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退院。【閉鎖病棟入院記終】

続きです。

退院が決まった。
あれほど退院したかったのに、嬉しさよりも不安が勝った。
今までは嬉しくて堪らなかったのに、施設でちゃんと生活できるのか不安だった。

『まぁ、別にまた入院してもいいんですよ。惰性的にならなければ。』と主治医は言った。

『3ヶ月経ったらまた入院すればいいんだよ。』と看護師さんは言った。

なぜか「もう入院しない!」という覚悟が全く持てなかった。「もしかしたらまた入院するかもしれないな。」と思ってしまった。

退院日。
何かと気にかけてくださった看護師さんが声をかけてくれた。「ありがとうございました。」と伝えると『元気になって良かった〜!』と言われた。

入院時は動くこともままならなくて、点滴に繋がれていた。

うん。元気になったよね私。

1ヶ月に及ぶ入院生活が終わった。

入院してたくさん考え事をした。
嫌な自分にもいっぱい出会った。

自分と向き合うのって、辛いし、苦しいし、悲しい。

入院してよかった。

私には、自分に直面するというか向き合う時間が必要だった。

これからは、ゆっくり、ゆっくり焦らず。
待てる人になりたい。

そんなことを思った。

退院してから始まるのは、病気と付き合う生活。

退院してすぐは落ち着かずに毎日のように頓服のお世話になり、自傷行為もしていた。

施設に戻ることもできなくなって、荒れに荒れた。

今やっと、落ち着いて日々を過ごせるようになった。頓服ものまず、自傷行為の頻度も減った。

生き方を考えている。
人とどう関わって生きていくか。
自分はどんな人で在りたいのか。
そして、病気とどう向き合うのか。

これまで、発達障害だと言われてきた。
今の主治医はその診断に否定的。
WAISをとっているから脳の発達に凸凹があるのは確か。
ただ、私の行動面からは発達障害があるように思えないらしい。

うつ病は発達障害の二次障害だと理解してきた。

それもまた、違うのかもしれない。

とはいえ主治医は「本人がそれでいいならいいよ」と言った。

私がどう理解し、腑に落とすか。

根底に不安があるのは確かだと思う。
不安ゆえの頑張りがストレスとなりパニック障害を引き起こした。
パニック障害による苦痛が抑うつ状態を引き起こした。

今のところは、そう理解することで腑に落とそうとしている。

不安な自分は変えられないと思ってる。
不安とどう付き合っていくのかが、今後の人生を変えていくのかもしれない。

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すず
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