多分、人生って
人生って居場所さがしの繰り返しなんだと思う
神さまはいない
いるとすれば自分によくあたってくれる人
もしくは
ふとした瞬間、自分の中に出てくるもの
どこに行きたいかって聞かれても昔も今もあんまりなくて
ずっとここにいたいか
誰といたいか
そういうことでこれまでわたしは行く先を決めてきた
ひろのまきば天文台の台長さんもその一人で
春の初めに訪れて
そのときもちょうど彗星の降る時期だった
外で一人ぼーっとなだらかな丘や牧草
そこで過ごす牛たち
ゆっくりと流れる羊雲
沈んでゆく太陽をながめている私に声をかけてくれた
本当に気遣いがやさしくて人格もあって
こういう人とわたしは一緒にいたいんだと思った
居心地がいい。その人がいる空間に、また来たいなと何度も思う
初夏に関西に行った時も、またここに来たいなと思った
こういう経験を持たないとこれ以上わたしは生きていかれない
おとなになって
色んなことに気付くようになってしまった
世の中は抜け穴だらけであること
ずるい人たちがのうのうといきている世の中に
嫌気がさしていた
つらく苦しい日々がとても長く感じる
今もこの先もまだまだたくさんあるように思える
半年ぶりに入った展示室には七夕の短冊が飾られていた
知らないだれかの願い事が、わたしの心をつかんで離さなかった
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