F1層の雑誌は全部読む!レディースメディア編集長の企画力。
日々目まぐるしい情報が行き来するファッションメディア。その中でも『FACY』オウンドメディアは、取り扱いショップさんの魅力やトレンド、着こなしなどの記事を日々届けています。
以前、メンズメディアの編集の溝口をインタビューしましたが、今回は、現在レディースメディアを1人で支える中谷 亜希奈(なかたに あきな)にレディース向けメディア運営の話を聞きました。
1からコンテンツをつくることに関わりたい
ーー今までのキャリアを教えてください。
20代はアパレルの販売員をしていましたが、30歳を区切りに「販売の仕事以外にももっとできることがあるかもしれない」と自分の可能性を広げたくなり、キャリアチェンジを決意しました。
その時、転職の方向性を決めたのが、世の中の情報はどんな風に作られてどんな経路で私に届いているのだろう?と思った事です。
ーー大きな転機ですね。
転職の選択肢が複数あったなかで、未経験でも採用していただけた大手PR会社に進みました。1年ほどクライアント案件でプレスリリースを書いたりコピーを考える仕事をしていたのですが、そのうち「私は1からものをつくることがやりたいんだ!」と気づいたんです。
そこでコンテンツの編集をしてみよう、とスタイラーに入社する前に2社ほどWEBメディア編集部を経験しました。PR会社での経験上、コピーや短いテキストコンテンツをつくることは得意でしたし、執筆が嫌いではなかったこともあり、編集という仕事が好きになりましたね。
ーーそしてスタイラーのメディアチームに入社されることになったんですね。
PR会社に転職した当時は、今後はアパレル時代の経験を活かす機会はないだろうな、と思っていたんですけど、まわりまわって今までの知識が全部活かせる環境で働けて、とても嬉しいです。
ーースタイラーとの出会いはどういったものでしたか。
実は、主人が小関さんの知人なんです(笑)。「やっぱりファッションに関わる仕事したいな」と話していたら「知り合いの人がが面白い会社をやっているよ!」と紹介してもらったのがスタイラーでした。
ーーリファラルでの出会いだったんですね。入社の決め手は何でしょうか。
今までのアパレルや編集のスキルが活かせることと、まだ広がっていない未来の購買体験を世の中に伝えていくスタイラーのMISSIONに関わりたいなと思ったからです。
風通しのよいメディアチーム
ーーレディースメディアチームについて教えて下さい。
実はレディースメディアチームの社員は私1人なんです。チーム編成としては、外部ライターさんが5〜6名、インターンが1名、そして編集長の私です。来春の新卒採用が1名決まっています。
ーー1ヶ月約120本分のコンテンツのうち、中谷さんがほぼ全部の企画を考えていると聞きました。なかなか忙しそうですね。
そうですね。私が入社する前はメディアチームマネージャーのyuyaさんがレディースメディアも担当していたので、当時よりは体制も整ってきていると思います。チームメンバーが増えたら、よりユーザーの役に立つ記事を多く企画できるので、ぜひ来てほしいです!
ーーどんな人に来てほしいですか。
新しく入ってくる方には、私とは違う『目』を持っていて欲しいと思います。いろいろな角度から物事を見て、新しい視点をスタイラーに混ぜて欲しい。あとはやっぱりファッションが好きな人が良いですね!
私自身入社した時、社外から来た人間として、気づいたポイントなどの意見を反映してもらい、改善した部分もあります。スタイラーのメンバーはみんな柔軟で、いい意見はきちんと取り入れようとしてくれるので風通しがいいチームだなと感じています。
新しい事にもどんどんチャレンジさせれくれる社風なので、企画が好きな人、新しいことに挑戦したい人にはぴったりだと思います。
ーーメンズメディアチームの溝口さんを以前インタビューした時、仲の良さが印象的でした。
メンズチームは、スタイラー設立当初からの古株メンバーが多いので、コミュニケーションの連携が取れていますね。私もメンズチームの飲み会に混ざったりして、メディアチーム全体でコミュニケーションを深めています。特にカラオケはいつも大爆笑!(笑)
仕事をする上で、余裕のない時間の使い方はNO!
ーー1人でメディアをまとめていくには、やることが多いと思います。中谷さん流の進行管理のコツはありますか。
私はスケジュールに余裕が無いことがとても苦手なんです。1人で担当していることもあり、体調不良などで突然稼働できなくなっても問題なく記事を公開できるように、余裕をもって1週間〜10日後くらいの記事は入稿が完了しているようなスケジュールを組んで管理しています。
ーー素晴らしいですね。入社されてから今のスケジュールにするまで、最初の仕組みづくりが大変ではなかったですか?
実は、前のメディアで一緒に仕事をしていたライターさんたちに声をかけて体制を整えました。記事管理ツールはTrelloを使っています。ライターさんごとにボードを分け、記事のステイタスごとに管理するようにしています。
ーー今までの人脈や、ツールを活用して1人編集部体制を整えてきたんですね。
仕事兼趣味は雑誌を読むこと
ーーメディアの編集長として個人的に意識していることはありますか。
自分の主観に縛られないで、できるだけフラットな目でトレンドを追うことです。ファッションはやはり自分の好みなどが出やすいのですが、なるべくユーザーの視点に立ち、どんな情報が求められているかを意識していますね。
あと、基本的に20代から40代、特にF1層といわれる年代向けの雑誌を毎月できるだけ全部読むようにしています。時間のあるときに書店に行って、ひたすら雑誌を端から端までインプットしています。
ーーF1層の雑誌を全部ですか。すごいインプット量ですね。
元々雑誌が好きということもあり、販売員をするくらいファッションも好きなので、仕事兼趣味みたいなものなんです。雑誌で読んだ企画からヒントをもらって『FACY』掲載アイテムを使った企画を思いつくことも多々あります。
『FACY』メディアはサービスのユーザーを増やすことが目的のひとつです。多くの人にいろいろな可能性や情報を伝えていきたいですから、日々のコーディネートに取り入れやすい企画を考えていきたいと考えています。
いずれ海外で生活してみたいから
ーー人生で成し遂げたいことはありますか。
いずれ生きているうちに海外で生活したいんです。スタイラーは海外での事業展開もしているので、チャンスがあるかもと思っています。まずは英語を勉強しないとですが(笑)。
私は海外旅行やサーフィン、海が好きで、もしできるならば「好きなものだけを載せるビーチカルチャーのオウンドメディア」をやりたい。カジュアルにビーチカルチャーに触れられるものです。
ーー欲しいものは自ら作ってしまおうという考え方ですね。素敵です。スタイラーでなしとげたいことはありますか。
ファッション情報を見るなら『FACY』、と思ってもらえるメディアにしたいですね。トレンド情報からユーザーに寄り添った内容の深い記事まで、1記事だけではなく何記事も開いてみたくなるようなコンテンツ作りをしていきたいです。また、多くの女性にFACYを楽しんでもらうために、メディア全体のデザインを変えたいと思っています。今のデザインは、男性向けの要素が強いので女性が見ても違和感なく「おしゃれ!かわいい!ステキ!」と思ってもらえるようなデザインにしたいんです。
ーーそれはなぜですか。
WEBメディア編集部界隈では「女性はテキスト記事を読まない」という通説があるんです(笑)。
女性ユーザーさんがWEBメディアを読むとき「コーディネート画像を上からポンポン見ていって、気になるコーディネートがあれば戻ってテキストを読む」という体験がほとんどです。ですから飛ばし読みを前提として記事を作らないと、離脱してしまうんですよね。
視覚的に「おしゃれ!かわいい!ステキ!」と感じてもらい、さらにじっくり読んでもらえる工夫をして記事を作り、『FACY』のファンを増やしていきたいなと思っています。
ーーとても重要な取組みになりそうですね。応援しています!
1からものをつくりたいと編集の世界に入ってきた中谷さん。ファッションに対する情熱と経験を活かして、日々たくさんの記事を世に送り出しています。中谷さんと一緒に『FACY』のサービスをより多くの人に届けるためにメディア編集をしてみませんか。
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