ノービザ再開で日本人は中国に行くのか
中国による日本人(日本パスポート)へのノービザ措置再開が話題ですね。
もともとコロナ前まで、日本は数少ない中国へのノービザ入国が認められた国でしたが、コロナでその措置は一旦中止になりました。そしてコロナが去り、中国が対外開放を進める中でヨーロッパや東南アジアの国々を中心にノービザ入国を認め始めましたが、日本はそのリストに入れてもらえないという時期が長らく続いていました。それがこの度、晴れて再開となったわけです。
しかも同時に、滞在期間が30日に延長されることも発表されました(これまでは15日)。よっぽどいろんな国の人に長く滞在してもらって、お金を落としてもらいたいと言う中国の意図が透けて見えます。
面白かったのは、発表の仕方です。今回、日本の他にも同時に8カ国のノービザ措置の開始が発表されたのですが、政府文書や官製ニュースメディアなどの公式発表では、日本が必ず最後に列挙されているのです。
どのニュースソースを見てもこの並びだし、何か特定の順番(緯度経度順とか、アルファベット順とか)になっているわけでもなさそうなので、何かしらの意図があってこうしているのだろうな、というのが推測できます。
邪推ですが、いま大々的に日本へのノービザ化を発表すると、国内世論に火がついて余計な騒ぎを招きかねないので(いうても政府側が自分でまいた種なんですが)、こっそりとやりたいんじゃなかろうか……という想像が浮かびます。
ただ、そんな政府の思い(推測)とは裏腹に、中国のニュースなどでは見出しに「日本等」という文言が使われていることが多いようです。こう言ってはなんですが、「ラトビアなど9カ国にビザを拡大」とするより「日本など〜」としたほうがニュースとしては読まれやすいし、不自然さもないように思えます。
中国の人々の反応としては、特にまだ大きなものは観測されていません。てっきり「なぜ小日本にビザを解放するのか!むしろ日本人を入国禁止にしろ!」と吠える愛国人士でネットが埋め尽くされるかと思いきや、別にそういうこともあまりないようです。
狙い通りうまく世間の注目が集まらなかったというのもありそうですが、ビザ解禁というのは愛国人士たちを燃え上がらせるには材料としてはちょっと足りなかったのでは、と思います。これからも妙な火がつかないことを祈るばかりです。
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さて、ここまでは中国の都合を書いてきましたが、ここからは今回のノービザ再開措置を受けて、日本の人々はどう動くのかを考えてみましょう。一部では待望論もあったノービザ再開ですが、ここから日本人が中国にたくさん渡航するようなことが起こるのでしょうか。
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