【詩】星といのちのRuby
地球という
私たちを乗せた絶対神もまた
いつかは紅玉となるのか
彼方から赤き光を届ける
かの火星のように?
それは明日か、それとも何十億年後か
一秒後にブラックホールが通り過ぎ
紅玉となる間もなく消え去るのか
出来れば地球の水の干上がるそのときを
だいぶ先、に出来るならば
熟れ落ちる紅玉りんごのように
完成した、死になれるのならば
いのちのいとなみの流れを地球が終え
赤き大地と化すそのときは
死してなお、だれかのいのちを潤す、鳩の血のように
地球のいのちも、どこかへ旅する赤き血を
残していると思いたい
この身に流れる紅玉、
いのちの血が騒ぐ
いつかは輝く宝石になりたいと……。