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「小日本」と言われたとき、本当に腹が立つことは

こんなツイートを見ました。

中国語がわからない人のために、簡単な訳をのせておきます。中国在住日本人のツイート主が中国人の同僚とともにタクシー(ライドシェア)に乗り込み、日本語で話していると、運転手が同僚のほうに声をかけてきたという場面です。

運転手:君らが話してるのは韓国語、それとも日本語?
同僚:日本語だよ。
運転手:じゃあ(ツイート主を指して)こいつは「小日本」か?
ツイート主:ああ、小日本だよ。それがどうした?  僕を差別するのか?
運転手:いや、そういう意味じゃなくて、ただ日本は小さい国だから……
ツイート主:チッ。小日本の意味は知ってるよ。そういうの、やめてくれないか?
運転手:はい、はい。
同僚:……。

小日本xiao ri ben」とは、ご存知の人も多いかと思いますが、中国において日本、ないし日本人への蔑称として用いられる言葉です。

おそらく運転手は、ツイート主は中国語がわからないと思って発言したのでしょう。しかしツイート主が中国語を解したため、たいへん気まずい空間となったわけです。映画「Brother」の、「ファッキンジャップくらいわかるよバカヤロー」を彷彿とさせます。

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残念ながら、中国に日本人として暮らしていると、「小日本」と声をかけられるようなことは、ありふれている……というと少し言い過ぎかもですが、そこまで珍しくはないし、僕自身何度も言われたことがあります。

言われる側に立つと分かるのですが、この「小日本」、どうリアクションしていいかわからない部分があります。怒るというよりも、ただ傷つき困惑するとでもいうのでしょうか。

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