アダルトチルドレン36歳が転職してみた

8年勤めた会社を退職した。理由はこの会社に居続けることが損になると思ったからだ。
不安はあった。でも希望のほうが大きかった。

内定を得た会社は元の会社より15倍の社員人数があり、業界では名のしれた会社だ。

幸運なことに前の職場とで仕事上付き合いもあり多少働く社員や社風に触れることができてきた。

入社して、全身に湿疹が出た。どうやらストレスらしい。

配属されて気がついた。誰も仕事をくれない。

営業リードは新人には回ってこない。

俺のほうがやれる。なんて自信は当たり前のように打ち砕かれた。当たり前だ。営業マンは客先に出て結果を出して評価される。

プロ野球のバッターも打席に立てるから打点や打率を上げるチャンスがある。

俺にはそのチャンスがない。

落ち着け、誰かが悪いことはないんだ。
自分のせいでもないし、俺に仕事を渡さない上司も同僚も悪いわけじゃない。

なのに何だ。この無力感。肯定力の無さ。

またかまたあの灰色の世界に入り込むのか。

数字の出ない営業マンに生きる価値無し。
そう思い込んだあげく焦燥感とともに精神が崩れた20代。

誰もお前を助けることはないと知った20代。

結果ともに周りが変わった30代。

落ち着け。時間が掛かるんだ。

わかっているんだ。今、今日、俺は仕事をしたなと言いたいんだ。誰かの役に立っていたいと思うんだ。自分には価値があるって言われたいんだ。

自己否定をしても始まらない。
意味がない。

このラットレースから抜け出すには、散々擦り続けた価値観を変えなくてはならない。

周りを頼ろう。周りを信じよう。チャンスを待とう。地道な努力を続けよう。周りは見ていなくても俺は俺の努力を知っている。生きる価値がある。死んだら悲しんでくれる妻もいる。

頑張らなくてもいいから、今日も少し楽しめる明日を信じよう。

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