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昨日読んだ本、日曜の朝


歳をとるごとによくわからないモヤモヤとした感情に浸る時間がふえてきた。
夏がおわると、当たり前に秋になる。私たちの感情とは無関係に。自動的に冬になって、また春がくる。
付き合ったら別れがくる。どんなに仲良くなっても、いつか離れてまったくの無関係になる。そういう流れがわかってしまって、大人になって楽しいことなんてあるわけがない。
終わらないことがあるとすれば、その時に結婚するだろうし、生涯かけてはたらく場所になるんだと思う。
そのことに関してもこわさがある。一生続くことなんてあるのだろうか。惰性になってしまうんだろうか。たとえ惰性になっても、いやなところが少なければストレスも少ないだろう。制限のある生活をつまらないとは思わない。何か決めごとがあるとその分、安心感がある。相手も守ってくれるんじゃないかと期待してしまう。すべてはわたしの幻想のなかのお話。いま見えているあなたも、消え去ってしまったあなたも全部。私の中のあなたであって、あなた自身ではないの。それが途端に虚しくなる。あなたのすべてをわたしはわかれない。わたしがわたしである限り。あなたもわたしをわかれない。知的好奇心がつよいから、それがどうしようもなく悔しいのだ。

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