコンの学校に通いながら失業手当をもらえる職業訓練がありますよ。申し込みますか?」と教えてくれました。

それは、何て素晴らしい!保育士も手首も転職も悩みばかり、家に帰れば自分のことに更なる忙しさ、そんな私に『ピン!』と光をくれました。

直ぐ申請の手続きを申込み、無事にパソコンの学校へ通うことが決まりました。

生徒は、20歳前半から60歳くらいまでの幅広い年齢が20名くらい。久々の学校ではとても楽しく学べ、パソコンがある程度できるようになったことは、とても自信になりました。

そして、私は3ヶ月の間、職業相談所にも通っているうちに、だんだん職業相談所で働きたくなりました。
私も、私のように職探しに困っている人の力になりたいと思うようになっていたのです。

それで私は、「この場所、ここの職業安定所は募集をされていませんか?訓練学校を修了したら、私、ここで働かせてもらいたいです。」と勇気をだして聞きました。
すると、丁度、3月末ということもあり募集をしていて、既に何人か応募されているので、もう数日で募集を取下げようとしていたところだったと返答があり、まだ間に合うということで急いで応募させてもらいました。

何と、それから面接まで頑張り、希望の職業安定所の相談員に採用されました☆

天職と思っていた保育士の道を閉ざされ、一度は大きな挫折に追い込まれましたが、職業安定所の職員さんの有難い計らいで、パソコン作業ができるという第2の人生のチャンスを作ってもらいました。感謝です!

その運に乗り積極的に自分の気持ちを出したことで、仕事に困っている人を助けていくという自分の希望の職場で働けることになり、とてもありがたいことですが、あまりのスムーズな流れで進んだので、とても驚いていたのも本音です。
正直、勇気をだして聞いてみた自分にも感謝です🌸

40歳手前での転職。そして、今までの保育士と全く違う環境と経験したことのない状況への挑戦!
まだまだ人生楽しめる!と喜びが湧きました。

この転職で、人と広く関わることに私自身とても大きな成長に繋がり、転職して良かった。あの時、手術をしなくて良かった。と理学療法士さんに感謝でいっぱいになりました☆

私のように、年齢関係なく、職種関係なく、理由関係なく、何歳からでも自分の望むところへ転職はできます!

そして、自分の積極的な気持ちの在り方で就職の運もついてくると思います✨

そして、そう思える確信は、その後の転職により、多くの経験で自分にどんどん自信をつけてこれたからです。

後編は、、何歳からでも自分の望むところへ転職できる!そして人生を楽しむ!という私なりの在り方が、転職する人、転職したい人へのヒントや勇気になればと思って書きたいと思います。🍀

また後編を楽しみに読んでください✨