しにたいは、遠くにいきたい


どう考えたって許せない
しんでほしいくらいの奴がいる

本社といわれる建物に灯りがついてる
いま、火をつけたらどうだ

何もかも知られてしまっている
それなのに私は
あいつの住所すらしらない

労働者はどこまでいっても
立場がよわいのだ

たとえきちんとはたらいた分の
賃金が払われなくても

殺したいとおもう人の気持ちが
ほんとうに今、わかったよ

人を憎いとおもう気持ちが
どうやったっておさまらない

でも、本当に

私は悪くないのに

どうしてこんな思いを
まいにち
まいにち
私はしなきゃいけないんだろう

それが一番、許せないんだ

職場がある複合施設が家から近いから
その施設にも、近づけなくなった

もうやめたのに
まいにち
まいあさ

カーテンを開けると窓からみえてしまうから
カーテンを開けられなくなった

窓からの景色、好きだったのにな

しにたい

 しにたい

ここに居ると
しにたくなるから

早く 遠くへいきたい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?