何も言えない診察。【うつ病大学生の日記】
先週の診察時、私は固まってしまった。
診察前から、なんか苦しかった。何が苦しいのかわからない。デイケアの友達と離れて、待合で1人になると涙が止まらなくなった。
そこに、リハビリ支援課の看護師さんが通りがかった。面識のある人。診察の順番が呼ばれるまで付き添ってくれて、診察室のドアも開けてくれた。
診察が始まった。
「友達だと思っていた人が悪口を言っていた。」ということを話した気がする。気がついたときには、私は固まっていた。「スーさん、スーさん」と主治医の呼ぶ声が聞こえる。「主治医が呼んでるなぁ」とは思ったけど、体が動かなかった。
主治医が「固まっちゃったから」と外来のスタッフさんに言って、デイケアのスタッフを呼ぶように言ってくれた。
外来のスタッフさんに「立てますか?一緒に行きましょう。」と声をかけられて、立つとふらついちゃって、思わず外来のスタッフさんにもたれかかってしまった。嫌な顔一つせずに、外来のスタッフさんは体を支えてくれて、人が少なかったから、そのまま待合の椅子に座った。
椅子に座ると過呼吸発作が起きた。
酷かった。手と足は痺れて固まった。顔も引きつってた。浅く座っていたから、前のめりになって椅子から落ちそうになった。様子を見に来てくれたリハ課の看護師さんに「ちゃんと椅子に座ろうか。もっと奥に。」と言われて、しっかりと椅子に座ることができた。声掛けがないと、何も考えられず、簡単な動作すらすることができない。
「ゆっくり呼吸を」
そういわれても難しくて、息が苦しくて仕方がなかった。
「どうしよう。どうしよう。」
呼吸を整えようとしても、全然整わない。そこに担当の心理士さんが通りかかった。
心理士さんはたくさん話しかけてくれた。何でも話してきて、心を開くことができている心理士さん。私は何とか心理士さんの言葉に答えた。そうしていると、どれだけ頑張っても整わなかった呼吸が整っていった。心理士さんは私の心理状態を、周りのスタッフさんに共有してくれた。
デイケアのスタッフさんも、優しく声をかけてくれた。呼吸も落ち着いて、手足の硬直が取れたらデイケアに戻ろうというタイミングで、リハ課の看護師さんと心理士さんが処置室で外来看護師さんも交えて話し合いを始めた。
「もう一度、主治医と話せるように…」そう掛け合ってくれたらしい。
でも、主治医にはその日、会議があったから無理だった。
デイのスタッフさんと一緒にデイケアに戻って、お昼ご飯を食べた後、友達に上に書いたようなことを話していた。
すると主治医がデイの場所にきてくれた。「会議が始まるまでの少ししか時間取れないけど」と言って、話を聞いてくれた。「過呼吸発作が起きるのが怖くて、プログラムに参加できない。」ということを話して、一緒に思考を整理した。「今回は特別だからね」そう言って、主治医は会議へと行った。
これが先週あったこと。
そして明日、また診察がある。
私は怖くなっている。また診察中に固まってしまうのではないか。過呼吸発作を起こしてしまうのではないか。
明日の診察で言いたいこと。
・入院になるのが怖くて、先生と話すのが怖い
・夕方からの不安感がどうしても強い
この2つ。いつもみたいに紙に書いた。だからいつも通り、紙を渡せば主治医には伝わる。
そしてカウンセリングもあるから心理士さんに、最近悩んでいることをお話しできたらいいなと思っている。
先週の診察では何も言えなかった。
だから明日は、少しでも、伝えられたらいいなと思う。